技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック成形品の強度設計と残留応力低減技術

プラスチック成形品の強度設計と残留応力低減技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、強度設計に関わるプラスチック特有の性質と、これに伴う残留応力・ひずみ発生と低減化について分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2019年10月30日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 部品トレー
    • 建材
    • 看板 など

修得知識

  • プラスチック成形品の残留応力の発生要因
  • 残留応力の測定法
  • 成形に伴う残留応力と低減

プログラム

 プラスチックの強度設計においては、プラスチックにどのような応力が生じるかを見積もることと合わせて、プラスチックが使われる環境で、どのような強さが期待できるかを見積もることが重要です。
 プラスチックの物性は成形プロセスの影響で異方性を含めた変化を生じ、更に残留応力も生じます。また、プラスチックの強さは、負荷の状態、使用環境、時間の影響により変化します。
 本セミナーでは、応力解析を進める際に係わるプラスチック特有の性質、強さを変化させる要因、ならびに残留応力の低減技術について、解説いたします。

  1. プラスチック成形品の強度設計で考慮する事項
  2. 応力解析を進める際に係わるプラスチック特有の性質
    1. 結晶化速度と温度、圧力の関係
      1. 結晶化速度と温度
      2. 結晶化に伴う収縮
      3. 結晶化速度と圧力
    2. 充填材添加に伴う物性値の異方性と複合則、ウエルド部の強さ
      1. 異方性の発生メカニズム
      2. 物性値の異方性、ウエルド強さ
      3. 充填材添加プラスチックの物性の複合則と異方性
    3. 粘弾性特性
      1. 時間~温度換算則と線形粘弾性理論
      2. 時間温度換算則
      3. 応力緩和の積分法則とクリープの積分法則
      4. 温度が変わる場合における重ね合わせの原理
    4. 温度変化に伴う残留応力発生のメカニズムと解析例
      1. 熱粘弾性力学モデルによる残留応力発生メカニズムの定性的説明
      2. 残留応力の解析例
  3. プラスチックの強さを変化させる要因
    1. 疲労破壊
      1. 疲労破壊特性
      2. 疲労負荷と耐久 (定寿命) 線図
      3. 繰り返しの負荷に伴う発熱
      4. 粘弾性材料に繰り返し負荷が加わる際の発熱のメカニズム
      5. 累積損傷則 (マイナー則)
    2. 遅れ破壊 (クリープ破壊)
      1. 遅れ破壊 (クリープ破壊) 現象
      2. クリープ破壊における時間・温度換算則
      3. クリープ負荷によるクラックの成長速度
    3. 熱、紫外線、環境物質による劣化
      1. 熱劣化
      2. 紫外線劣化
      3. 紫外線を含む環境劣化
      4. 複合劣化
      5. 環境物質・化学薬品による劣化
      6. 耐熱性の評価
  4. 残留応力
    1. 残留応力の測定法
      1. 残留応力の発生要因
      2. 測定法
    2. 成形にともなう残留応力測定例
      1. 熱可塑性樹脂
      2. 熱硬化性樹脂
    3. 低残留応力化材料
      1. フィラー充填量と成形性
      2. フィラー形状,粒度分布とモールド材料の粘度
      3. フィラー充填量と線膨張係数
    4. 残留応力低減成形法
      1. 超音波射出成形
      2. 冷熱サイクル成形
      3. 電磁誘導加熱成形
      4. 炭酸ガス溶解成形
      5. 多段速度制御定圧成形
      6. 射出圧縮成形
      7. 成形条件と残留歪、残留応力
    • 質疑応答・名刺交換

会場

江東区産業会館

第6展示室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/5/30 溶融紡糸の基礎と工業生産技術及び生産管理の実践 オンライン
2025/6/2 射出成形金型・樹脂製品設計の基礎および不良対策 オンライン
2025/6/2 ポリマーアロイ・ブレンドの基礎と構造解析・物性評価 オンライン
2025/6/4 製品設計に役立つゴム材料の勘所と最適設計手法 東京都 会場・オンライン
2025/6/5 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
2025/6/5 異種材料の接着・接合による応力集中発生のメカニズム、応力解析と強度評価 オンライン
2025/6/5 エポキシ樹脂のフィルム化と接着性の付与技術とその応用 オンライン
2025/6/5 高分子の絶縁破壊メカニズムとその劣化抑制技術 オンライン
2025/6/6 プラスチック製品の強度設計 オンライン
2025/6/6 樹脂用添加剤 超入門 東京都 会場
2025/6/6 光学用透明樹脂の基礎と光学特性制御および高機能化 オンライン
2025/6/9 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2025/6/9 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2025/6/11 加飾技術の環境負荷低減に向けた開発と自動車への応用 オンライン
2025/6/11 ポリマーアロイにおける相溶化剤の使い方、分散条件の設計、評価解析 オンライン
2025/6/11 高分子材料における結晶化プロセスの基礎、構造形成とその制御および構造解析技術 オンライン
2025/6/11 ポリ乳酸の高性能化を実現する添加剤の選定と配合設計技術 オンライン
2025/6/11 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2025/6/12 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2025/6/13 溶融紡糸の基礎と工業生産技術及び生産管理の実践 オンライン

関連する出版物