技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

GMP違反・虚偽報告防止の為の作業員教育・SOP作成

GMP違反・虚偽報告防止の為の作業員教育・SOP作成

~チェック&レビュー手法・工夫とそのタイミングとは / 査察で疑われないための仕組みと記録のチェック&レビューの方法~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年3月23日(木) 10時00分16時40分

修得知識

  • 隠蔽、偽造、記録の改ざんができない企業風土づくり
  • いつ査察が来ても、正しい製造記録書が保管されている現場づくり

プログラム

第1部. 企業隠蔽をさせない為の責任者へのGMP教育

(2017年3月23日 10:00〜12:00)

 まずは責任者が隠ぺいを行わないことである。なぜ隠ぺいを図ろうとするのか、それを行うことがさらに大きな問題になることを理解することになる。
 そして、部下に隠ぺいを行わせないためにどうするか。それには風土づくり並びに逸脱・異常を報告してくれた場合のマネイジメントの対応が大きく依存している。風土創りのためにどうすればよいかを紹介する

  1. 偽造、隠ぺいの事例
    • 他産業の事例
  2. 医薬品産業での偽造、隠ぺいの事例
    • 内部報告での製品回収事例
    • 厚生労働省の改善命令より
  3. 重大な品質問題が生じた時の実際のマネイジメント対応例
    • 報告すると製品回収のリスク/報告しなければ製品回収はないとの狭間のジレンマ
  4. 作業者が隠ぺいをした事例とその対応
    • なぜ作業者は報告しない/隠ぺいするのか
    • 3H-5H教育
  5. 地雷 (品質問題) を埋めない、先送りしない、自爆を恐れない
  6. 評価はその品質問題を起こした人であり、その時対応した人でない
  7. 風土づくりの事例 (よい風土がトラブルを減らす)
  8. 人が創る品質 (製造に誇りを持つ)
    • 質疑応答

第2部. 虚偽報告防止に向けたルール作りとSOP作成のポイント

(2017年3月23日 12:50〜14:20)

 GMP省令第8条では製造管理及び品質管理を適正かつ円滑に実施するため各手順書を製造所ごとに作成し、これを保管することを義務づけている。
 医薬品を製造する過程で変更が生じる場合及び制定した標準から意図しない逸脱が発生することがある。この場合は変更管理手順書・逸脱管理手順書に基づいて対応する必要がある。
 PMDAの査察で変更管理・逸脱管理等が不適切な企業が見受けられ2016年9月日本製薬団体連合会会長から加盟団体企業代表者に[医薬品の製造販売業における管理の確実な実施について (依頼) ]がでました。
 本講座では各手順書のうち変更管理・逸脱管理手順書を例に挙げて作成ポイント、作成例及び変更管理?逸脱管理方法を実例を挙げて詳しく解説いたします。

  1. GMP省令第8条手順書
  2. 変更管理
    1. 変更と変更管理
    2. 変更管理の留意点
      1. GMP事例集 (2013年版) の変更管理
      2. GMP適合性調査におけるPMDA指摘事項
      3. 変更管理組織の設置
    3. 製造における変更対象項目
    4. 変更事項の重度区分分類
    5. 変更レベルと要求されるバリデーション
    6. 変更管理手順書の作成ポイント
      • 手順書作成例の紹介
    7. 変更管理の手順
      • 変更管理実施例の紹介
    8. 一変と軽微変更基準の実例紹介
  3. 逸脱管理
    1. 逸脱と逸脱管理
    2. 逸脱管理の留意点
      1. GMP事例集 (2013年版) の逸脱管理
      2. GMP適合性調査におけるPMDA指摘事項
      3. 逸脱管理組織の設置
    3. 製造における逸脱の対象
    4. 逸脱重度の分類と内容
    5. 逸脱管理手順書の作成ポイント
      • 手順書作成例の紹介
    6. 逸脱管理の手順
      • 製造工程で発生した逸脱実施例の紹介
    • 質疑応答

第3部. 虚偽報告防止に向けたGMP監査のポイント

(2017年3月23日 14:40〜16:40)

 一昨年、某社の承認内容と異なる製造、記録の改ざん、隠蔽が発覚した。
 本件は、行政による長年の調査でも確認できなかったものであり、対策として新たに「無通告査察」が開始されている。
 契約に基づく「監査」では限界があるが、悪意のないものも含め、国内外の製造所に適切な報告を求めるためのGMP監査の考え方につき解説したい。

  1. 問題となった事例
  2. 行政からの調査指示
    • 承認書との一致性調査
  3. 齟齬の実態と対応
    1. 実態集計
    2. 薬事対応
  4. GMP監査の実際
    1. 事前調査から実地調査まで
    2. GMP監査の視点
    3. 監査手順例
  5. (原薬) 外国製造所の問題
    1. 原薬等登録原簿 (MF) 制度
    2. 国内管理人の問題
    3. 齟齬による影響
    • 質疑応答

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/3 中小規模組織での品質リスクマネジメント (QRM) の運用 オンライン
2025/9/8 医薬品の特性を踏まえた外観目視検査基準の設定と検査結果の妥当性評価および検査員の育成・認定 オンライン
2025/9/8 CSV/DI対応を踏まえた医薬品GMP分野におけるITシステム (MES/LIMS/CDS等) 構築の要点 オンライン
2025/9/8 低分子・高分子の高活性物質を扱う共用設備での洗浄評価基準と洗浄管理の留意点 オンライン
2025/9/8 ICH-GCP (R3) のeTMFマネジメントへの影響とeTMFシステムのセキュリティ オンライン
2025/9/9 海外CTD-M3を活用した承認申請時の「規格及び試験方法」の簡略記載の注意点 オンライン
2025/9/10 意思決定にむけたターゲットプロダクトプロファイルの設定 オンライン
2025/9/10 ファージセラピーと臨床応用 : バクテリオファージを用いた医薬品の開発・技術動向と実用化に向けた課題 オンライン
2025/9/11 ラボにおける監査証跡/レビュー方法 (いつ・誰が・項目・頻度・レベル) と分析機器毎のレビュー例 オンライン
2025/9/12 医薬品工場における支援システムの設計・バリデーション・保全の留意点 オンライン
2025/9/12 原薬製造プロセスにおけるスケールアップ検討・トラブル実例 / QbDに基づくCQA・CPP設定手順と遺伝毒性不純物管理および洗浄対象物質クライテリオン設定 オンライン
2025/9/16 薬物間相互作用の基礎と臨床薬物相互作用試験における評価手法 オンライン
2025/9/17 グローバルに伝わる英文メディカルライティングの基礎と頻出表現 会場・オンライン
2025/9/17 PIC/S GMP Annex 1 汚染管理戦略につながる無菌医薬品製造設備の設計・エンジニアリング オンライン
2025/9/19 GMPヒューマンエラー防止・削減コース オンライン
2025/9/19 医薬品製造におけるヒューマンエラーの防止そして削減するための効果的な対策・工夫・改善と有効性評価方法 オンライン
2025/9/26 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2025/9/30 CTD・照会回答で学ぶメディカルライティング実践と適切なレビューアプローチ オンライン
2025/9/30 医薬品GMP・部外品・化粧品製造現場における「人為的誤り」管理戦略と「ミス削減」の実践成功事例 東京都 会場・オンライン
2025/10/2 グローバルに伝わる英文メディカルライティングの基礎と頻出表現 オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌