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植物工場における高付加価値化・病害虫対策と照明・光源技術および事業化戦略

S&T植物工場セミナー第10回

植物工場における高付加価値化・病害虫対策と照明・光源技術および事業化戦略

東京都 開催 会場 開催

『植物工場2日間特別セミナー』講座を2テーマセットにした特別コース!

概要

本セミナーは『植物工場2日間特別セミナー』を2テーマセットにしたコースです。
セット受講で特別割引にてご受講いただけます。
通常受講料 : 99,600円 → 割引受講料 69,800円

開催日

  • 2013年11月27日(水) 10時30分 16時30分
  • 2013年11月28日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 植物工場に関連する技術者、マーケティング、事業企画担当者、経営者

修得知識

  • 我が国農業の抱える現実
  • 低環境負荷農業
  • フードマイレージ
  • 都市型食料生産システム
  • 植物はどのように光を利用しているのか
  • 植物の光受容体の役割
  • LED照明の光質の配合割合と植物の反応
  • 高機能性野菜のブランド化
  • LED栽培光源の特徴
  • 異業種参入の考え方
  • 植物工場の現状
  • 植物工場の低コスト化栽培法
  • 植物工場野菜の高機能化栽培法
  • 付加価値の高い新たな植物種の植物工場栽培法
  • 抗加齢のメカニズム
  • 機能性を有する植物の知見
  • 薬用植物の人工栽培の基礎技術 を学ぶことができます。

プログラム

第1部 植物工場における高栄養価を有する高機能性野菜の栽培技術

(2013年11月28日 10:30〜12:10)

 人工光下、管理された栽培条件で植物を育成する完全閉鎖型植物工場における栽培は、天候に左右されず一定品質の作物の安定供給が可能であり、無農薬栽培が可能などのメリットがある。しかし、完全閉鎖型植物工場における最大の問題点は、コストが高いことである。
 我々は、新たに開発したHEFL照明装置を用いて野菜工場システムの構築を試み、植物工場のこれまでにない低コスト化を実現することが出来た。さらに、この植物工場において、溶液や光の波長を制御した栽培によってビタミンやミネラルを多く含む高機能性野菜を生産する方法を確立した。
 そこで、本講演ではHEFL照明を用いた植物工場の詳細と高価格で販売可能な高機能性野菜の栽培方法について説明したい。

  1. 野菜栽培の現状
    1. 農業生産の現状
    2. 国内自給率
    3. 路地野菜におけるビタミン.ミネラル含量の推移
    4. 露地栽培・ハウス栽培の特徴
    5. 植物工場とはなにか
    6. 植物工場の必要性
    7. 植物工場の特性
  2. HEFL照明を用いた植物工場
    1. 植物工場に使用される照明
    2. HEFL照明について
    3. HEFL照明の原理、構造、特徴など
    4. HEFL照明を用いた植物工場構築の試み
  3. 高機能植物の栽培
    1. 養液調整による生育速度の増加
    2. 光波長調節栽培による高ビタミン植物の作成
    3. 植物工場野菜の安全性
  4. 植物工場で栽培する新たな野菜類の検討
    1. レタス類以外の植物種の植物工場における栽培
    2. 新たな野菜としての「ツブリナ」
    3. 「ツブリナ」の高機能化
    4. 「ツブリナ」のサプリメントとしての開発と販売
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 植物工場に適した付加価値の高い植物・薬用植物の選定・育成

(2013年11月27日 13:00〜14:40)

近年、ポリフェノール化合物など植物に含まれる強い抗酸化力をもった天然素材には、老化の原因となる「活性酸素」の除去、紫外線吸収などの防御機能など、アンチエイジング効果を有する化合物が多く発見されている。どのような植物に機能性物質が含まれているのか?また、このような植物を植物工場で効率的に生産するためには、どのような技術が必要であるか?今回、抗加齢および抗糖尿病効果を有する植物にターゲットを絞り紹介する。

  1. 植物工場におけるアンチエイジング物質の生産のポイント ~アンチエイジング作用を有する植物ポリフェノール成分とその利用~
    1. 老化・寿命のメカニズム
    2. 長寿命化におけるポリフェノールの役割
    3. 植物由来ポリフェノールの生産について
  2. 野生種トマトの抗加齢物質の評価
  3. シャクヤクの人工栽培
  4. カンゾウの人工栽培
  5. カンカニクジュヨウの人工栽培
  6. サラシアの人工栽培
  7. 薬用植物など機能性植物の特性に合わせた人工栽培
    1. 最適環境条件
    2. 効率的な栽培技術
    3. 植物工場システムの展開
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 植物工場における防菌防カビと害虫対策および事業化への課題

(2013年11月28日 14:50〜16:30)

  1. 植物工場とは? ~植物工場の概念および構造~
  2. 開放型植物工場 (施設栽培・太陽光利用型) で発生する病害虫とその対策 ~施設栽培で発生する主要病害虫の説明とその対策~
  3. 閉鎖型植物工場で発生の恐れのある病害虫とその対策 ~閉鎖型植物工場で発生の恐れのある病害虫 (衛生害虫含む) とその対策~
  4. 植物工場を事業化するための課題 ~コスト分析など~
    • 質疑応答・名刺交換

第4部 HEFLおよびLED照明による植物工場技術と、植物工場産 機能性野菜の6次産業化として健康食品事業に挑戦!

(2013年11月28日 10:30〜12:10)

<講師より>

  • 植物工場の出口戦略を中心にお話しさせて頂きます。
  • 最新のLEDの説明も致します。
  • また、オランダの展示会に出展 (11/6-8) いたしますので、最新ヨーロッパ植物工場の話題も考えております。

  1. HEFL照明と3波長ワイドバンドLED
  2. アイスプラント (ツブリナ) とは?
  3. ツブリナ栽培技術
    1. 「ツブリナ」のシャキシャキした食感
    2. 「ツブリナ」の塩味度と機能性評価
    3. 「ツブリナ」栽培環境技術
    4. 「ツブリナ」栽培装置技術コンテナ型
    5. 「ツブリナ」栽培装置技術屋内型
    6. 事業採算性
  4. 「ツブリナ」の事業化
    1. 「ツブリナ」のマーケッティングと特徴
    2. 「ツブリナ粉末」の予防医学研究
  5. 「ツブリナ粉末」の健康食品事業化
  6. 植物工場事業の今後
  7. グラシトール (栄養補助食品) とは?
    1. ピニトールとは
    2. ストレス負荷栽培とは
  8. 新野菜「ロザリナ」とその機能性について
  9. 健康食品の「機能性表示」解禁とは?
  10. アグリからライフサイエンスに向けて
    • 質疑応答・名刺交換

第5部 LED照明光源による植物の成長コントロール

(2013年11月28日 13:00〜14:40)

近年、農業を取り巻く環境は大きく変わりつつあり、農産物の生産は無農薬栽培が注目を集め、植物工場による生産も農水省などの政策の一つとして掲げられている。
 本講座では、LED照明を用いた植物工場での植物の生長制御について解説する。その中で、生物の光の受容方法や識別能力に触れ、植物の形態形成に重要な光受容体の役割などについて解説し、 LED照明の特徴である狭帯域光の中から、植物に重要な働きを起こさせる赤色と青色に着目し、それらの配合割合が植物に与える影響について解説する。

Ⅰ.物体の色はなぜ見えるのか?
  1. 光とは
  2. 光の感じ方
    1. 人が感じる光
      1. 人はどうやって光を感じるのか?
      2. 錐体細胞と桿体細胞の吸収スペクトル
      3. 人の目は単色と複合色の認識ができるのか?
    2. 虫が感知する光
      1. 昆虫の目
      2. 複眼の構造
      3. 昆虫の色の弁別能力
    3. 植物が感知する光
      1. 植物は光を感知しているのか?
      2. どこで光を感知しているのか?
      3. 光受容体
      4. 植物の光受容体の種類
        • ⅰ) フィトクロム (Phytochrome)
        • ⅱ) フォトトロピン (Phototropin)
        • ⅲ) クリプトクロム (Cryptochrome)
Ⅱ.植物の生長コントロール
  1. LEDの光質がバラの生長に与える影響
    1. 実験条件
    2. 結果&考察
      1. 赤色光下での生長
      2. 青色光下での生長
      3. 混合色光下での生長
  2. LEDの光質がトマト苗の生長に与える影響
    1. 実験条件
    2. 結果&考察
      1. 光条件1:全面照射の場合
      2. 光条件2:生長点スポット照射の場合
  3. 総括
    • 質疑応答・名刺交換

第6部 LED照明による植物工場の事業化例およびマーケティング手法と成功への秘訣 ~植物工場の事業化に向けた実践的活動とエネルギー変換の視座~

(2013年11月28日 14:50〜16:30)

  1. 完全人工光型植物工場を支えるさまざまな栽培技術の重点項目 <植物はどのように光を利用しているのか?>
  2. 植物工場におけるLED光源の現状及びその優位性と特徴・コスト比較
  3. LED光源が植物の形態及び機能性成分に与える影響
    1. ミント
    2. スイートバジル
    3. その他
  4. LED植物工場システム由来機能性野菜の販路開拓戦略
    1. 生食用の植物栽培
    2. 加工用の植物栽培
    3. LED光源特性を前提とした高機能野菜の栽培技術
    4. 高機能野菜の販売付加価値向上を意図した光源制御
    5. ブランド戦略の概念と応用事例
    6. 販売チャネル構築
      • 価格弾力性
      • ランチェスター戦略の応用と野菜の直売戦略
      • フードマイレージの数値を極小化する地産地消戦略
  5. 都市型完全人工光方式植物工場とLED生産設備
  6. 他産業からのLED植物工場立上げ・運用事例 (コロワイドMD 他)
  7. 用途別植物栽培用LED応用製品群・稼動事例
    1. 植物工場用途向けLEDの要求特性と事例
    2. 飲食店用途向けLEDの要求特性と事例
    3. 店舗・オフィス等観賞用途向けLEDの要求特性と事例
    4. 施設園芸用途向けLEDの要求特性と事例
    5. 次産業化への取り組みと事例紹介
  8. 海外事業展開事例
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 蔡 晃植
    長浜バイオ大学 大学院バイオサイエンス研究科 教授、研究科長
  • 角谷 晃司
    近畿大学 薬学総合研究所 機能性植物工学研究室
    准教授
  • 宮崎 稔
    株式会社 農援隊
    栽培設備部長
  • 辻 昭久
    日本アドバンストアグリ 株式会社
    代表取締役
  • 宮本 眞吾
    日本大学 生物資源科学部 生物環境工学科
    教授
  • 岡崎 聖一
    株式会社 キーストーンテクノロジー 代表取締役社長・CEO

会場

東京流通センター

2F 第3会議

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 66,476円 (税別) / 69,800円 (税込)
複数名
: 59,476円 (税別) / 62,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)

全2コース申込割引受講料ついて

  • 全2コース割引受講料 99,600円 (税込) → 申込割引受講料 69,800円 (税込)

対象セミナー

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