技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識

高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識

~狙い通りの分散を実現する分散剤の選択・配合・添加技術 / 分散剤の作用機構、種類と選択 / 溶解度パラメーターと酸塩基性の求め方 / 分散剤配合・添加後の攪拌・混錬技術 / 分散安定性の評価法~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2024年7月24日〜8月7日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2024年8月5日まで承ります。

概要

本セミナーでは、微粒子分散について分散化から安定化までのプロセスを一貫して解説し、期待する分散を実現、維持するための指針について詳解いたします。

開催日

  • 2024年7月23日(火) 10時00分 16時30分

受講対象者

  • 微粒子分散に関連する技術者、開発者、研究者
    • 粉体
    • 高分子
    • 塗料
    • インク
    • 機能性材料
    • 接着剤
    • エラストマー
    • 医薬品
    • 化粧品食品
    • サプリメント など

修得知識

  • 分散剤の作用機構
  • 高性能分散剤の開発と応用例
  • 溶解度パラメーターと酸塩基度の求め方
  • 分散安定性試験法

プログラム

 高分子分散剤は、合成技術の進歩とともに多種多様な製品が開発されており、選定に苦慮する場合も少なくありません。高分子分散剤は、適剤適所、たとえば水系、有機溶媒系や樹脂系、および無機粒子や有機顔料などにマッチした取捨選択には、所定の手順を踏む必要があります。
 また添加量や添加法に対する注意も欠かせず、過少添加や過剰添加、一括添加や分割添加の違いなどは、安定性や品質に重大な影響を及ぼします。さらに適切な攪拌・混錬機の選択、および操作条件の調整も重要です。
 本セミナーでは、高分子分散剤の選定・使い方から試験法まで一貫して解説いたします。また、高分子合成技術と新規高分子分散剤の開発例について紹介いたします。

  1. 高分子分散剤の作用機構
    1. 粒子分散系の調製工程と課題
    2. 安定化工程と粒子間相互作用力
      1. 静電反発力とゼータ電位測定
      2. 静電立体反発力
      3. 立体反発作用とポリマーブラシ
      4. 疎水性引力と枯渇力
  2. 高分子分散剤の種類と応用例
    1. RAFT重合と高分子分散剤の開発例
      1. 水系および有機溶媒系における吸着鎖・相溶鎖
      2. ブロック型高分子分散剤
        • AB
        • ABA
        • BAB
      3. 高分岐くし型静電立体反発型高分子分散剤
      4. スター型高分子分散剤
      5. ジブロックナノ粒子型高分子分散剤
    2. ポリマーブラシ型高分子分散剤と自己組織化単分子膜
      1. 脂肪酸型高分子分散剤
      2. ポリシロキサン型 (grafting to) 高分子分散剤
      3. 表面グラフト重合型 (grafting from) 高分子分散剤
    3. 長期安定化用高分子分散剤とその働き
      1. 架橋高分子分散剤
      2. キャピラリー懸濁液と第二流体 (高分子分散剤) の選択
      3. チキソ剤 (粘弾性調整剤)
  3. 高分子分散剤の取捨選択法
    1. 高分子分散剤選定における流れ
    2. 溶解度パラメーター (SP値) と高分子分散剤の溶解性・付着性
      1. 高分子分散剤と粒子表面のSP値 (3D、4D) の求め方
      2. 相互作用パラメーターと溶解性の判定
      3. 溶媒,高分子分散剤および粒子間のSP値のバランス
      4. ハンセン球の重なりによる樹脂中フィラーの分散性評価
      5. ダブルハンセン球を用いたCBの最適高分子分散剤の選定
      6. 4DSP値を用いた有機顔料の最適バインダーの選定
    3. 酸塩基特性と高分子分散剤の吸着特性
      1. 水系および有機溶媒系における吸着機構
      2. パルスNMR法による吸着等温線測定と最適添加量
      3. 電位差滴定法による等酸点と酸価・アミン価測定
      4. インバースガスクロマトグラフィー法
  4. 攪拌・混錬法
    1. 高分子分散剤の一括添加と分割添加
    2. ブレード型撹拌機
    3. 湿式ジェットミル
    4. ビーズミル
    5. 三本ロールミル
    6. 二軸混錬押出機
  5. 分散安定性試験法
    1. 湿潤点・流動点
    2. レオロジー法
    3. 低磁場パルスNMR法
    4. 小角X線散乱法
    • まとめ:品質評価とMI

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルを配布予定です。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年7月24日〜8月7日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/15 ナノフィラーの高分散・充填化技術の基礎と機能性ナノコンポジットの開発動向 オンライン
2025/4/15 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/15 プラスチック強度設計に必要な材料特性と設計の進め方 オンライン
2025/4/15 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2025/4/16 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2025/4/16 粒子の分散安定化メカニズムと湿潤・分散剤の実務活用 オンライン
2025/4/17 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/4/17 プラスチック/ゴムの劣化・破壊メカニズムとその事例および寿命予測法 オンライン
2025/4/17 低誘電性樹脂の開発と伝送損失の低減、高速・高周波通信への対応 オンライン
2025/4/18 ラジカル重合 基礎講座 オンライン
2025/4/18 電気光学 (EO) ポリマーの基礎と評価技術および光制御デバイスへの応用 オンライン
2025/4/21 はじめてのプラスチック材料と成形法 オンライン
2025/4/21 微粒子の付着力・凝集力・摩擦力測定解析法とその応用 オンライン
2025/4/21 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2025/4/21 電池バインダーの設計、技術動向と電極製造技術 オンライン
2025/4/21 UV硬化樹脂の硬化不良要因と硬化状態の測定・評価技術 オンライン
2025/4/21 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2025/4/21 塗布膜形成・乾燥のメカニズムとその制御 オンライン
2025/4/21 微生物劣化のメカニズムと対策技術 東京都 会場
2025/4/21 カーボンナノチューブの分散・成膜および応用展開 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/11/29 二軸押出機
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/30 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析