技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品製造における逸脱・OOS・作業ミス事例考察と低減・CAPA対応

医薬品製造における逸脱・OOS・作業ミス事例考察と低減・CAPA対応

~調査、原因究明、対策、そして改善をCAPAでフォローする仕組み~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、逸脱・OOS/OOTについて、考え方、仕組みを解説し、実際にOOS/OOTが起きた時の、初動調査、製造工程調査、再試験、再サンプリングの方法並びに問題点や、リスク防止策を紹介いたします。

開催日

  • 2015年6月30日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品の品質保証・品質改善担当者、管理者

修得知識

  • 逸脱、OOSの基礎
  • 実際の大きな品質事故/医薬品の品質トラブル対処方法
  • 当局の指摘事項から、製品回収の注意点

プログラム

 医薬品製造における逸脱・OOSの判断/管理はますます重要性が高まっています。逸脱・OOSは査察時にGMPが適切に運用されているかの観点から必ず確認される重要な項目です。今回、逸脱・OOSについて、考え方、仕組みを紹介し、実際に逸脱・OOSが起きた時の、調査、原因究明、対策、そして改善をCAPAでフォローしていく仕組みを説明します。逸脱・OOSの大きな原因である作業ミスが起きる背景とそれを減らす取り組みも併せて紹介します。逸脱・OOSが十分機能しなかったために製品回収に至った事例、最近増えている当局のGMP適合性調査による製品回収事例から学び、品質管理のどこに問題があったかを知り、リスク防止策を紹介します。

第1部:医薬品製造所における逸脱/異常の判断・調査・対応のポイント

  1. 逸脱/異常について
    1. 逸脱/異常の考え方
    2. 逸脱/異常の仕組み
  2. 逸脱の初動調査で行うこと
    1. 逸脱の品質への大きさの確認
    2. ロット内、他のロット、他の製品への広がり確認
    3. 発生頻度の推定
    4. ロットの処置&対応
    5. 改善/是正処置
  3. 実際の事例から学ぶ
    1. 滅菌温度の異常
    2. 原薬に異物発見 (製剤への影響?)
    3. アルミピロー包装の強度不足
    4. 凍結乾燥製剤の製造時のpH異常
    5. 注射剤の異種フリップキャップの混入
    6. 注射剤アンプルのラベル無し苦情
    7. 注射剤ゴム栓の打栓不備の結晶析出対応
    8. W整形医院での感染者発生対応
    9. 中国原薬製造所の別のところでの製造発見時の対応 など

第2部:試験検査室におけるOOS/OOT判断・調査・対応のポイント

  1. OOS/OOTについて
    1. OOS/OOTの考え方
    2. OOS/OOTの仕組み
    3. OOTの導入について (CpとCpkの活用)
  2. ラボエラー調査
    1. ラボエラーチエックシート活用
    2. 試験器具、溶液の試験終了時まで保管
    3. 明確なラボエラーが断定できない時
  3. 製造工程の調査
    1. 該当ロットの逸脱確認
    2. 最近のロットの試験結果の確認
    3. 最近のインプロデータの確認
  4. 再試験実施の問題点
    1. 再試験のための調査
    2. 試験者数と試験数
    3. 再試験の判定
  5. 再サンプリング時の問題点
    1. サンプリング時の問題有無
    2. 再サンプリングのための調査
    3. 再サンプリングの根拠
    4. OOSを考慮して最初にどの程度サンプリングするのか
  6. OOSが棄却できなかった時の対応
    1. 原因究明
    2. 是正対応 (CAPA)
  7. OOSで頭を悩ました事例
    1. 事例1 A顆粒
    2. 事例2 Bカプセルの溶出試験
    3. 事例3 品質再評価
    4. 事例4 Cバルク (原薬)

第3部:作業ミスを考える

  1. ヒューマンエラーとは
  2. 実際の品質の大事故から学ぶこと (事例の紹介)
  3. 医薬品の品質トラブル (事例の紹介)
    第4部:GMP査察での指摘事項例
  4. PMDA GMP適合性調査 実地調査時の指摘事項
  5. 日本医薬品原薬工業会主催講習会
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の22,500円(税別) / 24,300円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/7 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/12 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/14 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 オンライン
2025/2/17 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/2/17 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/2/21 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/2/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/2/26 CSVの基本理解と現場での実用ノウハウおよびCSV実施判断 オンライン
2025/2/27 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2025/2/27 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/27 「GMP監査マニュアル」の活用による効果的かつ効率的なGMP監査の実施と現場運用のポイント オンライン
2025/2/27 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP-QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2025/2/27 少人数体制にも対応したGMP-QA業務・監査のポイントセミナー (全5コース) オンライン
2025/2/27 GMP違反とヒューマンエラーに対する教育訓練の考え方とQA視点による抑制・防止対策事例 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性