技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

分析法バリデーション 入門講座

分析法バリデーション 入門講座

~統計解析の基礎/分析能パラメーターの評価基準~
オンライン 開催

視聴期間は2025年4月28日〜5月9日を予定しております。
お申し込みは2025年5月7日まで承ります。

概要

本セミナーは、分析法バリデーションについて基礎から解説いたします。
分析能パラメータの基準値設定など統計解析が苦手な方でもわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2025年5月7日(水) 10時30分 2025年5月9日(金) 16時30分

修得知識

  • 分析法バリデーションの基礎
  • 分析能パラメーターの基礎
  • 試験法の種類、分析能パラメーター
  • 必要なパラメーター

プログラム

 分析法バリデーションは医薬品をはじめ化粧品、食品の製造販売に、また、環境検査などでも信頼性の高い結果を得るために不可欠な概念です。しかし、それを理解するには統計学的な知識が大切ですが、今回は深いところまでは触れません。初学者でも納得できるように、最新の「ICH Q2 (R2) (分析法バリデーション) ガイドライン (案) 」および「ICH Q14 (分析法の開発) ガイドライン (案) 」をベースとして、分析化学の実験を行うための基本的な知識から分析能パラメーターを解説します。
 最終的には分析法バリデーションを身に付けて、自身の立場で要求される必須水準や項目を設定できるようになることです。なお、本セミナーは最も基本となる医薬品の化学分析を中心として進めますが、化粧品や食品はもちろん、他の分析でも有用です。

  1. 第1章 分析法バリデーションの基礎概念
    • 医薬品の製造管理や品質管理はGMPに基づいて行われており、その評価に用いる試験の目的並びに分析法におけるバリデーションの意図を学びます。更に、その根拠となる数値的な比較のための基礎統計を学びます。
      1. バリデーションとはそもそも何だったか
        1. GMPにおけるバリデーションの位置付け
        2. バリデーションにおける文書
      2. 分析法バリデーションが必要な理由
        1. 分析過程の重要性
        2. 試験方法への要求事項
      3. 分析方法が信頼されるための条件
        1. 試験項目と装置、機材
      4. 電卓で十分な統計基礎とその考え方
        1. 基本的統計量 (Excelを活用を含め)
        2. 正規分布と標本の平均、分散
        3. 区間推定と信頼区間
        4. 回帰分析と相関係数
        5. 分散分析とその評価
      5. 化学分析の前提条件
        1. 分析装置等の適格性確認
        2. 機材、器具の取り扱い
        3. 洗浄と乾燥
        4. 試薬、試液、標準物質の取り扱い
        5. キャリブレーションとトレーサビリティ
  2. 第2章 分析能パラメーターの概要と特徴
    • 分析法バリデーションを評価するためにはパラメーターが必要となり、分析能パラメーターについてそれぞれの定義と意義を学びます。分析方法の信頼性に必要な設備や装置には、具体的にHPLCから見ます。
      1. 特異性/選択性:試験法における最も大切な性質
        1. 目的
        2. 測定方法
          • LC
          • TLC
          • IR
        3. 特異性の検討
      2. 稼働範囲 (直線性・範囲、検出限界・定量限界) :検量線から定量する
        1. 目的
        2. 検量線の作成
        3. 評価方法と判断基準
      3. 精確性 (真度と精度) :定量値の信頼性
        1. 目的
        2. ばらつきと偏り
        3. 室内再現精度の変動要因
        4. 評価方法と判断基準
      4. 頑健性:条件のわずかな変動で測定値が影響を受けない能力
        1. 変動因子 (1) 種々の分析法に共通する変動因子
          • 前処理
          • 抽出操作 等
        2. 変動因子 (2) クロマトグラフィの代表的な変動因子
          • HPLCの変動因子
          • GCの変動因子
          • TLCの変動因子
      5. システム適合性:恒常的に分析を実施する
        1. 安定的な分析を確保するための条件が頑健性
        2. 分析能パラメーターの評価基準
        3. 機器分析システムの適格性評価と分析能パラメーター
        4. 開発段階における分析法バリデーション
  3. 第3章 試験法の種類と分析能パラメーター
    • 分析法バリデーションを評価では、試験法によって分析能パラメーターが要求されます。タイプ別に書類を作成すると仮定して、それぞれに必要なパラメーターを各種の分析手法から学びます。
      1. 試験法タイプと分析パラメーター
      2. タイプ1 (試確認験) のパラメーター
      3. タイプ2 (純度認験:定量試験) のパラメーター
      4. タイプ2 (純度認験:限度認験) のパラメーター
      5. タイプ3 (定量法) のパラメーター
      6. システム適合性試験と分析能パラメーター
    • 質疑応答

※今回、理解を助けるため、確認問題や練習問題を入れます、終了後の復習にも活用ください。

講師

  • 小島 尚
    東京バイオテクノロジー専門学校
    講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年4月28日〜5月9日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/8 フロー合成・連続生産・マイクロリアクターコース (2日間) オンライン
2025/4/8 医薬品、原薬製造プロセスにおけるGMP製造に対応したフロー合成/連続生産とスケールアップ実用化 オンライン
2025/4/8 創薬モダリティの多様化に対応する吸入粉末剤の設計・評価技術 オンライン
2025/4/9 医薬品におけるサンプリングの基礎知識と全梱同一性確認への対応 オンライン
2025/4/9 ライフサイクルを通じたプロセスバリデーションの実施法 オンライン
2025/4/9 医薬品等に関連する有害事象の収集・評価と集積検討 / 必要に応じての安全対策実施 オンライン
2025/4/9 アメリカにおける体外診断薬の事業戦略策定と参入のポイント オンライン
2025/4/9 GMP省令対応:医薬製造所における製品品質照査と品質システムの構築 (PQS) オンライン
2025/4/9 開発初期段階の事業性評価・売上予測/ケーススタディ オンライン
2025/4/9 薬物動態の基礎と活用 オンライン
2025/4/9 ISO 13485:2016が要求する医療機器サンプルサイズの根拠を伴う統計学的手法 (Bコース 実務編) オンライン
2025/4/9 市場分析により導き出す医薬品開発におけるアンメットメディカルニーズ開発戦略と評価法 オンライン
2025/4/9 ラボ・研究室における整理整頓のポイントと実験ノートの効果的な活用方法 オンライン
2025/4/10 国際共同治験におけるグローバル開発に求められるプロジェクトマネジメントと国内治験との相違 オンライン
2025/4/10 改正QMS省令に伴う外部滅菌委託時の留意点およびQMS滅菌関連要求、滅菌バリデーション基準関連要求事項 オンライン
2025/4/10 技術者・研究者のための多変量解析入門講座 オンライン
2025/4/10 ICH M7におけるニトロソアミン原薬関連不純物 (NDSRI) の当局対応・規制動向をふまえた評価・許容値設定と分析の留意点 オンライン
2025/4/10 GMP管理ではない (non-GMP) 原材料供給業者における特有の製造・品質管理の要求事項と監査 (書面・実地) ポイント・事例 オンライン
2025/4/10 体外診断用医薬品の製造販売承認 / 認証申請およびQMS適合性調査に係る法規制と対策 オンライン
2025/4/10 クラウドの基礎とGXPクラウド利用時のCSVアプローチやデータインテグリティ対応・留意点 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/6/28 AI・MI・計算科学を活用した蓄電池研究開発動向
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/5/29 凍結乾燥工程のバリデーションとスケールアップおよびトラブル対策事例
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価