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エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化

エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化

~エポキシ樹脂と硬化剤、硬化反応/硬化物物性の考え方 / 目的に応じて副資材を利用し、エポキシ樹脂にさまざまな機能を付与するには~
オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2025年5月27日〜6月2日を予定しております。
  • ライブ配信を欠席し、アーカイブ配信のみ受講をご希望の場合は、通信欄に「ライブ欠席、アーカイブのみ受講」とご記入ください。

概要

本セミナーでは、エポキシ樹脂 (主鎖) の化学構造から解説し、さまざまな硬化剤との反応機構を捕らえることで、 硬化物の良い物性を得るための基礎的な考え方、フィラーの使い方、熱衝撃試験による耐クラック性解析により、硬化物の物性評価に関する方法論を紹介いたします。

開催日

  • 2025年5月26日(月) 13時00分16時30分

受講対象者

  • 熱硬化性樹脂・エポキシ樹脂に関連する技術者、品質担当者、ユーザ
    • 塗料
    • 接着剤
    • 土木・建築
    • 複合材料
    • 電子材料
    • 合板
    • 成形材料
    • 鋳物 など
  • 熱硬化性樹脂の合成・応用に関わる技術者、研究者、開発者
  • エポキシ硬化剤に課題のある技術者、研究者

修得知識

  • エポキシ樹脂の基礎
  • エポキシ樹脂 (主鎖あるいは主剤) と硬化剤の選択
  • 硬化反応・硬化物物性の基本的な考え方
  • 副資材の種類と目的
  • 無機フィラーを加えた場合の機械的物性や化学的耐性
  • 熱衝撃試験による耐クラック性評価

プログラム

 エポキシ樹脂は、成形性、接着性、電気絶縁性、機械的強度、・・・と様々な良い特徴を持っているために、多くの分野で便利に用いられている。さらにそのエポキシ主鎖となる樹脂だけでなく、硬化剤をいろいろと選ぶことができるのと同時に、硬化剤の種類を選ぶことによって物性が大きく変わることが特徴であり、その選定は重要である。これに加えて、使用目的に応じて副資材を利用して、さまざまな機能を付与することもできる。
 本講では、エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂に使われるさまざまな硬化剤の化学構造と、その硬化反応の基礎、さらには硬化物の性質を解説するとともに、副資材 (主にフィラー) の選定や機能化について説明する。
 エポキシ樹脂 (主鎖あるいは主剤) と硬化剤の選択による硬化反応、および硬化物物性の特徴について、基本的な考え方を学びます。また、副資材の種類と目的、および特に無機フィラーを加えた場合の機械的物性や耐クラック性、およびエポキシ樹脂の化学的耐性を理解・習得していただきます。

  1. 第1部 エポキシ樹脂の化学構造と特徴
    1. エポキシ樹脂の硬化物のネットワーク構造
      1. エポキシ樹脂とは
      2. エポキシ樹脂硬化物の分子構造
      3. エポキシ環の反応性とその特徴
    2. ビスフェノール型エポキシ樹脂の構造と特徴
      1. ビスフェノールA型樹脂の特徴と用途
      2. ビスフェノールA型樹脂の原料と合成
      3. ビスフェノール型のバリエーション
    3. ノボラック型エポキシ樹脂の構造と特徴
      1. フェノールノボラック型/クレゾールノボラック型
      2. ノボラック型エポキシ樹脂のバリエーション
    4. その他のエポキシ樹脂
      1. その他のエポキシ樹脂1
        • 環状脂環式
        • グリシジルエステル
        • グリシジルアミン
        • 複素環式
      2. その他のエポキシ樹脂2
        • ビフェニル型
        • 多環芳香族
        • 水添脂環式
  2. 第2部 主な硬化剤と硬化メカニズムの基礎
    1. 硬化剤と活性水素
      1. エポキシ樹脂硬化剤の種類と分類
      2. 活性水素と理論当量
    2. アミン系硬化剤
      1. アミン系硬化剤とその反応
      2. アミン系硬化剤の種類と特徴
      3. 変性アミンとその効果
    3. ポリチオール硬化剤
    4. 酸無水物系硬化剤
      1. 酸無水物硬化剤とその反応
      2. 酸無水物硬化剤の種類と特徴
    5. フェノール系硬化剤
    6. その他の硬化剤
      1. 触媒系硬化剤
        • イミダゾール (アニオン系触媒)
        • カチオン系触媒
      2. 潜在硬化剤
        • DICY
        • 光硬化
  3. 第3部 エポキシ硬化物の特性
    1. エポキシ樹脂の硬化特性とモニタリング
      1. 異なる硬化剤の硬化特性
      2. 硬化のモニタリング
    2. エポキシ樹脂の機械的特性
      1. 混合エポキシ樹脂の強度分布
      2. 破壊靱性
    3. 硬化剤の異なるエポキシ樹脂の耐食性と経年劣化
      1. エポキシ樹脂の耐酸性・耐アルカリ性
      2. 表面反応型、腐食層形成型の腐食劣化挙動と寿命評価
      3. 全面浸入型の腐食劣化挙動と寿命評価
  4. 第4部 副資材による機能化と評価
    1. 副資材の種類と特徴
      1. 充填材の種類と特徴
      2. フィラーの用途
      3. フィラーを充填したエポキシ樹脂の機械的特性
      4. ハイブリッドフィラー充填
    2. フィラーを充填したエポキシ樹脂の耐熱衝撃性評価
      1. 熱衝撃と耐熱衝撃性試験方法
      2. 硬質フィラーを充填したエポキシ樹脂の耐熱衝撃性
      3. 軟質フィラーの効果とハイブリッド充填による耐熱衝撃性の傾向
    3. フィラーを充填したエポキシ樹脂の耐水性・耐食性
      1. 反応性フィラーを充填したエポキシ樹脂への浸入と抑制
      2. 反応性フィラーとナノフィラー
    • 質疑応答

講師

  • 久保内 昌敏
    東京科学大学 物質理工学院 応用化学系
    教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,400円 (税別) / 37,840円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,400円(税別) / 37,840円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
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  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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