技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

SOP/製造指図記録書の記載範囲とエラー実例と改善事例

製造所エラー・作業者ミスの低減・防止

SOP/製造指図記録書の記載範囲とエラー実例と改善事例

~エラーがなせ起きるか。エラーを防ぐにはどうするか。~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年4月25日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • SOP/製造指図書作成の注意点&事例紹介
  • 表示資材 (ラベル、箱など) の管理
  • ログブック/ログシート、生データ管理 (問題発生時のトレーサビリティ向上のために)
  • 逸脱事例 (品質問題) とCAPA対応事例

プログラム

 エラーが何故起きるか、エラーを完全に失くすことはできせん。エラーを管理することで重大なエラーを防ぐことができます。
 本セミナーでは、過去の大きなエラーの事例を紹介するとともに、実際の製造所で起きたエラーを紹介し、どこに問題があったか、どのように管理するのかを説明します。それを受けて作業者ミスを低減・防止するため、SOP作成や製造指図書の書き方の注意すべきポイントなどについて紹介します。ミスがあると問題が大きくなる表示資材管理についても紹介します。

  1. エラーはどうして起きるか
    1. 方法
    2. 環境/設備
    3. マネイジメント
  2. エラーの具体例紹介
    1. 過去の大事故から学ぶ
      • JR西日本脱線事故
      • 北陸トンネルの急行きたぐにの火災事故
      • 東海村JOC臨界事故
      • 雪印乳業食中毒
      • 福島第一原発事故
    2. 医薬品製造所における実例
      • 使用期限と製造番号ミス
      • 原薬の異物混入による製剤回収リスク対応事例
      • 溶出試験のリスク回避
      • ドリンク剤の表示ミスによる製品回収事例 など
  3. エラーと違反の違い
    1. エラーにはミスと故意がある
    2. ミスと故意への対応の違い
  4. SOPと記録
    1. SOPと製造指図記録書
    2. MPR/BPR
    3. 記録の役割
    4. 記録の文書記載の注意点
  5. SOP/製造指図記録書の目的
    1. 定められた方法でミスなく作業できる (手順)
    2. 製造に必要な項目のトレーサビリティが可能である確認を盛り込む (記録)
  6. SOP/製造指図書作成の注意点&事例紹介
    1. 重要な項目はダブルチェック
    2. ダブルチェックする項目を明確にしサインをすることにより責任を明確にする。
    3. 記録は必ずダブルチェックする。
    4. 記録はその都度記入する。
    5. 計量などの重要な項目はプリントアウトさせる。
      かつ記録のすぐ近くに貼付欄を設ける。
    6. 重要な項目はレ点ではなく記入させる。
    7. 表示物の計数管理は引き算をしない。
    8. ラベルなどは廃棄するものを台紙に貼付して後日問題があった時にトレースできるようにする。
    9. 現場の作業者に計算させるようなSOPにしない。
    10. 現場の計測器の単位とSOPの単位は一致させる。
    11. 現場の作業指示書/作業カードも文書管理を行う。
    12. 作業カード等に写真など視覚情報を掲載する。 等
  7. 表示資材 (ラベル、箱など) の管理
    1. 表示ミス/異種品混入による製品回収
    2. 表示資材メーカーの管理と品質契約
    3. 表示資材の版No管理の仕組み
    4. 製造における表示資材/捺印の管理
  8. ログブック/ログシート、生データ管理 (問題発生時のトレーサビリティ向上のために)
    1. ログブック/ログシートの役割
    2. 設備/機器の時系列使用
    3. 生データとは
    4. 測定チャートと記録とのトレーサビリティ
  9. SOP/製造指図記録書の改定の重要性
    1. SOP/製造指図記録書は生き物であり、常に改善を繰り返す
    2. 改定時は作業者に無理を強いない
    3. 作業者の声を反映させる
  10. CAPA (是正予防処置) 導入によるエラーの管理
    1. CAPAの仕組み
    2. CAPAを活用する風土創り
  11. 逸脱事例 (品質問題) とCAPA対応事例
    1. 試験方法移管のサイトバリデーションがなかったために製品回収に
    2. 製剤の微生物汚染対応事例 (アラート/アクションの事例)
    3. 系外排出処理ミスによる無捺印苦情の対応
    4. 異種ラベル苦情とその対応
    5. 原薬に異物が発見による製剤の回収危機への対応
    6. 海外製造品の注射剤の異物対応事例Ⅰ
    7. 海外製造品の注射剤の異物対応事例Ⅱ
    8. 業更新時の品目漏れに対する行政対応
  12. SOP/製造指図記録書に関する当局の指摘事項
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/7 医薬品工場の空調設備設計とバリデーション実施のポイント及びトラブル対策 オンライン
2025/2/7 薬価算定の基礎と希望薬価取得ノウハウ オンライン
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 再生医療等製品の商業生産に向けた技術移管、バリデーション オンライン
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/10 敗血症の病態/診断/治療の現状と医療現場が求める新薬像 オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/12 (薬物) 国際共同治験とモニタリング 基礎知識 (Part 1) の習得 〜 応用力 (Part 2) を身につける オンライン
2025/2/12 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/2/12 (薬物) 国際共同治験のモニタリング業務で理解すべき基本的な関連法規 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/12 高薬理活性物質を扱うマルチパーパス設備での洗浄評価基準と洗浄管理の留意点 オンライン
2025/2/12 医療機器GCP入門 (解釈・運用・遵守) オンライン
2025/2/12 製薬業界で必要となる創薬企画の発想法とBeyond-the-pill/Around-the-Pillのトレンド オンライン
2025/2/12 特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施 (事例をふまえ) オンライン
2025/2/13 ニトロソアミン原薬関連不純物 (NDSRI) に対する分析技術、試験法開発 オンライン
2025/2/14 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2025/2/14 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/12/8 最新のCSV動向および21 Part 11も視野に入れたFDA査察対応方法
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」