技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

Quality by Designに基づく規格設定とライフサイクルを通したプロセスバリデーション

Quality by Designに基づく規格設定とライフサイクルを通したプロセスバリデーション

オンライン 開催 演習付き

開催日

  • 2023年8月2日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • GMPの歴史と本質 – GMPとは何することか –
  • Validationが必要になった背景と実施上のポイント
  • Quality by Design (QbD) の本質と具体的な手順
  • 品質リスクマネジメントのポイント
  • ライフサイクルを通した品質保証の考え方
  • 品質システムとQuality Cultureの取り組み

プログラム

 本セミナーでは、医薬品品質の定義、Quality by Designに基づく品質規格 (CQA他) とその許容基準の具体的な設定手順、特に開発段階に応じた品質の取り扱い、そしてライフサイクルを通したProcess Validation (Stage1-Stage3) における具体的な取り組みと変更管理を中心について紹介する。また、Quality by Designに潜む“落とし穴”ともいえる品質リスクマネジメントの質と知識管理について、2023年1月Step4となったICH Q9 (R1) ガイドラインを基に解説するとともに現状の課題について紹介する。
 背景として…医薬品の品質を設計を通して作り込むというQuality by Design (QbD) の考え方が提唱されてから20年になる。この取り組みは、より高度な品質を医薬品に求めるものではなく、実験計画法などの統計的な手法に基づく医薬品 (製剤) 品質の科学的な理解と合目的な品質設定・確立、そしてライフサイクルを通した品質検証を求めるものである。それは2011年FDAが発表したProcess Validationガイダンスによく表されているものである。

  1. 歴史から見た医薬品品質に対する取り組み
    1. GMP/Validationの本質とその歴史的な背景
    2. 1987年のProcess Validation Guidelineはなぜ機能しなかったのか
    3. 製造現場における品質から開発 (設計) 段階を通した品質へ
  2. Quality by Design (QbD) と医薬品品質
    1. Quality by Designに基づく製剤設計とは 具体的な手順 –
    2. Quality by Designで何が変わったのか QbDの落とし穴 –
    3. Quality by Designに対する期待 (規制当局と企業) とその具体的な成果
    4. Quality by Designによる品質規格・許容基準設定
    5. Quality by Designに関する照会事項の例
    6. Analytical Quality by Designのポイント
    7. Quality by Designに関するQ&A
  3. 品質リスクマネジメントの取り組みが品質を左右する
    1. 品質リスクとは何か
      - なぜリスクに基づく取り組みは大変なのか –
    2. 品質リスクマネジメントの具体的な手順と課題
    3. 品質リスクマネジメントにおける知識管理の役割
    4. Quality by Designにおける品質リスクマネジメントの役割り
    5. 品質リスクマネジメントに関するQ&A
  4. ライフサイクルを通した品質保証の取り組みへ
    1. ライフサイクルを通したProcess Validation
      • Process Design (Stage 1)
      • Process Qualification (Stage 2)
      • Continued Process Verification (Stage 3)
      • Continued (Ongoing) Process Verificationに対する取り組みと製品品質の照査の違い
    2. 開発段階に応じた取り組みとは
      • 品質規格の開発段階に応じた取り組み
      • 開発段階に応じたValidationへの取り組み
      • 開発段階に応じたいろいろな取り組み (文書・供給業者・標準物質他)
  5. 開発段階・上市後の変更管理
    1. CTDと製造承認申請への記載例
    2. 開発段階における変更管理の例
    3. 上市後の変更管理 – 一変と軽微変更 –
    4. ICH Q12ガイドラインと変更管理 – PACMPの活用 –
  6. 医薬品品質システムとQuality by Design
    1. 医薬品品質システムが必要となった背景
    2. 品質は工場ではなく、会社全体で作り込まれる!
      - 経営者の役割り、社員の役割り –
    3. Quality Cultureの醸成
  7. まとめ
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/18 医薬品QA業務 実務講座 オンライン
2024/6/18 医薬品中の元素不純物分析のデータ試験・管理及びPMDA等の対応ポイント オンライン
2024/6/19 ASEAN各国の医薬品申請のための薬事制度と申請資料作成方法 オンライン
2024/6/20 ザ・治験薬のGMP2024 東京都 会場・オンライン
2024/6/20 QA部門のためのGMP文書・記録類の照査のポイント オンライン
2024/6/20 医薬品の知財制度と特許戦略 入門講座 オンライン
2024/6/20 経皮吸収製剤における評価と生物学的同等性試験のポイント オンライン
2024/6/20 事例を交えて学ぶ共同研究契約・共同出願契約等に関するポイントと実践的対処方法 オンライン
2024/6/21 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2024/6/21 医薬品製造における不純物管理と当局への対応の重要ポイント 東京都 会場・オンライン
2024/6/21 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2024/6/21 非臨床試験QC/QAの留意点とGLP品質マネジメントシステムから学ぶ非臨床試験の信頼性保証 オンライン
2024/6/21 GMP省令改正における原材料供給者管理への対応と原薬・原料・資材各々の取決め事例 オンライン
2024/6/21 実務経験をふまえた医薬品開発担当者のための人材育成プログラム (導入/継続教育) オンライン
2024/6/21 ICH Q3D/日局をふまえた元素不純物管理 (新薬・既存薬) のための分析・試験法設定のポイント オンライン
2024/6/21 免疫性血栓性血小板減少性紫斑病の歴史、病態、治療の新たな展開と残された課題 オンライン
2024/6/24 リスクマネジメント/ワーストケースアプローチに基づく洗浄バリデーション実施 (残留限度値・DHT/CHT設定など) と残留物の評価法 オンライン
2024/6/24 変更管理・逸脱管理コース (2日間) オンライン
2024/6/24 適正なCAPA実現につながる逸脱・OOS処理フロー及び原因・試験室調査の進め方と処置事例 オンライン
2024/6/24 バイオ医薬品製造におけるGMP対応をふまえたプロセス開発からの設備設計・スケールアップ オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/12/8 最新のCSV動向および21 Part 11も視野に入れたFDA査察対応方法
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き