技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

PV領域におけるQMSの本質と役割、導入・運用管理のポイント

PV領域におけるQMSの本質と役割、導入・運用管理のポイント

~「やっているつもり」「やったつもり」「できているつもり」の防止 / 導入 (目標設定と計画・評価/リスクアセスメント、リスク対策など) のポイント / 運用 (モニタリング/CAPA/マネジメントレビューなど) のポイント~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年6月16日〜27日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年6月16日まで承ります。

概要

本セミナーでは、ISO9001の要求事項からだけでは読み取ることができないISO9001の本質を、QMS発展の歴史や企業のマネジメントの仕組みを踏まえて解説し、ISO9000、ISO9001を基に開発されたModule Iのより深い理解につなげられるように解説いたします。
また、QMS体制の構築、運用、維持を確実に遂行するための正しい方法、手段について解説いたします。

開催日

  • 2025年5月30日(金) 10時00分16時30分

修得知識

  • ISO9001、TQMに繋がるQMS発展の歴史
  • QMSの本質及び本来の役割・効果
  • 変革の障害と対策
  • リーダーシップの要素、特性、スキル
  • ISO9001と規制の関係
  • QMS導入及び運用の方法
  • 「やっているつもり」「やったつもり」「できているつもり」の防止

プログラム

 PV領域においてQMSは義務やコストとして捉えられるきらいがある。しかしながら、そもそもQMSはビジネスを良くするために発展してきた。
 そのため、本セミナーでは、ISO9001の要求事項からだけでは読み取ることができないISO9001の本質を、QMS発展の歴史や企業のマネジメントの仕組みを踏まえて解説し、さらにISO9000、ISO9001を基に開発されたModule Iのより深い理解につなげる。
 合わせて、QMS体制の構築、運用、維持を確実に遂行するための方法、手段を、「やっているつもり」「やったつもり」「できているつもり」の防止とともに紹介する。時間が限られ、詳細な説明は一部に限定せざるを得ないため、使用する資料は、受講後に読み返して自習できるものとしたい。

  1. QMSの歴史、ISO9001とTQM
    • QMSは、長い歴史の中で鍛え上げられた、確実に成功する方法であること、QMSとISO9001との関係、ISO9001とTotal quality managementとの違いを学ぶことで、第2章以降の理解を容易にする。
      1. QMSの歴史
        1. 製造物の品質達成検証方式の変遷
        2. ISO品質保証規格の系図
        3. ISO品質保証規格の系図 (さらに遡って)
        4. Total Quality Managementに至る歴史
      2. QMSとISO9001の関係
      3. ISO9001の実像、TQMとの違い
  2. QMSが目指す姿
    • QMSはビジネスを成功を目指すための方法であること、PVにおいてもその効果を発揮できること、QMS導入に際し多くの場合必要となる変革、リーダーシップについて学ぶ。
      1. QMSの目的及び本質並びに効果
        1. 組織の信用へのアプローチ
        2. QMS導入の目的
        3. QMSの本質
        4. 企業のマネジメントの仕組みとISO9001の構造の親和性
        5. 企業のマネジメントの仕組みとModule Iの構造の親和性 (ISO9001の援用)
        6. QMSに本来期待される効果
        7. QMSの効果を基とする効用
      2. QMSが目指す姿への変革
        1. 変革について
        2. 変革の契機
        3. 変革のステップ
        4. 変革の起案
        5. 変革を阻害するヒトの特性
        6. 反対への対処
        7. 組織変革が失敗に終わる八つのつまずきの石
        8. 組織を変革するミドル・マネジャーに共通する11の行動特性
      3. リーダーシップ
        1. リーダーの重要な役割・機能
        2. リーダーシップの特性
        3. リーダーシップスキル
        4. 自己を知る
  3. ISO9001と規制の関係
    • 企業のマネジメントの視点からISO9001およびModule Iを理解する。
      また、Module IにはISO9001があえて避けた厳格な要求につながる可能性が潜んでいることを学ぶ。
      1. ISO9001とPharmacovigilanceの規制及びその他の規制との関係
      2. 日本、EUのPV規制とISO9001
        1. J-GVP … ISO9001との関係と運用
        2. Module Iに至るEUガイドラインへのISO9001の段階的導入
        3. Module IとISO9001の関係
  4. PV QMSの導入
    • QMS導入に必要な事項とその方法、「やっているつもり」「やったつもり」「できているつもり」の原因と防止について学ぶ。
      1. ISO9001のCore
      2. 組織・体制
      3. Module Iが要求するリーダーシップとその実施の例
      4. やっているつもり、やったつもり、できているつもりの防止
      5. ビジョン、戦略、方針
        1. ビジョン
        2. 方針・戦略
          1. 環境分析
          2. ISO9001における戦略の位置
          3. 経営戦略の目的
          4. 部門間の戦略の整合
          5. 時間変化に対応した戦略策定のPDCA
      6. 目標と計画、評価
        1. 目標設定
        2. 目標の管理
        3. 目標のカスケード
        4. 手段の開発・選択
        5. 目標達成の計画
      7. リスクアセスメント、リスク対策
        1. 総合リスクマネジメントの基本的な流れ
        2. リスクアセスメント実施の効用
        3. リスクアセスメントを構成する活動
        4. リスクの特定、分析、評価の技法の適用
        5. 注意が必要な用語
        6. リスク特定
        7. リスク分析
        8. リスク評価
        9. リスク対応
      8. 標準化
        1. Process、Activity、手順の違い
        2. 標準化の定義及び標準化の目標
        3. 標準と手順文書の関係
        4. 標準化と見える化
        5. 現状の標準化 (見える化・文書化) の対象
        6. システムレベル、プロセスレベルの標準化の流れ
          1. システムレベルの標準化
          2. Processレベルの標準化
      9. 標準化で使用するツール
      10. 必要なQMS processの概要
        1. Module Iから読み取ったQMS process
        2. 必要なQMS process
        3. QMS processの概要
  5. PV QMSの運用
    • QMS運用の管理方法、手法について学ぶ。
      1. 計画及び計画の遂行
        1. 計画完遂の重要性
        2. 計画完遂のための準備
        3. 遂行管理のツール
      2. モニタリング
        1. システムのモニタリング
        2. Processのモニタリング
          1. Processのモニタリングとは
          2. 結果管理とProcess管理
          3. Process管理における監視対象
        3. モニタリングに使用可能な方法/手法
      3. CAPA
        1. CAPAの用語の意味
        2. CAPAの正体
        3. CAPAのゴール (CAPA ≠ 改善)
        4. CAPA作成
      4. マネジメントレビュー
        1. マネジメントレビューとは
        2. マネジメントレビューのインプット
        3. マネジメントレビューのアウトプット
  6. PDCA
    • 上記で学んだことのまとめ
    • 質疑応答

講師

  • 澁谷 孝満
    大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部データセンター

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年6月16日〜27日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/30 GMP超入門講座 オンライン
2025/7/30 抗体薬物複合体 (ADC) におけるペイロードの生体膜透過メカニズムと細胞内動態評価 オンライン
2025/7/30 開発・薬事担当者のためのeCTD v4.0適応にむけた重要ポイントと見直し事項 オンライン
2025/7/30 国内外の査察対応にむけた製造設備の適格性評価及びメンテナンスに関する文書化対策 オンライン
2025/7/30 ドロップアウト防止にむけたAIによるリスク回避・評価と意思決定にむけたデータ補完 オンライン
2025/7/31 薬事申請をふまえたICH Q5A (R2) ウイルス安全性評価 / 次世代シーケンシング (NGS) 導入の考え方とVirus Filtrationのポイント オンライン
2025/7/31 開発担当者が習得すべきクリティカルシンキングの習得とチェックリストからの脱却 会場・オンライン
2025/7/31 医薬品製造におけるバリデーションの進め方とシステム対応及びグローバル対応手法 オンライン
2025/7/31 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2025/8/1 改訂 PIC/S GMP Annex 1のCCS戦略を導入したバイオ医薬品の適格性評価に基づく品質管理のポイント 東京都 オンライン
2025/8/1 生産現場の統計学入門 オンライン
2025/8/1 医薬品製造におけるバリデーションの進め方とシステム対応及びグローバル対応手法 オンライン
2025/8/4 国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法 オンライン
2025/8/4 GMP文書の集約・削減と体系整理/効率的管理 オンライン
2025/8/4 開発段階に応じた治験薬GMP管理を何をいつ準備し、どのような管理をするかの効果的運用方法 オンライン
2025/8/5 医薬品品質試験における生データの取り方・レビューと申請対応 オンライン
2025/8/5 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2025/8/5 抗体薬物複合体 (ADC) におけるペイロードの生体膜透過メカニズムと細胞内動態評価 オンライン
2025/8/5 両親媒性物質との分子複合体形成を利用した医薬、香粧品材料の開発とその評価 オンライン
2025/8/6 OOS/OOT事例から学ぶOOS/OOTの正しい理解と判断のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/6/11 タンパク質分解医薬の実用化に向けた基盤技術と評価
2025/4/30 体外診断用医薬品開発の進め方と薬事規制・事業性評価手法
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/2/20 医薬品製造を目的としたプロセス化学と薬事規制及び製薬企業の動向
2025/1/27 世界の中分子医薬・抗体医薬、およびCDMO最新業界レポート
2024/11/29 ファインケミカル、医薬品の連続生産プロセス
2024/9/30 最新GMPおよび関連ICHガイドライン対応実務
2024/9/30 タンパク質、細胞の吸着制御技術
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応