技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ケモインフォマティクスの研究動向と応用事例

ケモインフォマティクスの研究動向と応用事例

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、医薬学分野におけるケモインフォマティックス最前線と応用例を解説いたします。

開催日

  • 2021年10月20日(水) 10時30分 16時30分

プログラム

 ケモインフォマティックス、ケモメトリクス、機械学習、統計学、人工知能 (AI) 、データマイニング… 単語は乱立するものの、何がどの部分を表し、互いにどんな関係にあるのかは、意外と簡単ではない。こうした単語の表す部分を整理するとともに、それらに属する手法について、通常、ケモインフォマティックスでは触れられない様な手法も含めて解説する。
 また同時に、医薬学分野への応用例を豊富に解説することにより、類似の各手法にどのような特徴があるのか、把握しやすくする。
 又、先日、深層学習による応用例としてAlphaFold2とMetalantisが発表され、世界は震撼した。 詳細について、必ずしも論文で触れられていない部分もある事が想像されるが、出来る限り解説したい。

  1. ケモインフォマティックスの歴史~PLSから深層学習まで
    • 当初 (或いは現在も) ケモメトリクス (計量化学) と呼ばれたケモインフォマティクスは、PLSのS. Wald、SIMCAのB. Kowalski に始まると考えられる。
      その後、Advanceな多変量解析法の応用を経て、深層学習、強化学習など、機械学習の応用に至った経緯を簡単に紹介する。
  2. ケモインフォマティックスで使われる多変量解析法・機械学習・AI
    • 重回帰分析、部分最小二乗法 (PLS) 、Logistic回帰、多次元尺度法等の多変量解析法
    • 相関ルール、クラスタリング等のデータマイニング手法
    • ノンパラメトリック回帰、カーネル手法、ニューラルネットワーク法等の機械学習法
    • 深層学習、強化学習など、これらの分類に当てはまらないAdvanceな手法~AI
      に関して解説する。
  3. 多変量解析、機械学習・AIの化学薬学分野への応用例
    • カーネル主成分分析による違法薬物の合成経路の推定
    • ノンパラメトリック回帰の疫学への応用
    • 指紋照合型自己組織化ニューラルネットワークの脳腫瘍の予後予測への応用
    • カーネル主成分分析による肺腺がんの予後予測への応用
      を紹介する。
  4. ケモインフォマティックスの近未来~AlphaFold2、Metalantisの衝撃
    • 2012年、Trontoショック、Googleショック
    • 2021年、AlphaFoldショック、Metalantisショック
      によって、世界は当に震撼した。今世紀には実現不可能と思われた「AIによるたんぱく質の立体構造予測」「AIによる量子化学計算」が、しかも高精度で実現した。科学は時に、一足飛びに進化する。既にAIは将棋の名人に圧勝し、碁でもそれに匹敵する力を得ている。今、不可能と考えていることも、そう遠くない将来に実現する可能性は低くない。ここでは、ケモインフォマティックスの可能性について考えてみたい。
    • 質疑応答

講師

  • 高木 達也
    大阪大学 大学院 薬学研究科 情報・計量薬学分野
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/1 専門の知識をもたない初級担当者のためのCTD-Qのまとめ方 (入門講座) オンライン
2024/4/2 メディカルライティング講座 (初級・中級) オンライン
2024/4/2 メディカルライティング講座 (初級) オンライン
2024/4/3 洗浄バリデーションの基礎とQ&Aから見る注意点 オンライン
2024/4/3 眼科DDS開発動向とその低侵襲化技術 オンライン
2024/4/3 動物用医薬品開発のための承認申請のポイントと再審査申請及び当局対応 オンライン
2024/4/3 無菌製剤工場の製造プロセスと設備・施設設計のポイントと注意点 オンライン
2024/4/4 医薬品開発における事業性評価・TPP運用 オンライン
2024/4/4 吸入粉末剤開発・評価のノウハウと核酸創薬への展開 オンライン
2024/4/4 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/4/5 分析法バリデーションコース (2日間) オンライン
2024/4/5 計算ブラックボックスからの脱却と精度評価の本質に迫る オンライン
2024/4/5 バイオ医薬品におけるダウンストリーム工程開発と製造のためのバリデーションの注意点 オンライン
2024/4/5 希少疾患における事業性評価の考え方と注意すべきパラメーター オンライン
2024/4/5 GMP文書および記録作成と手順書改訂時における具体的な品質照査 (レビュー) オンライン
2024/4/5 リアルワールドデータ (RWD) と分散型臨床試験 (DCT) /デジタルバイオマーカー (dBM) の活用・事例 オンライン
2024/4/5 改訂版ICH Q5A (R2) に求められる試験概要と次世代シーケンシング (NGS) を利用した細胞培養管理 オンライン
2024/4/8 医薬品開発における安定性試験の実施計画と有効期間の設定、データの取り方、まとめ方 オンライン
2024/4/8 フロー合成・連続生産・マイクロリアクター/スケールアップコース (2日間) オンライン
2024/4/8 医薬品開発における臨床薬理試験の計画作成と進め方 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/8/11 化学・素材業界におけるデジタルトランスフォーメーションの最新調査レポート
2020/8/1 材料およびプロセス開発のためのインフォマティクスの基礎と研究開発最前線
2020/7/31 生体情報センシングと人の状態推定への応用
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/30 生体情報計測による感情の可視化技術
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/26 ビッグデータ・AIの利活用に伴う法的留意点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2019/1/31 センサフュージョン技術の開発と応用事例
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発