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高分子材料の分析・物性試験における注意点・誤解しやすい点

高分子材料の分析・物性試験における注意点・誤解しやすい点

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、「接着」の基礎的な知識を身に着けるとともにその不良原因と対策について理解し、硬化状態を化学的に評価することの意義とその具体的方法を知ることを目標といたします。
また、屋外に施工する場合も含め、長期信頼性評価のための加速試験や接着強さの目標値設定の考え方についても一端を紹介いたします。

開催日

  • 2021年10月13日(水) 10時30分 16時30分

プログラム

 高分子材料の分析・試験方法が示される文献は多く存在しますが、それらを参照しながら実際に測定やデータ解析をする場合、疑問点や解釈に不安が残る点、または知らぬ間に間違ったことをしていないかという心配などが付き物です。
 本講座ではこのような現状に対応し、講師がこれまで分析や物性評価の現場での実務を通じて得た注意点や誤解しやすい点に関する知見をまとめてお伝えいたします。

  1. はじめに
  2. DSC
    1. 装置概要
    2. 物理量・単位
    3. 2ndスキャン適用の可否
    4. 硬化率測定への適用
      1. 内部硬化法
      2. 外部硬化法
    5. 内部硬化法の問題点
      1. 面積計算の課題
      2. 硬化時間-硬化率曲線の誤解
  3. 光DSC
    1. 装置概要
    2. 試料パンによる反射波の影響
    3. 2段階反応の大誤解
    4. 逆向きピーク問題
      1. 吸熱因子
      2. 補正方法
    5. 硬化率測定への適用
      1. 内部硬化法
      2. 外部硬化法
      3. 暗反応の内部硬化法への影響
  4. FT-IR
    1. 赤外吸収
    2. 装置概要
      1. FT-IR装置
      2. ATR装置
    3. 注意点
      1. 吸光度と透過率
      2. しみ込み深さ
      3. 試料表面付着物
      4. 試料膜厚
      5. ATR補正
      6. 屈折率
  5. DMA
    1. 主な熱物性測定法
    2. DMA普及の経緯
      1. エンプラの台頭
      2. ガラス転移温度 (Tg) 神話
      3. DSC法、TMA法によるTg測定の問題点
    3. 弾性率と剛性率
    4. 複素弾性率
    5. 装置概要
    6. 注意点
      1. 試料作製方法
      2. 結果の記録
      3. データ解釈
      4. 平均値計算
  6. プラスチックの引張試験
    1. 試料作製方法
    2. 伸びの読取り
    3. 平均値計算
  7. 接着強さ試験
    1. 接着強さ・接着力・接着強度
    2. アンカー効果
    3. 破壊モードの記録
    4. 引張剪断接着強さ
      1. 試験片の問題点
      2. 改善方法
    5. 各種接着強さの相関
      1. 引張剪断と引張り
      2. 剥離と引張剪断
  8. まとめ

講師

  • 並木 陽一
    積水ポリマテック株式会社 品質保証部

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,364円 (税別) / 51,000円 (税込)
複数名
: 23,182円 (税別) / 25,500円 (税込)

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  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 41,727円(税別) / 45,900円(税込)
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    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 185,456円(税別) / 204,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 231,820円(税別) / 255,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
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  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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