技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品の感性評価とその数値化

医薬品の感性評価とその数値化

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年2月5日(火) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. 医薬品包装に関連する新しい感性評価手法

(2019年2月5日 10:00〜12:00)

本講演では、医薬品包装に関連した感性評価手法を紹介する。われわれの過去の研究から、

  • 医薬品の開封性・廃棄性・緩衝性評価、
  • 医薬品包装に用いる色彩の評価、
  • 医薬品用チャイルドレジスタンス (CR) 包装の有用性評価
    の3つのテーマについて、具体的な評価手法を紹介していく。

  1. 簡易な手法で説得力のあるデータを取るには
    1. 年齢や職種に合わせた官能評価と計器測定の使い分け
    2. 統計手法のシンプルな選び方
  2. 医薬品の開封性・廃棄性・緩衝性評価
    1. PTP用個装箱の開封性・廃棄性評価
    2. 抗がん剤バイアル用個装箱の緩衝性評価
    3. PTPの開封性評価
    4. 手指機能障害者における開封性評価
  3. 医薬品包装に用いる色彩の評価
    1. 医薬品包装における色差と識別性の関係
    2. カラーユニバーサルへの対応
    3. 薬効に合わせた色彩の選択~吐き気止めには何色を使うべきか?~
  4. 医薬品用チャイルドレジスタンス (CR) 包装の有用性評価
    1. 医薬品用CR包装の種類とその評価
    2. CR包装関連試験を行う上での注意
  5. 医薬品包装の設計における注意~病院側の視点から~
    • 質疑応答

第2部. 医薬品の苦味評価とその数値化及び苦味マスキング

(2019年2月5日 13:00〜14:45)

 医薬品市場の、アンメット・メディカル・ニーズへのシフトに対応して、小児や高齢者、嚥下障害を伴う疾患を持つ患者等を対象に、より服用しやすい剤形による服薬コンプライアンス改善への期待が高まっている。
 本講座では、「飲み易さ」を改善するための苦味マスキングにおいて、その評価法及び基本的なマスキング技術の解説と、実用化例、最近の技術について紹介する。

  1. 薬物/製剤の苦味を測る
    1. 人による官能試験
    2. センサーによる味試験法
    3. 苦味閾値薬物濃度による評価法
    4. 苦味マスキング効果の評価
  2. 医薬品の苦味の抑制方法
    1. 嬌味剤による苦味マスキング
    2. 化学的手法による苦味マスキング
    3. 物理的手法による苦味マスキング
  3. 製剤設計における苦味マスキング技術の活用例
    1. 経口液剤への適用
    2. 顆粒剤への適用
    3. 錠剤 (口腔内崩壊錠) への適用
  4. 苦味マスキング法の選択について
  5. 苦味を抑制した製剤の設計例
  6. おわりに
    • 質疑応答

第3部. 使いやすい医薬品の包装に対する人間工学的アプローチ

(2019年2月5日 15:00〜17:00)

 見やすくわかりやすい医薬品包装表示や操作しやすい医薬品包装形態について、人間工学的な手法を用いて種々の実験を行い、指針を明確にする研究を行ってきた。今回は、それらの研究事例のいくつかについて具体的に紹介する。

  1. はじめに
    1. 人工物とは何か
    2. 人工物の安全性とは
    3. 背景と目的
  2. 骨粗鬆症治療薬のユーザビリティ評価
    1. 研究の背景
    2. ユーザビリティ評価試験
    3. 考察
    4. 結論
  3. 医薬品外箱データベースの構築と解析
    1. 研究背景と目的
    2. データベースの属性の決定
    3. データベースの構築
    4. データベースの解析
    5. 結論
  4. 同一薬剤のPTPシートデータベースの構築と解析
    1. 研究背景と目的
    2. データベースの属性の決定
    3. データベースの構築
    4. データベースの解析
    5. 結論
    • 質疑応答

講師

  • 溝口 優
    横浜薬科大学 臨床薬剤学研究室
    助教
  • 岩田 基数
    シミックCMO 株式会社 製剤開発センター
    センター長
  • 大倉 典子
    芝浦工業大学
    名誉教授 / 特任教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/30 医薬品・バイオ技術のライセンスと研究提携における「経済条件」 の決め方及びリスク対策 オンライン
2024/4/30 新規モダリティにおける特許の現状および特許戦略 オンライン
2024/5/1 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/5/1 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2024/5/2 脳波計測・処理・解析・機械学習の基礎と応用および脳波データの活用方法 オンライン
2024/5/7 GMP査察の指摘事項をふまえたQA・バリデーションの考え方と対応/回答時の留意点 オンライン
2024/5/7 医薬品開発における事業性評価・ポートフォリオ分析と意思決定手法 オンライン
2024/5/7 安全性定期報告書等の作成にむけた安全性集積データの見方・評価と文章作成のコツ オンライン
2024/5/7 非GLP試験の書面調査と過剰に陥らない効率的な信頼性確保の基準 オンライン
2024/5/8 国内外査察指摘をふまえたGMP記録の残し方・管理と逸脱・OOS・OOT発生時の対応 (処理手順/フロー/線引き) オンライン
2024/5/8 化学プロセスのコスト削減 オンライン
2024/5/8 リアルワールドデータ (RWD) を活用するための薬剤疫学基礎セミナー オンライン
2024/5/8 中東主要国の薬事規制比較と現地対応手法 オンライン
2024/5/8 フロー合成・連続生産・マイクロリアクター/スケールアップコース (2日間) オンライン
2024/5/8 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/5/9 薬価申請・原価計算方法と交渉で有効なデータ取得ならびに資料作成の重要ポイント オンライン
2024/5/9 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/5/9 ウェアラブル生体情報センシングと感覚フィードバックを組み合わせたサービス展開 オンライン
2024/5/9 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/5/9 滅菌バリデーションの深堀と見落としがちな滅菌バリデーションの留意点、最新米国FDA等EO環境問題と代替滅菌プログラム動向、無菌性保証とパラメトリックリリース (PIC/S ANNEX17) とその推奨 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/30 生体情報センシングとヘルスケアへの最新応用
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/5/31 スキンケア化粧品の官能評価ハンドブック
2017/5/31 車載センシング技術の開発とADAS、自動運転システムへの応用
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2016/4/28 ドライバ状態の検出、推定技術と自動運転、運転支援システムへの応用
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/10/27 化粧品に求められる使用感の共有と感性価値の数値化・定量化
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/10 生体信号処理技術(脳波) 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/10 生体信号処理技術(脳波) 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/8/20 文具大手7社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/20 文具大手7社 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)