技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

革新的な研究開発テーマを『継続的に創出する』メカニズムと『体系的な大きな仕組み』づくりとその運用方法

欧米・新興国の企業との競争に勝つための

革新的な研究開発テーマを『継続的に創出する』メカニズムと『体系的な大きな仕組み』づくりとその運用方法

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年2月19日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 革新的テーマを創出する大きなメカニズム
  • そこに基づく、革新的テーマを創出する全体体系
  • 革新的テーマを創出するための様々な方策・活動

プログラム

 今、新興国の企業は日本企業の経営や技術を徹底して研究し、それまでリードしてきた日本企業を追い上げ、既に少なからぬ分野で日本企業を凌駕する状況が生まれています。日本企業が、欧米企業はもとより、このようなますます厳しくなる新興国の企業との競争に勝つためには、研究開発においても同じ土俵で研究開発を競うのではなく、競合企業に先んじて 革新的なテーマを継続的に創出し取り組むことが極めて重要になってきています。しかし、革新的なテーマを継続的に創出するためには、多くの企業でこれまで行ってきたような、研究者個人に依存したテーマ選択や、小手先のアイデア発想法だけでは不十分です。今、革新的テーマを継続的に創出するために求められているのは、そのための『体系的な大きな仕組み』です。
 本セミナーではこの『体系的な大きな仕組み』をテーマに議論を行います。本セミナーで考える仕組みとは、基本的に人間の思考のプロセスを、組織として体系的に実現するもので、既に先進的な企業においては、このような取り組みが始まっています。本セミナーでは、このような考え方をもとに、実際の企業の事例をあげながら『体系的な大きな仕組み』について議論していきます。またセミナーの最後の部分では、「日本企業の研究開発部門におけるテーマ創出の阻害要因は何か?」について、グループ討議を行っていただきます。

  1. なぜ革新的テーマの創出が必要なのか?
    1. 21世紀の産業界の現実
    2. 日本企業が行く道
    3. 日本企業のテーマ創出上の問題点
    4. 研究開発テーマ創出の改革の2つの方向性 (Whatへの経営資源シフトと体系的仕組みの構築)
  2. 革新的アイデアを継続的に創出するメカニズム
    1. 大胆な枠組みの必要性
    2. 革新的テーマの2つの原料 (市場の知識、技術の知識) のスパーク
    3. スパークを起こし革新的テーマを創出するための4つの要件
    4. 具体的事例 (東レ等)
  3. 顧客価値の提供機会を見つける視点
    1. 顧客価値拡大モデル (VACES)
    2. Value (日本触媒の例等)
    3. Anxiety (シマノ、日東電工の例等)
    4. Cost (東洋電機、3Mの例等)
    5. Empowement (コマツ、航空機メーカー、Bush Boake Allenの例等)
    6. Society (通信機器メーカーの例等)
    7. B2C企業の顧客価値拡大モデルの注意点 (心理的価値の重要性)
  4. 革新的テーマ創出に向けてのスパークのための2つの原料
    1. 「市場の知識」の強化
    2. 市場・顧客を理解する3軸 (TADモデル)
    3. 市場の将来を読む方法 (Time) 、市場を見る視野を広げる方法 (Area) 、顧客を深く知る方法 (Depth)
    4. 具体的事例
      • 島津製作所
      • NEC
      • IBM
      • シマノ
      • 日本テトラパック
      • ワコール
      • ICIペイント
      • キーエンス
      • イッツコム
      • 富士フイルム
      • 3M 等
    5. 「技術の知識」の強化
    6. スパークに必要な技術知識 (自社技術・周辺技術の知識蓄積・拡大と他技術の吸収)
    7. 技術知識蓄積・拡大モデル (BIRDSモデル)
    8. 発信 (Broadcast) 、取込 (Intake) 、研究開発 (R&D) 、共有化 (Share)
    9. 具体事例 (ホンダ、ナイキ、村田製作所、東レ等)
    10. なぜ自社にない世の中の技術の吸収なのか? (ワトソンとクリックによるDNAの二重螺旋構造の発見等)
    11. 自社にない世の中の技術の吸収法
  5. スパークを起こし革新的テーマを創出するための4つの要件
    1. 革新的テーマ創出のための環境の用意
    2. 業務の緊急度と重要度からの示唆
    3. 具体的事例 (3M、グーグル、東レ、トヨタ等)
    4. 多様なソースから情報・知識を集める
    5. なぜ多様性が重要なのか? (3Mの例)
    6. 多様性の3つの視点 (SMPモデル:Sources、Members、Perspective)
    7. 具体的事例 (GE、シスコ、日立製作所の例等)
    8. テーマ創出に向けて情報・知識を『圧縮』
    9. テーマ創出に向けて情報・知識を『圧縮』する方法
    10. 要素技術からのテーマ創出 (要素技術機能展開法)
    11. 組織・構成員の意欲による『着火』
    12. 『着火』の必要性
    13. 背水の陣を敷く・敷かせる (ホンダの例)
    14. 失敗の許容・奨励 (日東電工の例)
    15. 非金銭的報酬を与える (3Mの例)
  6. グループ討議
    • テーマ:「日本企業の研究開発部門におけるテーマ創出の阻害要因は何か?」
  7. 最後に
    • 質疑応答

講師

  • 浪江 一公
    ベクター・コンサルティング 株式会社
    代表取締役

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/25 研究開発テーマの費用対効果算出と経営層への伝え方、成果を得るためのポイント オンライン
2024/11/26 研究開発 (R&D) テーマ創出・評価 2日間講座 オンライン
2024/11/26 研究企画が知っておかなければならないR&Dテーマ評価の基礎知識 オンライン
2024/11/27 化学プロセスにおけるスケールアップとコスト・設備投資試算・事業性判断/意思決定 オンライン
2024/11/27 信頼性の高い研究成果を得るための公正な研究プロセスとプロセスアプローチの考え方 オンライン
2024/11/27 IPランドスケープ入門 オンライン
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 TRIZの実践と効果的活用法 オンライン
2024/11/29 コア技術の明確な定義、設定プロセスと継続的な育成・強化手法 オンライン
2024/11/29 新しいアイデア・取り組みを成功させるための戦略的組織マネジメント オンライン
2024/12/3 企業価値向上のための事業ポートフォリオとROICツリーの活用のポイント オンライン
2024/12/5 特許情報調査の基本と競合他社調査および技術テーマ調査、技術動向分析の進め方 オンライン
2024/12/6 共創の知財戦略による新規事業の創出と実施体制の構築 オンライン
2024/12/6 AI/機械学習と従来型実験データの実用的な組み合わせ方法 オンライン
2024/12/6 シナリオプランニングを活用したロードマップ策定・実行の具体的手法 オンライン
2024/12/9 生成AI・ChatGPTを活用した時間短縮・業務効率化術 オンライン
2024/12/10 ChatGPTを正しく理解して業務に有効活用するノウハウ オンライン
2024/12/10 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2024/12/11 化学プロセスにおけるスケールアップとコスト・設備投資試算・事業性判断/意思決定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/12/27 実験の自動化・自律化によるR&Dの効率化と運用方法
2023/10/31 出口戦略に基づく研究開発テーマの設定と事業化への繋げ方
2022/8/31 研究開発部門と他部門の壁の壊し方、協力体制の築き方
2022/4/28 研究開発部門へのDX導入によるR&Dの効率化、実験の短縮化
2022/2/28 With・Afterコロナで生まれた新しい潜在・将来ニーズの発掘と新製品開発への応用
2021/10/29 “未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方
2021/8/31 研究開発の "見える化" によるR&Dテーマ評価、進捗管理と進め方
2021/3/31 研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方
2020/10/30 研究開発者のモチベーションの高め方と実践事例
2018/12/27 R&D部門の“働き方改革”とその進め方
2018/9/28 コア技術を活用した新規事業テーマの発掘、進め方
2018/5/31 “人工知能”の導入による生産性、効率性の向上、新製品開発への活用
2013/7/16 「ロボット技術の用途、機能、構造等主要観点別開発動向と参入企業の強み、弱み分析」に関する技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/7/16 「ロボット技術の用途、機能、構造等主要観点別開発動向と参入企業の強み、弱み分析」に関する技術開発実態分析調査報告書
2011/11/2 インドの食習慣・食品産業と日本企業の事業機会