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プラスチック発泡体の気泡構造制御と成形条件最適化、トラブル対策

プラスチック発泡体の気泡構造制御と成形条件最適化、トラブル対策

~発泡に関わる因子 / 気泡の維持 / 均一で微細な泡をつくる留意点~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年9月8日〜18日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年9月8日まで承ります。

概要

本セミナーでは、プラスチック発泡体の原理、製法、評価方法を中心に、不良原因と対策について具体的な事例を交えながら広範囲に解説いたします。

開催日

  • 2025年8月28日(木) 10時30分16時30分

受講対象者

  • プラスチック発泡成形の技術者
  • プラスチック発泡成形でトラブルを抱えている方
  • これからプラスチック発泡成形に携わる方

修得知識

  • プラスチック発泡体の特徴や製法
  • 発泡の原理 (理論) と制御方法
  • 発泡体の各種評価方法
  • 発泡成形に関連するトラブル、不良原因と対策

プログラム

 プラスチック発泡体はプラスチックを無数の気泡で膨らませた材料です。通常のプラスチック製品では、気泡の混入は外観や強度を損なう成形不良であり敬遠されるところですが、うまく気泡構造が制御された発泡体は軽量・剛性・断熱性・絶縁性・柔軟性など優れた特性を発揮します。軽量化による燃費向上が重要視される自動車分野などでは、近年発泡体の適用部品が増えています。一方、発泡体は材料を瞬間的に不安定な状態に持ち込み気泡を発生させ大変形させるプロセスであるため、材料特性や、条件の不一致によって、思ったような発泡体が得られないことや安定して成形できないことがあります。
 そこで本講座では、初歩的なプラスチック発泡体の原理、製法、評価方法を中心に、不良原因と対策についても具体的な事例を交えながら広範囲に解説します。特に、発泡射出成形、超臨界バッチ発泡成形、プレス発泡成形に関しては、実際の研究開発の経験からのアドバイスが出来ると思います。また、プラスチック発泡成形に関する近年の研究開発動向についてもご紹介したいと思います。

  1. はじめに
    1. プラスチック発泡体の市場
    2. プラスチック発泡体の特徴と用途
  2. 発泡剤
    1. 物理発泡剤
      1. 二酸化炭素
      2. 窒素など
    2. 化学発泡剤
      1. 炭酸水素ナトリウム
      2. アゾジカルボンアミドなど
    3. その他の発泡剤
      1. 熱膨張性マイクロカプセルなど
  3. 成形方法
    1. 非連続的成形法
      1. プレス発泡
      2. 超臨界バッチ発泡など
    2. 連続的成形法
      1. 射出発泡など
  4. プラスチック発泡体に用いられる樹脂の種類
    1. 熱可塑性樹脂
      1. ポリスチレン
      2. ポリエチレン
      3. ポリプロピレンなど
    2. 熱硬化性樹脂
      1. エポキシ
      2. 架橋ポリエチレンなど
    3. 樹脂の流動性
      1. MFR
      2. 動的粘弾性
      3. キャピラリーレオメータ
      4. 伸長粘度など
  5. プラスチック発泡体の評価方法
    1. 機械的特性
      1. 圧縮
      2. 曲げ
      3. 耐衝撃性
      4. 動的粘弾性など
    2. 熱的特性
      1. 熱伝導率
      2. 熱収縮率
      3. 線熱膨張率など
    3. その他の特性
      1. 密度
      2. 独立気泡率
      3. 気泡構造観察など
  6. 発泡に関する原理、理論
    1. 古典的核生成論
    2. 気泡成長理論
  7. トラブル対策 〜原因の究明と対策方法〜
    1. 材料由来
      1. 色変え不良
      2. 異物混入
      3. 分散不良など
    2. 成形条件由来
      1. 熱劣化
      2. 各種成形不良など
    3. 反応条件由来
      1. 架橋不足
      2. 発泡剤分解不足など
  8. 近年のプラスチック発泡体に関する研究開発動向
    1. プラスチック発泡成形分野の研究課題
    2. 気泡制御に関するテーマ
    3. ナノセルラー発泡体
    4. 発泡体強化、機能付与に関するテーマ
  9. 質疑応答

講師

  • 伊藤 彰浩
    地方独立行政法人 京都市産業技術研究所 材料・素材技術グループ
    主席研究員

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

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アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年9月8日〜18日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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