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異業種との協創による新規事業の創出と進め方 (2日間ワークショップ研修)

異業種との協創による新規事業の創出と進め方 (2日間ワークショップ研修)

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、新しい事業や研究開発テーマを創出する際の問題点と改善策について、講義とディスカッションを交えて解説いたします。

開催日

  • 2019年7月23日(火) 12時30分 16時30分
  • 2019年7月24日(水) 10時00分 16時00分

修得知識

  • 技術の出口戦略
  • トヨタはじめ大企業への企画提案プロセスと提案書式
  • 上司や経営陣を説得する術
  • イノベータとして活躍するコツ

プログラム

昨今、オープンイノベーションや新事業創出がブームになっているが、実際に協創実現に至る確率は低く、とりわけ、研究部門や技術部門が主導する技術起点の場合、成功確率は極めて低い。その原因として、主に4つの要因が挙げられる。

1. 事業出口の土地勘が無い

 顧客企業のフィールドに於ける課題を熟知せず、または全く興味が無く、自社都合優先のやみくもな提案になり、顧客から相手にされず不成立になるケースが圧倒的に多い。
 特に、業務が細分化された大企業の場合、各部門の課題に合う「部門最適型提案」が求められるが、研究者や技術者の提案は、そこまで踏み込まない「何か有りませんか?」的提案になりがちである。
 顧客視点で見ると、自社課題を熟知した、既存取引先の方がラクで効率的であり、比較検討された場合に、勝ち目が無い。
 本講座では、顧客 (ターゲット企業及びターゲット部門) の絞り込み方、顧客課題や対策と相性の良い技術テーマ仕分け、アイデア提案力の向上など、研究者や技術者が不得意な出口戦略の立て方を体系的に学ぶ事で、顧客への提案力を上げる。

2. 顧客のKPI (成果目標) が分からない

 リサーチであれ仮説検証であれ、ヒトモノカネを投入して取り組む以上、成果目標を求められる。一般にはKPI (Key Performance Indicator) という表現を良く使う。KPIは会社毎に異なり各部門単位でも異なる。つまり、自部門のKPIが正論であるとの前提で顧客や協創先に提案しても、相手先のKPIにマッチしていないと受け容れられず、協創検討が滞る。
 要因としては、研究者や技術者が、相手先のKPIを熟知せず、または全く興味が無く、自社都合優先のやみくもな提案になり、顧客から相手にされず不成立になるケースが圧倒的に多い。
 顧客視点で見ると、既存取引先ではない新参企業に対して、KPIを開示する必然性が無い。KPIが分からないままでの、当てずっぽうな提案では、既存取引先に対して勝ち目が無い。
 本講座では、顧客 (ターゲット企業及びターゲット部門) のKPIのあぶり出し方や、自部門KPIとのマッチングを仕方を体系的に学ぶ事で、顧客への提案力を上げる。

3. 社内営業戦力が活用できない

 特に、業務が細分化された大企業の場合、営業部門は、商材別または地域別に仕分けされた「縦割り営業」であり、管轄外、とりわけ新事業フィールドに戦力を投入する必然性が無く、支援を求められない。従って、研究者や技術者が、見よう見まねで営業の真似ごとをするが、顧客から相手にされない。その状況を打破する為には、顧客または協創先で、営業面を支援してくれる部隊を発掘し、協力説得しないと上手く行かない。
 本講座では、顧客または協創先で、営業面を支援してくれる部隊を発掘し、協力説得を求める為に効果的な事業企画書の書き方や、上司へのプレゼン・説得方法、顧客はじめ社外のキーパーソンへのアプローチ方法を体系的に学ぶ事で、プロジェクトマネジメントのコツを会得する。

4. 適性に合った人選と育成、チームビルディングができていない

 ヒトそれぞれ、研究開発や戦略立案、対外交渉など適性が有る。適性に合わない人選をすると、チーム編成に歪みが生じ、上手く機能しない。また、有望な若手が居ても、実践経験が無いと育たない。
 本講座では、新規研究・技術テーマ創出、事業企画立案、社内ネゴ、顧客交渉など、イノベーション実現に必要な人材とチーム構成を体系化した上で、自分自身や部下の適性を棚卸しし、育成と補強ポイントを明確にすることで、適正なチームビルディングを導く。
 また本講座では、座学でエッセンスを学びながら、自分テーマで事業企画提案を書いてみることで、実践的に会得する。

1日目

講演「異業種と協創でのタイムリーヒットを打つコツ」1.5h
  1. ターゲティング
    • 顧客 (ターゲット企業及びターゲット部門) の絞り込み方
    • 顧客課題や対策と相性の良い技術テーマ仕分け
    • アイデア提案力の向上など
  2. KPI設定
    • 顧客 (ターゲット企業及びターゲット部門) のKPIのあぶり出し方
    • 自部門KPIとのマッチング手法
  3. 事業企画書の書き方、営業部門の支援取り付け
    • 顧客または協創先で、営業面を支援してくれる部隊を発掘し、協力説得を求める為に効果的な事業企画書の書き方や、上司へのプレゼン・説得方法、顧客はじめ社外のキーパーソンへのアプローチ方法
  4. チームビルディング
    • 新規研究・技術テーマ創出、事業企画立案、社内ネゴ、顧客交渉など、イノベーション実現に必要な人材とチーム構成を体系化した上で、自分自身や部下の適性を棚卸しし、育成と補強ポイントを明確にする
ワークショップ【1】「自分テーマで事業チラシを書いてみる」
  • ワーク 1h
  • 各自発表と質疑応答 (他社発表との協創希望をアンケートする) 1h
    2日目の協創チーム決めと進め方解説 0.5h

2日目

ワークショップ【2】「他社テーマと協創で事業チラシを補強してみる」
  • ワーク 1.5h
  • グループ別発表と質疑応答 (他社発表との協創希望をアンケートする) 1h
ワークショップ【3】「他社テーマと協創で事業企画を書いてみる」
  • ワーク 1.5h
  • グループ別発表と質疑応答 1h
  • 振り返り解説 0.5h

会場

江東区産業会館

第2会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
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受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

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  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

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