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最新フィラー全集

最新フィラー全集

~フィラー材料の種類、特性と活用法~

ご案内

 現在、フィラーは多種多様であり、用途も様々であるため、最適なフィラーを選択し、フィラーの特性を最大限に発現できるように活用することは難しく、現場の先人からのノウハウを頼りにしている場合が多いのが現状である。
 本書は、フィラーを発現したい機能性で12章に分かり易く分類し、各種フィラーの種類、特性、活用法といった内容にポイントを絞ることで、すぐにノウハウを実務に役立てることができる構成になっているのが特徴である。また、活用したいフィラーが決まれば、すぐにフィラーの入手先を調べることができる製品情報の掲載も非常に有り難い。初めてフィラーを活用しようとする技術者、これまで以上にフィラーを活用したい技術者にお勧めの書籍である。

フィラー研究会 副会長 富山県立大学 真田 和昭 氏

目次

第1章 導電性フィラーの種類、特性と活用法

  • 1 はじめに
  • 2 導電性フィラー
    • 2.1 金属系フィラー
    • 2.2 炭素系フィラー
    • 2.3 金属酸化物系フィラー
    • 2.4 金属メッキ系フィラー
  • 3 導電性複合材料の形体
  • 4 導電性プラスチック用フィラー
    • 4.1 炭素系フィラー
    • 4.2 金属系フィラー
  • 5 ポリマー型導電膜用フィラー
    • 5.1 炭素系フィラー
    • 5.2 金属系フィラー
      • 5.2.1 銀フィラー
      • 5.2.2 銅フィラー
      • 5.2.3 ニッケルフィラー
  • 6 焼成型導電膜用フィラー
    • 6.1 金属系フィラー
      • 6.1.1 銀、銅フィラー
      • 6.1.2 ニッケルフィラー
    • 6.2 金属酸化物系フィラー
  • 7 導電性ナノフィラー
    • 7.1 金属ナノフィラー
    • 7.2 金属ナノフィラーの製造技術
  • 8 おわりに

第2章 磁性フィラーの種類、特性と活用法

  • 1 磁性と磁性体
    • 1.1 磁性体の種類
    • 1.2 弱磁性
      • 1.2.1 反磁性 (diamagnetism)
      • 1.2.2 常磁性 (paramagnetism)
      • 1.2.3 超常磁性 (superparamagnetism)
    • 1.3 反強磁性
      • 1.3.1 反強磁性 (antiferromagnetism)
      • 1.3.2 らせん磁性 (helimagnetism)
      • 1.3.3 メタ磁性 (metamagnetism)
    • 1.4 強磁性
      • 1.4.1 寄生強磁性 (parasitic ferromagnetism)
      • 1.4.2 フェリ磁性 (ferrimagnetism)
      • 1.4.3 強磁性 (ferromagnetism)
    • 1.5 強磁性体の特徴
  • 2 硬質ボンド磁性材料
    • 2.1 フェライト系磁性粉末
    • 2.2 アルニコ磁性粉末
    • 2.3 希土類磁性粉末
      • 2.3.1 SmCo系磁性粉末
      • 2.3.2 NdFeB系磁性粉末
      • 2.3.3 SmFeN系磁性粉末
  • 3 軟質ボンド磁性材料
    • 3.1 軟質フェライト磁性粉末
    • 3.2 鉄ならびに鉄系合金磁性粉末
      • 3.2.1 純鉄磁性粉末
      • 3.2.2 けい素鋼磁性粉末
      • 3.2.3 センダスト磁性粉末
    • 3.3 パーマロイ磁性粉末
    • 3.4 非晶質磁性粉末
  • 4 磁気記録媒体
    • 4.1 γ-Fe203針状磁性粉末
    • 4.2 CrO2針状磁性粉末
    • 4.3 Co変性酸化鉄針状磁性粉末
    • 4.4 メタル針状磁性粉末
    • 4.5 Ba-フェライト磁性粉末
  • 5 おわりに

第3章 熱伝導性フィラーの種類、特性と活用法

  • 1 はじめに
  • 2 熱伝導性フィラーの種類と形状
  • 3 熱伝導性フィラーの活用法
    • 3.1 フィラー充填系の粘度予測式
    • 3.2 フィラー充填系の粘度とフィラー粒度分布との関係
    • 3.3 フィラー最密充填理論と粒子充填解析ソフトを活用した微視構造設計
  • 4 熱伝導性フィラーを用いたポリマー系複合材料の熱伝導率評価式
  • 5 高熱伝導性ポリマー系複合材料の開発事例
  • 6 おわりに

第4章 制振性フィラーの種類、特性と活用法

– 有機ハイブリッド制振材料におけるフィラーの種類と特性、用途
  • 1 はじめに
  • 2 有機ハイブリッドの制振特性と相互作用
  • 3 有機ハイブリッドの制振特性に及ぼす無機フィラー添加効果
    • 3.1 AR/TMBP/無機フィラー
    • 3.2 CPE/DBS/無機フィラー系制振材の損失弾性率に及ぼす無機フィラーの効果
  • 4 電気的損失と極低歪粘弾性
    • 4.1 PVDF/AR/グラファイトによる振動減衰特性のモデル実験
    • 4.2 有機ハイブリッド材料の損失弾性率の歪振幅依存性
  • 5 機能性フィラーの制振・音響特性と用途
  • 6 おわりに

第5章 摩擦材フィラーの種類、特性と活用法

  • 1 はじめに
  • 2 摩擦材フィラーの目的および役割
    • 2.1 摩擦材フィラーの目的
    • 2.2 摩擦材フィラーの役割
  • 3 摩擦材フィラーの種類と適用例
    • 3.1 グラファイト (黒鉛,Gr)
    • 3.2 二硫化モリブデン (MoS2)
    • 3.3 ポリテトラフルオロエチレン (PTFE)
    • 3.4 窒化ホウ素 (BN)
    • 3.5 その他の固体潤滑剤
      • 3.5.1 二硫化タングステン (WS2)
      • 3.5.2 マイカ (雲母)
      • 3.5.3 軟質金属
      • 3.5.4 メラミンシアヌレート (MCA)
      • 3.5.5 その他
    • 3.6 金属酸化物
    • 3.7 ふっ化物
    • 3.8 ケイ酸塩
      • 3.8.1 ゾノライト (合成ケイ酸カルシウム)
      • 3.8.2 タルク
    • 3.9 チタン酸塩
    • 3.10 無機充填材
    • 3.11 有機充填材
      • 3.11.1 高分子材料
      • 3.11.2 有機系材料
    • 3.12 繊維
    • 3.13 炭素系材料
    • 3.14 セラミックス系材料
  • 4 高分子系トライボマテリアルの設計ポイント
  • 5 おわりに

第6章 断熱フィラーの熱特性

  • 1 フィラーを含む複合材の伝熱の基礎
  • 2 伝熱モデル
    • 2.1 単純モデル
    • 2.2 複合モデル

第7章 電磁波吸収フィラーの種類、特性と活用法

  • 1 はじめに
  • 2 試料作製及び測定方法
    • 2.1 試料作製
    • 2.2 複素比誘電率 εr*,複素比透磁率 μr* の測定
    • 2.3 反射減衰量 [dB]の測定
  • 3 測定結果および考察
  • 4 結論

第8章 難燃フィラーの種類、特性と活用法

  • 1 はじめに
  • 2 フィラー系難燃剤の種類と性能及び特徴、メーカー
    • 2.1 水酸化AL
    • 2.2 水酸化Mg
    • 2.3 三酸アンチモン及びその他アンチモン化合物
    • 2.4 錫酸亜鉛
    • 2.5 ホウ酸亜鉛及びホウ酸化合物
  • 3 謝辞

第9章 紫外線・放射線吸収フィラーの種類、特性と活用法

  • 1 紫外線と放射線
  • 2 紫外線遮へいフィラー
    • 2.1 酸化チタン紫外線吸収フィラー
    • 2.2 酸化亜鉛紫外線吸収フィラー
    • 2.3 酸化セリウム紫外線吸収フィラー
    • 2.4 酸化鉄紫外線吸収フィラー
  • 3 無機フィラーの放射線遮へい
    • 3.1 鉛放射線遮へいフィラー
    • 3.2 W放射線遮へいフィラー
    • 3.3 硫酸バリウム放射線遮へいフィラー
    • 3.4 ビスマス系化合物放射線遮へいフィラー

第10章 抗菌・防カビ性フィラーの種類、特性と活用法

  • 1 抗菌・防カビ性フィラーの種類
    • 1.1 無機系抗菌性フィラー
    • 1.2 銀系抗菌性フィラー
    • 1.3 光触媒系抗菌性フィラー
    • 1.4 有機系抗菌性フィラー
    • 1.5 天然系抗菌性フィラー
  • 2 抗菌・防カビ性フィラーの特性
    • 2.1 抗菌性能
    • 2.2 安全性および環境負荷
    • 2.3 各種物性
  • 3 抗菌・防カビ性フィラーの活用法
    • 3.1 樹脂成型への応用
      • 3.1.1 抗菌性能とマイグレーション
      • 3.1.2 樹脂混練加工応用製品実例
    • 3.2 表面処理への応用
      • 3.2.1 抗菌性フィラーと混合最適粒径
      • 3.2.2 塗装加工応用製品実例

第11章 ガスバリア性フィラーの種類、特性と活用法

  • 1 はじめに
  • 2. 高分子膜のガスバリア性の原理
    • 2.1 Fickの第一法則
    • 2.2 膜性能の評価
  • 3 バリアフィルムのガス遮断性と防湿性
  • 4 バリア性複合材料

第12章 アンチブロッキング (フィルムの圧着防止) フィラーの種類、特性と活用法

  • 1 はじめに
  • 2 アンチブロッキング法
    • 2.1 フィラー法
    • 2.2 相分離法
  • 3 アンチブロッキング用フィラー
    • 3.1 フィラー種・形状
    • 3.2 フィラー径・量
  • 4 フィラー特性がフィルムの透明性に与える影響
    • 4.1 フィラー径
    • 4.2 フィラー及びフィルム基材の屈折率
    • 4.3 ボイド
  • 5 フィルムの耐スクラッチ性向上
  • 6 おわりに

執筆者

  • 吉武 正義 吉武技術士事務所 技術士 (金属部門)
  • 渡辺 春夫 渡辺春夫技術士事務所 所長 技術士 (化学部門) 工学博士
  • 真田 和昭 富山県立大学 工学部 准教授 博士 (工学)
  • 住田 雅夫 東京工業大学名誉教授 工学博士
  • 赤坂 修一 東京工業大学 大学院理工学研究科 物質科学専攻 助教 博士 (工学)
  • 金子 核 株式会社 タイテックスジャパン 大岡山研究室
  • 西谷 要介 工学院大学 工学部 機械工学科 准教授 博士 (工学)
  • 平澤 良男 富山大学 工学部 機械知能システム工学科 教授 工学博士
  • 山本 孝 防衛大学校 名誉教授 /大阪府立大学 材料工学科 客員研究員 博士 (工学)
  • 西澤 仁 西澤技術研究所 代表
  • 今井 秀秋 神奈川大学 理学部 非常勤講師 工学博士
  • 冨岡 敏一 関西大学 環境都市工学部 エネルギー・環境工学科 特任教授 工学博士
  • 平田 雄一 信州大学 繊維学部 化学・材料系 応用化学課程 准教授 博士 (工学)
  • 小長谷 重次 名古屋大学名誉教授 博士 (工学)

製品カタログ掲載企業

  • 石原産業 株式会社
  • 昭和電工 株式会社
  • キンセイマテック 株式会社
  • クニミネ工業 株式会社
  • 堺化学工業 株式会社
  • 株式会社 J-ケミカル
  • 株式会社 勝光山鉱業所
  • 新日鉄住金マテリアルズ
  • 株式会社 マイクロンカンパニー
  • 大東化成工業 株式会社
  • 東罐マテリアル・テクノロジー 株式会社
  • 東ソーシリカ 株式会社
  • 株式会社 トクヤマ
  • 日本インシュレーション 株式会社
  • 丸尾カルシウム 株式会社
  • 三菱マテリアル 株式会社
  • 株式会社 ヤマグチマイカ

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体裁・ページ数

B5判 並製本 250ページ

ISBNコード

978-4-905507-09-3

発行年月

2015年7月

販売元

tech-seminar.jp

価格

60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)

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