技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

QbD開発入門講座

今さら聞けない

QbD開発入門講座

~基礎から製造GMPまで~
オンライン 開催 演習付き

開催日

  • 2023年1月19日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • GMPの歴史と本質 – GMPとは何することか –
  • Validationが必要になった背景と実施上のポイント
  • Quality by Design (QbD) の本質と具体的な手順
  • 品質リスクマネジメントのポイント
  • ライフサイクルを通した品質保証の考え方
  • 品質システムとQuality Cultureの取り組み

プログラム

 医薬品の品質は、1960年代にGMPが導入され、そして1970 – 80年代にValidationが導入されたことにより、方法論的には確立されたと言ってよい。しかし、その具体的な取り組みは、科学に基づくというよりも技術者の経験と勘に基づくところが多く、その結果として、製造承認を得た後での変更が米国では大きな問題となった。この問題の背景にあるのは、突き詰めると製剤研究・開発の取り組み方法上の問題ということになる。そして製造現場だけでなく、研究開発の近代化が指摘されるようになり、米国では、2002年「Pharmaceutical cGMPs For The 21st Century – A Risk – Based Approach」を発表するとともに、製剤研究開発に対してはICH Q8ガイドラインで示されているように「製剤設計の段階で品質の作り込む」 (Quality by Design:QbD) ことによる品質保証という今日の考え方が採用されることになった。その結果として、Validationに対する考え方も3Lotsの連続製造からライフサイクルを通したProcess Validationという考え方に変わることとなった。
 本セミナーでは、こうした製剤開発やGMP・Validationの歴史を振り返るとともに、なぜQbDが必要となったのか、またQbDを実践するために必要となる技術やそのポイント、QbD実践の基本となる品質リスクマネジメントの考え方などについて、これまでのセミナーで参加者から受けた質問に答える形で紹介する。その上で、ライフサイクルを通したProcess Validationとは何か、またValidation実践上のポイント、そしていま企業に求められている品質システム・Quality Cultureについても、演者の経験を基に紹介する。

  1. GMPとは何か・なぜ必要になったのか
    1. GMPが制定されるに至った歴史的背景
    2. GMPの具体的な取組み・手順とは何か
  2. 1987年のValidationガイドラインとその問題点
    1. なぜValidationが必要になったのか – サンプリングによる品質保証の限界 –
    2. Validationとは何か、なぜその実践は大変なのか
    3. 1987年のValidationガイドラインの問題点
    4. 米国における医薬品開発上の問題 – 医薬品製造技術はポテトチップスを作る技術より劣っている? –
  3. Quality by Design (QbD) を考える!
    1. Quality by Design (QbD) と品質リスクマネジメント
    2. 品質リスクマネジメントのポイント – リスク評価だけが、品質リスクマネジメントではない! –
    3. Quality by Design (QbD) と従来の開発、どこが違うのか – 従来の方法とより進んだ方法 –
    4. QbD理解の鍵となる用語の理解 – QTPP、CMA、CQA、RTRTなど –
    5. 設計段階で品質を作り込むとは?
    6. Quality by Design (QbD) 実践に必要となる技術 – 実験計画法と分散分析 –
    7. Quality by Design (QbD) で、製造現場はどう変わるのか – Validation・逸脱対応・変更管理 –
  4. ライフサイクルを通したProcess Validation
    1. Process Validationの考え方は、QbD導入によりどう変わったのか – 1987年のガイドラインから2011年のガイダンスへ –
    2. 再Validationは、なぜガイダンスからなくなったのか
    3. Performance Qualification (PQ) とValidation – どこが違う? –
    4. Validationの鍵を握る5のポイント – QbDでどこまで検討するか –
      • 原料
      • 装置
      • サンプリング
      • ドキュメント
      • その他
    5. ライフサイクルを通したProcess Validationの取り組み
      - Continued Process Verificationと製品品質照査?
    6. 開発段階に応じたValidationの考え方 – 治験薬GMPを例に –
  5. ICH Q12 ガイドラインと上市後の変更管理
    1. ICH Q12ガイドラインのポイント – 変更管理のグローバル化 –
    2. ICH Q12ガイドラインとCTD
    3. 製造方法の承認書への記載のポイントと変更管理
    4. 製造承認申請書との齟齬はなぜ起こるか
  6. 仏を作って魂を入れず! – 医薬品品質システム –
    1. 医薬品品質システムのポイント
    2. Quality Culture醸成のポイント
    3. 査察と品質システム
  7. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 宮嶋 勝春
    PURMX Therapeutics, Inc.
    シニアダイレクター

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/24 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2024/12/24 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2024/12/24 核酸医薬品の品質管理および分析・評価のポイント オンライン
2024/12/24 体外診断用医薬品における承認申請書作成ノウハウおよびPMDA相談のポイント オンライン
2024/12/25 承認申請・メディカルライティングコース オンライン
2024/12/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2024/12/26 再生医療等製品/細胞治療製品における規制要件の理解と申請書作成のポイント (入門講座) オンライン
2024/12/26 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/27 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/27 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2024/12/27 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2024/12/27 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン
2025/1/6 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2025/1/6 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2025/1/6 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2025/1/7 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2025/1/8 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2025/1/8 GMP教育とQuality Culture醸成のポイント オンライン
2025/1/8 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2025/1/8 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書