技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

エポキシ樹脂の高耐熱・高強度化

エポキシ樹脂の高耐熱・高強度化

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年2月10日(水) 11時00分 16時30分

受講対象者

  • 熱硬化性樹脂・エポキシ樹脂に関連する技術者、品質担当者、ユーザ
    • 塗料
    • 接着剤
    • 土木・建築
    • 複合材料
    • 電子材料
    • 合板
    • 成形材料
    • 鋳物 など
  • 熱硬化性樹脂の合成・応用に関わる技術者、研究者、開発者
  • エポキシ硬化剤に課題のある技術者、研究者

プログラム

1. エポキシ樹脂の硬化反応及び特性評価

(2016年2月5日 11:00〜12:30)

 エポキシ樹脂の種類と合成そして反応と基礎的な内容について説明した後、硬化反応と硬化物の機械的、熱的、電気的評価と特性について触れる。最後に、熱的特性の優れたエポキシ樹脂及び強靭化の可能性について合成及び変性事例紹介する。

  1. エポキシ樹脂の概要
    1. エポキシ樹脂の反応と一般特性
    2. エポキシ樹脂の合成
    3. エポキシ樹脂の種類と硬化反応
  2. エポキシ樹脂硬化物の物性
    1. 機械的特性
    2. 電気的特性
    3. 熱的な特性 (化学的耐熱性と物理的耐熱性)
  3. 主骨格に機能性を有するエポキシ樹脂
    1. 多環芳香族系エポキシ樹脂
    2. 液晶骨格を有するエポキシ樹脂
    3. 複素環骨格エポキシ樹脂
  4. エポキシ樹脂による変性
    1. エポキシ変性ベンゾオキサジン樹脂
    2. エポキシ変性シアネートエステル樹脂
  5. エポキシ樹脂の強靭化
    1. 酸無水物硬化エポキシ樹脂の強靭化
    2. エポキシ変性ベンゾオキサジン樹脂の強靭化
    • 質疑応答

2. エポキシ樹脂の分子構造と硬化性および耐熱性,熱劣化機構

(2016年2月5日 13:15〜14:45)

  1. はじめに
    1. DICエポキシ事業の説明
    2. 代表的な既存エポキシ樹脂
  2. 各種電気電子材料の技術動向
    1. 半導体パッケージ
    2. 高周波基板
    3. パワー半導体デバイス
  3. エポキシ樹脂の分子構造と粘度および軟化点の関係
    1. 粘度・軟化点の理想設計
    2. 分子量と性状値の関係
    3. 骨格の剛直性と性状値
    4. 水素結合の影響
  4. エポキシ樹脂の耐熱性向上とその課題
    1. 官能基濃度と耐熱性の関係
    2. 官能基数と耐熱性の関係
    3. 骨格の剛直性と耐熱性の関係
    4. 硬化速度の影響
  5. 耐熱性と相反する諸特性を両立する分子デザイン
    1. 耐熱性×流動性
    2. 耐熱性×吸湿性
    3. 耐熱性×誘電特性
    4. 耐熱性×難燃性
    5. 耐熱性×密着性
    6. 熱劣化と構造の関係
  6. 最新の特殊エポキシ樹脂・エポキシ樹脂硬化剤の紹介
  7. 硬化時間制御のための考え方
    • 質疑応答

3. リン系硬化促進剤の硬化特性と硬化剤への影響

(2016年2月5日 15:00〜16:30)

 硬化促進剤が樹脂組成物中に占める割合はわずかですが、料理のスパイスのように素材の特性に大きく影響を及ぼします。本稿では、リン系硬化促進剤が硬化物物性に及ぼす影響、特に硬化性に関しては、加熱開始直後の低粘度時間の長期化と速硬化の両立について取り上げます。

  1. 有機リン化合物の種類と特徴
  2. リン系硬化促進剤の製造プロセス
  3. 硬化促進剤の種類と特徴
    1. エポキシ樹脂組成物の配合例
    2. 硬化促進剤の種類
    3. 硬化促進剤の特徴
    4. 硬化反応機構
  4. 硬化促進剤が硬化性に及ぼす影響
    1. 硬化時間を左右する要因
    2. 鍋底型硬化曲線の実現
    3. 樹脂配合後の潜在性への影響
  5. 硬化促進剤が硬化物物性に及ぼす影響
    1. 高耐熱性、高信頼性の両立の要望と対応
    2. 溶出不純物イオン低減方法の考え方
    3. 硬化物Tgと塩素引き抜きの関係
    4. 無色透明性への影響
    5. その他、諸物性への影響
  6. 高耐熱樹脂への潜在性硬化促進剤の適用
  7. 他材料との相互作用
  8. 開発における問題点と今後の課題
    • 質疑応答

講師

  • 高橋 昭雄
    横浜国立大学 大学院 工学研究院
    産学官連携研究員
  • 有田 和郎
    DIC株式会社 R&D統括本部 アドバンストマテリアル開発センター
    シニアサイエンティスト
  • 大橋 賢治
    北興化学工業 株式会社 化成品研究所 合成研究部
    チームマネージャー

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/28 固体高分子の破壊とタフニング オンライン
2025/3/28 フェノール樹脂の基礎と応用のための組成物設計の実務知識 オンライン
2025/3/28 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 オンライン
2025/3/28 フィルムの延伸・分子配向の基礎、過程現象の解明と構造形成、物性発現、評価方法 オンライン
2025/4/7 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2025/4/9 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/10 高分子・ポリマー材料の重合、製造における研究実験から生産設備へのスケールアップ技術 オンライン
2025/4/15 押出機・混練機内の高分子材料の輸送・溶融と混練技術 オンライン
2025/4/15 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/18 イオン交換樹脂を使いこなすための必須知識と応用のポイント オンライン
2025/4/23 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2025/4/25 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/4/28 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2025/5/12 イオン交換樹脂を使いこなすための必須知識と応用のポイント オンライン
2025/5/14 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2025/5/15 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/5/20 次世代バイオプラスチックの開発最前線 オンライン
2025/5/20 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2016/3/31 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/11/26 エンプラ市場の分析と用途開発動向 2013
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2013/6/3 プラスチックのタフニングと強度設計