技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬のタンパク質凝集抑制/最小化とGMP対応

バイオ医薬のタンパク質凝集抑制/最小化とGMP対応

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年6月11日(木) 10時00分 17時30分

修得知識

  • 粒径の小さな凝集体の除去
  • 充填後の凝集化を防ぐ技術
  • 凝集体や不溶性異物へのGMPでの管理要件

プログラム

第1部. 抗体医薬品の凝集体最小化~分析技術・除去技術・抑制技術の基本

(2020年6月11日 10:00〜14:15) (途中45分の休憩あり)

 2014年に発表されたFDAガイドラインでは、リスク管理の観点から、バイオ医薬品の凝集体量を可能な限り減らすことを製造者に推奨している。本講座では、抗体医薬品の凝集体に焦点を当てて、基本的な事項を概説したのち、凝集体の分析技術、除去技術および抑制技術に関して解説する。また、新たな技術開発の動向について演者らの取り組みも含めて紹介する。

  1. 免疫原性に関わるFDAガイダンス
  2. 凝集体の定義と分類
  3. 凝集体の発生
    • 抗体医薬品の製造プロセス
    • 凝集体発生の原因、関連因子
  4. 凝集体を分析する
    • ナノ粒子
    • サブミクロン粒子
    • ミクロン粒子
  5. 凝集体を除去する
    • クロマトグラフィー精製
    • 分離膜
  6. 凝集化を抑制する
    • 添加剤によるタンパク質の安定化
    • 抗体医薬品の添加剤トレンド
  7. 技術開発動向の紹介
    • 立体構造に異常が生じた抗体のみを選択的に捕捉する吸着剤
    • 製造工程で取り残されている粒径の小さい抗体凝集体の除去
    • 凝集前駆体を除去すると、保管中の抗体溶液の凝集体発生が低減
    • 質疑応答

第2部. バイオ医薬の不溶性異物に関する微粒子試験、目視検査及びGMP対応

(2020年6月11日 14:30〜17:30)

 バイオ医薬品の凝集体は免疫原生の原因となる可能性が懸念されるため、目的物質由来不純物として取り扱われています。また、バイオ医薬は注射剤であるので目視検査で不溶性異物が検出された場合には回収の対象になります。本講座では、凝集体の目視検査法並びに微粒子測定法及びGMP対応について解説します。

  1. 不溶性異物へのGMP対応
  2. バイオ医薬品の品質管理:純度及び不純物試験
  3. 原薬製造工程の目的物質由来不純物及び製造工程由来不純物
  4. バイオ医薬品の特性解析技術と不溶性異物
  5. 凝集体とは何か
  6. 凝集体の粒子サイズ; SVP (sub-visible particles)
  7. 凝集体の測定法:サイズ排除クロマトグラフィーと不溶性微粒子試験
  8. 凝集体の発生防止対策
  9. バイオ医薬品微粒子試験
  10. 内容異物の外観検査
  11. 目視検査の基本
  12. 目視検査機の選定のポイント
  13. 不溶性異物検出時の原因調査の進め方について
  14. 不溶性異物防止対策
    • 質疑応答

講師

  • 本田 真也
    産業技術総合研究所 生命工学領域 バイオメディカル研究部門
    副研究部門長
  • 人見 英明
    合同会社 ヒトミライフサイエンス研究所

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/13 実務に役立つ医薬品GCP入門講座 オンライン
2024/11/13 実験室における高薬理活性物質の取り扱い/封じ込め対応と区分による要求レベル オンライン
2024/11/13 ニトロソアミン不純物/NDSRI分析・評価手法と留意点 オンライン
2024/11/13 希少疾患における治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2024/11/14 GMP管理ではない (non-GMP) 原材料供給業者の製造・品質管理の要求事項/監査 (書面・実地) のポイントと監査時のチェックリスト・着眼点 オンライン
2024/11/14 責任役員 (上級経営陣) にむけたGMP、GQP教育訓練と法令順守体制の整備 オンライン
2024/11/14 再生医療等製品/細胞加工製品の製造・QC担当者のためのGCTP入門 オンライン
2024/11/14 体外診断用医薬品/機器の開発・薬事・保険適用の基礎講座 オンライン
2024/11/14 海外当局査察にむけた準備すべき (したほうがよい) 翻訳文書とSOPの英文翻訳例・査察対応 オンライン
2024/11/15 医薬品・食品・化粧品工場における異物混入の具体的防止対策 東京都 会場・オンライン
2024/11/15 GMP省令が求める医薬品品質システム (PQS) と実行的な品質マネジメントシステムの構築 オンライン
2024/11/15 薬価算定/制度の要点と加算取得に向けた薬価戦略のポイント オンライン
2024/11/15 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2024/11/15 粉体物性の実用的な測定法および付着・凝集性と流動性の評価 オンライン
2024/11/15 レオロジーの基礎とチクソトロピー オンライン
2024/11/15 ライフサイエンス領域における医療トレンドとポストコロナビジネスに求められる対応手法 オンライン
2024/11/15 再生医療等製品・遺伝子治療薬開発のための生物由来原料基準/カルタヘナ法 徹底解説 オンライン
2024/11/15 治験・臨床研究に関わる補償・賠償の実務対応 オンライン
2024/11/16 CMC部門・研究部門での電子実験ノート利用における規制の実務対応 オンライン
2024/11/18 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/12/24 バイオ医薬品 (抗体医薬品) CTD-CMC記載の要点
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集