技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高せん断成形加工技術の基礎と活用法

非相溶性ポリマーブレンドのナノ混合化、ナノフィラーのポリマー中へのナノ分散化が可能となる

高せん断成形加工技術の基礎と活用法

~新規ナノコンポジット材料の設計指針として~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、高剪断加工技術の基礎から解説し、非相溶性ポリマーブレンドのナノ混合化と相溶化、各種フィラーのポリマーへのナノ分散化、構造制御の実際について詳解いたします。

開催日

  • 2016年3月22日(火) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 高剪断加工技術の基礎
  • 高剪断成形加工法による非相溶性ポリマーブレンドのナノ混合化と相溶化
  • 高剪断成形加工法による各種フィラーのポリマーへのナノ分散化
  • 構造制御の実際

プログラム

 演者が世界に先駆けて開発した高せん断成形加工技術を用いることにより、従来不可能だった非相溶性ポリマーブレンドのナノ混合化、さらにはカーボンナノチューブに代表されるようなナノフィラーのポリマー中へのナノ分散化が可能となり、多様な新規ナノコンポジット材料が創出できるようになった。本講演では、この技術を用いた先端材料の設計指針の提示という観点からも紹介する。
 さらに、ガラス代替透明プラスチック材料、金属代替高強度軽量化素材、ウエアラブル端末用デバイスやセンサー向けの伸縮自在電極材料など、最新の材料についての知識も得られます。

  1. 高せん断成形加工法の開発
    1. 研究の背景
      1. なぜ、高分子をブレンドするのか?
      2. 実際に異種高分子をブレンドすると?
      3. 従来技術の問題点と限界
    2. 高せん断成形加工法
      1. 高せん断成形加工装置の特徴と原理
      2. 高せん断成形加工により何が実現するのか?
  2. 高せん断成形加工法による非相溶性ポリマーブレンドのナノ混合化と相溶化
    1. PVDF/PA11ブレンド系のナノ混合化と“相溶化“の検証
    2. ナノ構造形成により向上した物性
    3. PC/PMMA透明ブレンドの実現
  3. 高せん断成形加工法による各種フィラーのポリマーへのナノ分散化
    1. ナノ分散化の要因
      1. フィラーの凝集力と粒子径との関係
      2. せん断流動場の効果 (ポリマー/フィラー系)
    2. ポリマー/フィラー系ナノコンポジットの創製とフィラーの分散性
      1. 熱可塑性エラストマー/CNT系の分散と物性
      2. ポリマー/CNT系の分散と物性
      3. ポリマー/TiO2系の分散と物性
      4. ゴム/POSS系の分散と物性
      5. CFRP系の改質
  4. 三元系 (高分子ブレンド/フィラー) ナノコンポジットの創製 : 階層的構造制御
    1. フィラー添加による高分子ブレンド系のモルフォロジー制御
    2. “共連続構造”の構築
    3. “ダブルパーコレーション構造”の構築
  5. 高せん断流動場と動的反応場との統合技術
    1. エコマテリアル (PE/PLLAブレンド) の創製およびその構造と物性
    2. バイオマス由来ポリマーブレンドの創製
  6. 高せん断成形加工法のまとめと今後の展開
    1. 高せん断成形加工法のまとめ
    2. 完全連続式高せん断加工機の開発
    • 質疑応答

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 スラリーの分散状態の制御と調製、評価技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/13 微粒子の分散安定化の基礎と実際 オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/14 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/16 導電性カーボンブラックの使用テクニック オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2024/5/16 誘電エラストマの最新技術 (基礎を含む) 及び最新応用事例について オンライン
2024/5/16 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/17 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2017/10/23 カーボンブラック 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/10/23 カーボンブラック 技術開発実態分析調査報告書
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/11/29 二軸押出機
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2016/5/16 カーボンナノチューブの応用技術 (2016年版) 技術開発実態分析調査報告書
2016/5/16 カーボンナノチューブの応用技術 (2016年版) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/30 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御
2013/11/26 エンプラ市場の分析と用途開発動向 2013