技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

火力発電ボイラなどの高温機器に用いられている耐熱材料の損傷形態に注目した寿命評価法

高温機器の余寿命評価・損傷予測のための

火力発電ボイラなどの高温機器に用いられている耐熱材料の損傷形態に注目した寿命評価法

東京都 開催 会場・オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は2026年1月15日〜21日を予定しております。
  • ライブ配信を受講しない場合は、「アーカイブ配信」をご選択ください。

概要

経年化が進む火力・原子力発電設備では、ボイラや配管などの高温機器におけるクリープ損傷・疲労損傷の進行が深刻な課題です。
本セミナーでは、従来の寿命評価法の限界を整理し、ミニチュア・クリープ試験やIso-stress法など、最新の非破壊・解析的アプローチをわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2026年1月8日(木) 13時00分16時00分

修得知識

  • ボイラ部材で適用される各種寿命評価法
    • クリープ損傷部
    • 疲労損傷部
    • クリープ疲労損傷部
  • 本評価法を火力発電ボイラと原子力発電の実部材へ実際に適用した例

プログラム

 我が国の現在の電源構成は、水力20%、原子力20%に対して、火力が60%を占めている。地球環境問題に対応していくため、将来的には原子力発電に依存する割合が次第に増加していくと考えられるが、当面は火力発電が電力供給の半分程度を分担すると考えられる。火力発電は、電力の安定供給に今後とも重要な役割を果たすことになる。
 しかし、その設備の多くは数十年以上前に建設されており、設備の経年劣化が進行している。こういう状況の下で、経年劣化が進み古くなった火力発電の余寿命推定は重要な課題となっている。火力発電の高温機器では、現状はボイラ等のクリープ損傷部に破壊的手法が適用できないため、クリープ損傷部は非破壊的手法によって寿命評価され、更に頻繁な起動・停止による付加変動も伴うクリープ疲労損傷部は主に応力的解析手法により寿命評価が行われている。
 本セミナーでは、先ず、火力発電の高温機器に用いられている耐熱材料において、ボイラ部材のクリープ損傷部、疲労損傷部およびクリープ疲労損傷部について従来適用される各種寿命評価法の特徴と問題点を分かりやすく説明する。次に、我々が開発した新しい手法を用いたクリープ損傷評価、疲労損傷評価およびクリープ疲労損傷評価の内容を紹介する。更に、本評価法を火力発電ボイラと原子力発電の実部材へ実際に適用した例も紹介する。本セミナーは高温機器製造メーカで、設計・製造に携わる技術者に大いに役立つと考える。

  1. 耐熱材料の寿命評価の従来法の問題点
    1. 概要
    2. クリープ損傷評価
      1. 寿命評価に用いられる従来法
      2. 従来法の問題点と新しい手法
    3. 疲労、クリープ疲労損傷評価
      1. 寿命評価に用いられる従来法
      2. 従来法の問題点と新しい手法
  2. クリープ損傷評価法の開発
    1. 概要
    2. ミニチュア・サンプリング法
    3. ミニチュア試験片作製法
    4. Ar雰囲気中のミニチュア・クリープ破断試験機の開発
      1. ミニチュア・クリープ試験機の開発
      2. クリープ破断試験結果
    5. Iso-stress法による寿命予測
      1. 2.25Cr-1Mo鋼の評価
        1. 温度加速試験結果
          1. Iso-stress法の直線性
          2. Iso-stress法の外挿精度
        2. 組織変化
        3. 破壊機構の変化
        4. 粒界酸化の影響
        5. 破断伸びおよび硬さの変化
      2. 18Cr-8Ni鋼の評価
        1. 温度加速試験結果
          1. Iso-stress法の直線性
          2. Iso-stress法の外挿精度
        2. 組織変化
        3. 破壊機構の変化
        4. 粒界酸化の影響
        5. 破断伸びおよび硬さの変化
  3. 疲労、クリープ疲労損傷評価法の開発
    1. 概要
    2. データの解析によるDiercksの実験式の寿命評価
      1. 試験方法
      2. 疲労、クリープ疲労試験結果
      3. 線形累積損傷則による評価
      4. ひずみ範囲分割法による評価
      5. データの解析によるDiercksの実験式の寿命評価
        1. 18Cr-8Ni鋼との比較による疲労強度の補正
        2. 18Cr-8Ni鋼との比較によるクリープ破断強度の補正
        3. 疲労、クリープ疲労の寿命予測精度向上
  4. 評価法の実部材への適用
    1. 概要
    2. ボイラ部材のクリープ破断寿命評価
      1. 寿命評価位置の選定および試料採取
      2. 厚肉部材の評価
        1. 母材の評価
        2. 溶接熱影響部の評価
        3. ミニチュア・クリープ試験法と非破壊的手法による評価結果の比較
    3. 原子力部材のクリープ疲労寿命評価
      1. 高速増殖炉上記発生器部材への適用
        1. 母材の評価
        2. 溶接部の評価
  5. 質疑応答

講師

会場

TH企画 セミナールーム
東京都 港区 芝4丁目5-11 芝プラザビル 5F
TH企画 セミナールームの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 35,000円 (税別) / 38,500円 (税込)
複数名
: 30,000円 (税別) / 33,000円 (税込)

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 35,000円(税別) / 38,500円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルを配布予定です。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2026年1月15日〜21日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/11/21 加速試験の各種理論とそれに基づく加速係数の求め方と寿命予測・試験法・バーンインへの展開 東京都 会場・オンライン
2025/11/21 結晶性高分子の強度を支配するタイ分子の基礎理解と材料の高強度化・高耐久化設計 オンライン
2025/11/24 結晶性高分子の強度を支配するタイ分子の基礎理解と材料の高強度化・高耐久化設計 オンライン
2025/11/25 品質保証のためのデザインレビューの効率的・有効な進め方 東京都 会場・オンライン
2025/11/25 外観検査を自動化する知識と技術 オンライン
2025/11/25 コンプライアンス違反を起こさない・繰り返さないQA・QC教育の体制構築と訓練効果の確認の手引き オンライン
2025/11/25 ChatGPTによるQC工程表、作業標準書の作成とプロンプト設計 オンライン
2025/11/28 量産に耐えうる最適設計仕様を導く非線形ロバストデザイン オンライン
2025/12/4 新製品開発に役立つ信頼性加速試験の使い分け オンライン
2025/12/4 ChatGPTによるQC工程表、作業標準書の作成とプロンプト設計 オンライン
2025/12/5 品質管理の基礎 (4日間) オンライン
2025/12/5 少ないデータでも使える機械学習・異常検知の基礎とインフラ・製造分野への応用 オンライン
2025/12/5 品質管理の基礎 (1) オンライン
2025/12/8 GMP省令/行政査察対応を踏まえた変更/逸脱管理と処理手順書作成 オンライン
2025/12/8 少ないデータでも使える機械学習・異常検知の基礎とインフラ・製造分野への応用 オンライン
2025/12/9 技術者のための問題解決力・課題発見力強化セミナー オンライン
2025/12/9 コンプライアンス違反を起こさない・繰り返さないQA・QC教育の体制構築と訓練効果の確認の手引き オンライン
2025/12/9 経済的リスクを元に算出する「検査基準・規格値と安全係数」決定法 速習 オンライン
2025/12/10 半導体デバイスの故障メカニズムと信頼性試験・寿命予測 オンライン
2025/12/11 QC (試験部門) における効果的な電子化、電子化後のデータファイルの保管・管理における実務ポイント オンライン