技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

パワーデバイス用樹脂封止材の設計

パワーデバイス用樹脂封止材の設計

~部材の開発動向と高耐熱化に向けた材料設計を探る~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年10月25日(水) 10時30分 16時10分

プログラム

第1部 パワーデバイスの最新技術と封止材への課題

(2017年10月25日 10:30~12:00)

  1. パワーエレクトロニクスとは
  2. 次世代パワーデバイス開発の位置づけ
  3. 最先端シリコンパワーデバイスの現状
  4. SiCパワーデバイスの現状と課題
    1. なぜSiCが注目されているのか
    2. SiC-MOSFETの作成プロセス解説
    3. Si-MOSFETプロセスと何が違うのか。
    4. SiC-MOSFET特有の設計ポイントは何か
    5. 高温対応実装技術
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部 パワーデバイス用エポキシ樹脂の開発

(2017年10月25日 13:00〜14:30)

 近年、パワー半導体の高機能化に伴い、そのICの保証温度は125℃から150℃、最近では駆動温度の最大値を175℃と設定しているパッケージが出てきている。また、SiCやGaNなどのワイドギャップデバイスでは200℃以上での適用も検討されており、このような駆動環境に耐え得る樹脂材料が求められる。 このような要求に対し、その樹脂に求められる特性としては、耐熱性、高温保管安定性 (耐熱分解特性) 、耐電圧特性、放熱性が重要となる。
 本講演ではエポキシ樹脂の高耐熱化技術を紹介するとともに、次世代デバイスに向けた更なる高耐熱性を持つ熱硬化性樹脂材料を紹介する。
 パワーデバイスの高温駆動に伴い、そのパッケージの樹脂材料にも高耐熱化が求められている。高耐熱性エポキシ樹脂の構造設計においては高耐熱化とトレードオフの特性がいくつかあり、高耐熱性とそのトレードオフの特性をいかに両立するかが高耐熱性エポキシ樹脂の構造設計においてはポイントとなる。

  1. 電子材料、及びパワーデバイス向け材料における耐熱性のニーズ
  2. 高耐熱性エポキシ樹脂の構造設計
    1. エポキシ樹脂の構造と特性
    2. 高耐熱性エポキシ樹脂の構造設計
  3. さらなる高耐熱性に向けた取り組み
    • 質疑応答

第3部 パワーデバイス関連材料の技術・開発動向

(2017年10月25日 14:40〜16:10)

 透明樹脂製品の分子配向分布や内部応力分布を知ろうとした場合に、複屈折測定は大変有効である。しかし、これまでは複屈折評価は限定的にしか活用されてきていなかった。
 本セミナーでは、最新の複屈折評価技術や測定原理を紹介するとともに、具体的な測定事例・活用事例を紹介することにより、複屈折測定データの活用法の習得を目指す。
 難解とされることの多い複屈折やその活用法の知識を、数式を用いずに直観的に理解できる考え方を紹介する。 また、複屈折測定市場の最新トレンドについても紹介する。

  1. 前述
    • パワーデバイス/モジュールの高機能化のために構成部材に期待される役割及び当社材による提案概要
  2. 封止材
    • シリコーンゲルとエポキシ封止材の相違概要及びエポキシ封止材適用時の留意点、当社技術の紹介
  3. コート材
    • エポキシ封止材の留意点である剥離対策及び絶縁性向上効果の紹介
  4. 絶縁放熱材
    • モジュール内絶縁層樹脂化/厚銅回路化の提案
  5. TIM材
    • 縦配向カーボンシート適用による放熱性/信頼性向上の提案
    • 質疑応答

講師

  • 岩室 憲幸
    筑波大学 数理物質系 物理工学域
    教授
  • 川野 裕介
    日本化薬 株式会社 機能化学品事業本部 機能化学品研究所 第1グループ
  • 戸川 光生
    日立化成 株式会社 イノベーション推進本部 イノベーション推進本部 マーケティングセンター マーケティンググループ
    部長代理

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/24 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/4/24 ヒートシールの基礎と材料設計および品質管理・不具合対策 オンライン
2024/4/24 電気自動車用インバータの現状・課題とパワーモジュールの高出力密度化・高耐熱化・高耐圧化 オンライン
2024/4/24 各種パワーデバイスの特徴・技術動向と今後の課題 オンライン
2024/4/26 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2024/5/2 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/5/8 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2024/5/10 半導体ウェハの欠陥制御と検出、評価技術 オンライン
2024/5/13 設計者CAEのための材料力学 (理論と手計算) オンライン
2024/5/16 電源回路設計入門 (2日間) オンライン
2024/5/16 酸化ガリウムの基礎とパワーデバイスの開発動向 オンライン
2024/5/16 電源回路設計入門 (1) オンライン
2024/5/21 チップレット集積技術の最新動向と要素技術展望 オンライン
2024/5/21 xEVのPCU (パワーコントロールユニット) と自動車用パワーエレクトロニクスの技術動向 東京都 会場
2024/5/23 電源回路設計入門 (2) オンライン
2024/5/27 SiCパワー半導体の最新動向とSiC単結晶ウェハ製造の技術動向 オンライン
2024/5/27 EVの最新技術動向と将来展望 オンライン
2024/5/28 先進半導体パッケージングの市場・技術動向と開発トレンド オンライン
2024/5/30 ガスバリア技術の基礎と活用動向およびウェットプロセスによるウルトラ・ハイバリア技術 オンライン
2024/5/31 電動化 (EV駆動等) モータと回路基板の高電圧化・高周波化・熱対策に向けた、樹脂材料開発と絶縁品質評価技術 オンライン

関連する出版物