技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

基礎から学ぶフィラー活用術

基礎から学ぶフィラー活用術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年1月19日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ナノコンポジット、カーボンコンポジット、高熱伝導性コンポジットなどの研究開発者、技術者
  • フィラー充塡コンポジットの研究開発、製造に携わる方
  • ナノコンポジット、ナノフィラーに関連するトラブルを解決したい方

プログラム

 フィラーはポリマーと複合化し、ポリマーの特性を大きく向上させたり、新たな機能を付与するために用いる無機・有機化合物であり球状、板状、繊維状の多様な形状で、数十μm~数nmの幅広いサイズで、かつ多様な化合物が利用されています。所望のフィラー充塡コンポジットを得るためには、フィラーそのものの十分な理解と選択が必要となるほか、ポリマーの種類に合わせた分散性の均質化や複合界面の設計のためのフィラー表面処理、ポリマーとの混合・混練技術といった多岐にわたる知見が必要となります。これらの一連の技術により要求特性に合致したフィラー充塡コンポジットが実用化されていますが、経験則で検討が進められる側面もありその理解を難しく感じられる方もいると思います。
 本講座では、この分野で40年近く研究開発に携わっている経験に基づいて、上記の技術を俯瞰し系統的に理論づけした内容を解説します。
 また、実務に活用頂けるよう各技術の実際やノウハウ・ポイントも押さえて解説します。現在開発競争にしのぎを削っているナノコンポジット、カーボンコンポジット、高熱伝導性コンポジットなどの研究開発にはこれら技術の理解がなければ、ブレークスルーが出来ないと考えています。現在、取り組まれている課題解決の一助になればとの思いで講演します。

  1. フィラーの基本理解
    1. フィラーの役割
    2. 組成物の特性改善・機能性付与におけるフィラー作用効果の原理
    3. フィラーの能力を引き出すための要点
  2. フィラーの化合物としての分類と性質・機能
    1. 難溶性塩フィラー
    2. 天然複合酸化物
    3. 合成複合酸化物
    4. 酸化物
    5. 水酸化物化物&窒化物
    6. 炭素系&ポリマー系
    7. 機能性フィラーの代表例とその機能
    8. フィラーを化合物として捉えることの重要性
    9. 用途・目的に応じたフィラー選択のポイント
  3. フィラーの表面処理と複合界面の制御
    1. フィラーの表面とその形成過程
    2. 表面処理の目的と表面処理剤の役割
    3. 表面処理剤の種類とフィラー表面との反応機構
    4. シランカップリング剤の用法と表面反応およびその解析
    5. 機能性フィラーの表面処理のポイント
    6. 表面処理の方法とノウハウ
    7. 乾式処理
    8. 湿式処理
  4. ポリマーとフィラーとの混合・混練技術
    1. ゴム・熱可塑性樹脂の混練のポイント
    2. 熱硬化性樹脂の混合と分散のポイント
    3. ポリマー/フィラー界面状態とフィラーの分散性・組成物の特性との関係
    4. ポリマー/フィラー界面の評価方法
  5. ナノコンポジットの現状と可能性
    1. ゴムを先達としたナノフィラーの活用術と分散技術
    2. ナノコンポジットの現状
    3. ナノコンポジットで出来ること・出来ないこと
    4. ナノコンポジットの本質と今後の展開

会場

江東区産業会館

第2会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/13 半導体封止材用エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤と分析・特性評価法および技術動向 オンライン
2025/3/13 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) におけるブリードアウト&ブルーム現象の発生メカニズムの解明と防止・対策技術 オンライン
2025/3/13 塗布膜の設計・形成と欠陥防止、機能性付与技術 オンライン
2025/3/13 熱伝導性フィラーの充填・表面処理技術とポリマー系コンポジットの開発、微視構造設計・特性評価技術 オンライン
2025/3/13 「濡れる」現象の本質理解 オンライン
2025/3/13 高屈折率ポリマーの合成法と応用、およびそれらの評価方法 オンライン
2025/3/14 測定・評価技術から取り組む薄膜の剥離・密着性の改善と制御 オンライン
2025/3/14 高分子材料のレオロジー (粘弾性) の基礎と動的粘弾性測定 オンライン
2025/3/14 プラスチック射出成形の基礎とトラブル対策 オンライン
2025/3/14 高分子材料の結晶化度測定と分子構造解析およびその応用 オンライン
2025/3/17 高分子劣化のメカニズムと添加剤による対策や材料分析技術 オンライン
2025/3/17 UV硬化型樹脂の基礎と硬化過程の測定法及び評価・解析手法 オンライン
2025/3/17 摩擦・摩耗の基礎と試験・評価・解析法 オンライン
2025/3/17 超親水化・超撥水化のメカニズムと評価および制御技術 オンライン
2025/3/18 カップリング剤によるフィラーの表面処理と樹脂への複合化、分散性評価 オンライン
2025/3/18 精密押出成形技術入門 オンライン
2025/3/19 分子動力学シミュレーションの基礎と高分子材料開発への応用 オンライン
2025/3/19 化学プロセスの工業化・最適化への考え方 オンライン
2025/3/19 高温/直流高電界下における高分子絶縁材料の特性と評価法 オンライン
2025/3/19 樹脂硬化過程での重合誘起ガラス化およびその近傍での挙動 オンライン

関連する出版物

発行年月
2015/7/31 最新フィラー全集
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/30 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/20 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書