技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

再生医療、細胞治療における細胞培養技術の特許戦略

再生医療、細胞治療における細胞培養技術の特許戦略

~培地、培養基材、容器、大量/3次元培養~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、再生医療、細胞治療における細胞培養技術の特許戦略について取り上げ、特許庁審査官・審判官の経験に基づいた、広くて強い特許取得について詳解いたします。

開催日

  • 2018年11月16日(金) 10時00分 17時00分

プログラム

 細胞培養技術は、再生医療や細胞治療の実現に向けて将来性の高い技術であり、近年、積極的に研究開発が進められています。とくに、最近では、培地成分の改良、新規な培養基材、培養容器の改良、3次元培養技術などの開発により、細胞培養技術が高度化し、再生医療や細胞治療の可能性が拡大しています。 このような細胞培養技術について研究開発を推進するためには、特許戦略の構築が必要不可欠です。とくに、研究開発のそれぞれの段階に対応して、どのような特許を取得し、どのように活用するかについては、研究活動における重要な課題です。また、特許を有効に活用するためには、広くて強い特許を取得することが必要不可欠です。このような対応により、研究成果を事業活動に最大限に活かすことができます。
 本講演では、このような視点から、特許庁審査官・審判官の経験に基づいて、培地成分、培養基材、培養容器、3次元培養技術を中心として、細胞培養技術に関する特許戦略について説明し、今後の課題と対応策について解説します。

  1. 細胞培養技術に関する特許出願の動向
    1. 特許出願の最近の傾向 (細胞培養技術を中心に)
    2. 培地成分に関する特許出願の分析
      • 培地成分の改良
      • トランスフェリン
      • ラクトフェリン
      • リゾチーム
      • アプロチニン
      • pH調整剤
      • CO2制御
      • 発育促進剤
      • 分裂促進剤
      • 殺菌剤
      • 汚染防止剤
      • 抗生物質など
    3. 培養基材に関する特許出願の分析
      • ラミニン
      • フィブロネクチン
      • コラーゲン
      • ポリリジン
      • トリプシン
      • 多孔質膜
      • 酸素透過膜
      • ナノ繊維
      • 培養担体など
    4. 培養容器に関する特許出願の分析
      • 細胞培養シャーレ
      • 特殊表面処理
      • プラズマ処理
      • 培養バッグ
      • 中空糸膜
      • ビーズ
      • U底プレート
      • 低接着プレートなど
    5. 3次元培養に関する特許出願の分析
      • スフェロイド技術
      • ハンギングドロップ法
      • 細胞外マトリックス包埋技術
      • マイクロ流体チップ
      • 品質管理技術 (モニター、センサ) など
  2. 特許を視野に入れた研究開発戦略
    1. 特許出願のタイミングと注意点
      • 培地成分の改良
      • 新規な培養基材
      • 培養容器の改良
      • 3次元培養技術の研究開発段階における特許出願の判断手法
    2. 研究開発に必要な特許調査の注意点
      • 培地成分
      • 培養基材
      • 培養容器
      • 3次元培養技術などに関する有効な特許調査の手法とコツ
    3. 研究開発戦略と特許戦略の一体化
      • 論文と特許の関係
      • 共同研究と特許の関係
      • 研究部門と知財部門の協力体制
    4. 今後の研究開発戦略の方向性
      • ES細胞や多能性幹細胞など
      • 細胞自体に特徴のある発明との連携の必要性
  3. どのような特許を取得すべきか
    1. 有効な特許とは、どのような特許か
      • 細胞培養技術に特有の課題)
    2. 広くて強い特許のポイント
      • 培地成分の改良
      • 新規な培養基材
      • 培養容器の改良
      • 3次元培養技術などのクレームの傾向と対策
    3. 特許を取得するために有効な特許調査の注意点
      • 培地成分
      • 培養基材
      • 培養容器
      • 3次元培養技術などに関する有効な特許調査の手法とコツ
    4. 特許審査への対応
      • 拒絶理由への対応方法
      • 面接審査の活用方法
      • 審査官への電話連絡
      • 拒絶査定を回避するコツなど
  4. 特許をどのように活用すべきか
    1. 細胞培養技術に関する特許の具体的な活用方法
    2. 細胞培養技術に関するライセンス活動 (共同研究) の実務上の留意点
    3. 他社の特許を侵害しない方法
      • 細胞培養技術に関する他社特許について、どのように調査するべきか、どのように侵害を回避するべきか
    4. 事業戦略と特許戦略の一体化
      • 特許ポートフォリオの構築
      • 事業戦略まとめ審査の活用など
  5. 細胞培養技術に関する登録特許の最新事例
    1. 最近の登録特許の事例と特許審査におけるポイント
    2. 特許請求の範囲の記載方法
      • 培地成分
      • 培養基材
      • 培養容器
      • 3次元培養技術などの書き方
    3. 明細書の開示の程度
      • 実施例や実験データの開示の必要性
    4. 特許要件の判断基準
      • 新規性、進歩性、新規性喪失の例外
    5. 事例を踏まえた最適な明細書・クレームの提案
    • 質疑応答

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/30 再生医療等製品のGCTP対応の基礎をふまえた適格性評価およびバリデーションのポイント オンライン
2024/10/30 GMP対応工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2024/10/30 GMP対応工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2024/10/30 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/10/30 再生医療等製品/細胞加工製品の製造・QC担当者のためのGCTP入門 オンライン
2024/10/30 責任役員 (上級経営陣) にむけたGMP、GQP教育訓練と法令順守体制の整備 オンライン
2024/10/30 特許情報からみたメタマテリアル/メタサーフェスが促す光/電子デバイス材料設計の新潮流 2024 オンライン
2024/10/30 GMP入門講座 オンライン
2024/10/30 GMP省令が求める医薬品品質システム (PQS) と実行的な品質マネジメントシステムの構築 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品 (CMC) マスターコース (全6コース) オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における製法・試験法変更と担保すべき同等性/同質性評価 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における規格及び試験方法の設定と安定性試験 (長期保存試験) による有効期間の設定 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品 (抗体医薬品) の特性解析・構造決定と得られたデータの品質管理への活用 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品の不純物管理 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における各種試験方法の適切な精度管理と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品のCTD (CMC) :妥当性の根拠とまとめ方 (2日間) オンライン
2024/10/30 医薬品・バイオ技術のライセンスイン・アウトの実務ポイント オンライン
2024/10/30 海外当局査察にむけた準備すべき (したほうがよい) 翻訳文書とSOPの英文翻訳例・査察対応 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/10/30 専門の知識をもたない初級担当者のためのCTD-Qのまとめ方 (入門講座) オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 費用対効果に基づく外国特許出願国の選び方・進め方
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/4/4 軸受6社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2022/4/4 軸受6社 技術開発実態分析調査報告書
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)