技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
本書の著者である橋爪氏と出会ったのは今から25年ほど前、あるエンジニアプラスチックのプロセス開発に携わっていた時でした。そのプロセスは従来技術に比べ大幅なコストダウンが可能となる画期的な技術でしたが、二軸押出機を使った最後のプロセスにおいてどうしても目標スペックに到達できずギブアップ寸前に追い詰められていました。そのような状況の時に当時大手押出機メーカーの技術者であった著者が現れ、極めて短期間でその問題を解決してくれたのです。
私は化学工学の基本理論が確立されている反応、蒸留、乾燥のような単位操作とは違い、押出に関しては経験知をもとに実験を繰り返しながら試行錯誤の中で答えを見つけていくものと考えていました。しかし、著者は取り扱う物質の物性値といくつかの実験データから方程式を解くように二軸押出機の装置構成と運転条件を決め、最初の実験で見事に目標値をクリヤしたのです。それはまるで魔法を見るかのようでした。本書の中にもその時の技術に関わる一章がありますが、そこには、あれは魔法なんかではなく精緻な理論に裏打ちされた当然の結果であったことが明快に示されています。
本書の中では二軸押出機のハード、ソフト両面に関わる広範な技術が豊富なデータと実例を挙げて詳細に述べられています。特筆すべきは、そのひとつひとつの事例について理論と実験の両面からの解析がなされており、更にモルフォロジーの観点からの議論もなされていることです。多くの図表や写真、参考文献が読者の理解を深めるに大変有効に使われているのもこの著書の特徴です。
二軸押出機の専門書はこれまでも多数発刊されていますが、本書ほど充実した内容の著書は稀有であり、長年にわたり押出機トップメーカーの技術者として現場の最前線で活躍し、また、学術的にも押出機研究のスペシャリストである著者の集大成とも言うべき名著です。押出に関わる技術者のみならず全てのエンジニアに役立つ一冊と確信します。
(三菱ガス化学 株式会社 取締役常務執行役員 機能化学品カンパニープレジデント 林 勝茂 様 より)
本書の全体を通して関与する技術の基本となる樹脂の流動に関する計算式について解説します。
分散品質予測のための押出機内における材料挙動解析について、各分散相の単位でその挙動を解析する絶対的解析手法を解説。分散にどのような作用を施すことが、良い分散に繋がるかを理論と実験の両面から迫ります。
分散品質予測のための押出機内における材料挙動解析について、分散相が混ざった材料全体で解析する相対的解析手法について解説。分散の優劣を決める因子は何か?高精度な解析ができるようになった種々のコンピュータ解析の特徴とその有用性、解析に活用するための基礎データ採取実験の方法まで解説します。
ナノコンポジット、ポリマーアロイといった機能材料が二軸押出機でどのように作り出されるのかを解説。
またこれらの材料が耐衝撃性を発現するメカニズム、「バウンドラバー説」、「バウンドポリマ現象」などを解説します。
高純度な樹脂材料を得る脱気技術や、分散粒子径がほぼ同一にできる、スケールアップが容易に実現できる等のメリットがある伸長流動分散技術について、せん断流動分散との違い、その技術について理論と応用・実現技術を解説。
また二軸押出機では困難とされてきた、ポリマナノコンポジット、ポリマナノアロイの製造技術も解説します。
スケールアップの基本的な考え方と、相似則を用いた従来のスケールアップの手法と実際 (限界) を解説します。
そして±1~2%の誤差範囲で分散品質を予測できる手法を概念だけでなく、実験例も交え詳説します。
フィラ濃度が上げられない/サージング・ベントアップ・フィードネック現象/ホッパブリッジ/樹脂の変色/圧力計や樹脂温度計に起因する問題など、操業時の諸問題の原因と対応する工夫を解説します。
開始日時 | 会場 | 開催方法 | |
---|---|---|---|
2024/9/16 | 水性塗料の配合設計術:よく発生するトラブルとその解決策 | オンライン | |
2024/9/18 | 液中の粒子分散制御及び評価の要点 | オンライン | |
2024/9/19 | スラリーの分散安定性の評価技術 | オンライン | |
2024/9/20 | PPS樹脂の基本特性と高機能化、応用技術 | オンライン | |
2024/9/20 | 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御 | オンライン | |
2024/9/24 | 抗菌剤・抗ウイルス成分の種類・特徴と選び方・使い方・示し方 | オンライン | |
2024/9/26 | フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 | オンライン | |
2024/9/26 | 粉体プロセスにおけるトラブル事例と対策 | オンライン | |
2024/9/26 | パルスNMRによる分散性評価および粒子界面特性評価 | オンライン | |
2024/9/30 | フィラー表面処理・分散技術の考え方、処方テクニック、分散評価 | オンライン | |
2024/9/30 | 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 | オンライン | |
2024/9/30 | ナノカーボン/ナノ粒子への表面グラフト化による機能付与および分散性制御技術 | オンライン | |
2024/9/30 | シリカの分散・凝集制御とフィラーとして使いこなす活用術 | オンライン | |
2024/10/2 | パルスNMRによる分散性評価および粒子界面特性評価 | オンライン | |
2024/10/3 | 乳化・懸濁重合の反応機構と装置設計、重合反応の制御 | オンライン | |
2024/10/7 | シリカの分散・凝集制御とフィラーとして使いこなす活用術 | オンライン | |
2024/10/8 | スラリーの挙動と制御技術および評価方法 | 愛知県 | 会場 |
2024/10/8 | 水性塗料の配合設計と環境負荷低減 | オンライン | |
2024/10/8 | 車載用プラスチック部品の基礎と最新動向 | 愛知県 | 会場 |
2024/10/10 | スラリー・ペーストの調整および分散性コントロール、粘弾性測定とその応用 | 東京都 | 会場・オンライン |
発行年月 | |
---|---|
2024/8/30 | 塗工液の調製、安定化とコーティング技術 |
2023/8/31 | 分散剤の選定法と効果的な使用法 |
2021/10/29 | 金属ナノ粒子、微粒子の合成、調製と最新応用技術 |
2021/2/16 | ポリマーアロイ/ブレンドにおける相溶性・分散条件の最適設計、評価応用の最新技術 |
2020/1/31 | 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の求め方と微粒子の分散安定化への活用術 |
2018/12/27 | 押出成形の条件設定とトラブル対策 |
2018/11/30 | 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈 |
2018/2/28 | 顔料分散の基礎講座 |
2014/8/25 | 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング |
2014/4/30 | 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御 |
2013/8/28 | 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定 |
2013/7/25 | 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術 |
2009/6/30 | 液中ナノ粒子の分散・凝集特性とその評価 |