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高付加価値リチウムイオン電池の展望

高付加価値リチウムイオン電池の展望

~特性、開発、製造、コストと市場~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2014年6月12日(木) 10時30分 16時30分

プログラム

 「技術に優れた日本のリチウムイオン電池が、その座を韓国メーカーに奪われた」。はたして本当か。SONYの開発から20年以上を経て、10年以上にわたって創業者利益を享受した日本の電池とその材料メーカーが、何時までもトップにいる必然性は何処にもない。
 日本の工業製品の大事な顧客である韓国、中国その他の国との、国際分業に移行するのは当然であろう。
 では、もう日本のリチウムイオン電池と材料メーカーは食えないのか、衰退に向かうのか。
 これは、例えば民生用の小型電池だけを考えれば然りである。電池は電池だけでは何の価値もない。
 応用分野の多様性と、その中での新たな価値の創出が伴えば、電池は不可欠なデバイスとして、さらに利益の期待できる製品である。
 本セミナーでは、中小型ではEVを除く自動車分野、アシスト自転車、電動工具、スマホ用など。大型分野では自然エネルギー蓄電、交通機器 (回生) 、災害対応機器など、高付加価値リチウムイオン電池の展望を、特性、開発、製造、コストと市場などの切り口で紹介する。
 安全性が高く、長期の使用に耐えるリチウムイオン電池の設計・製造は外国技術のまねではできない。
 安全性など困難な試練を乗り越えれば、日本の電池は世界から求められ、中長期の利益が確保可能である。可能な限り定量的なデータ解析から、上記の点をセミナーで紹介する。

1.リチウムイオン電池の応用と市場展望

(2014年6月12日 10:30~12:00)

東京大学 特任准教授 総長室 総括プロジェクト機構
電力ネットワークイノベーション 総括寄付講座
工学系研究科 システム創成学専攻 (兼任)
田中 謙司 氏

  1. リチウムイオン電池の魅力と市場展望
  2. 民生用・定置用リチウムイオン電池の活用
  3. リチウムイオン電池を用いた付加価値サービスの可能性
  4. 事例研究

2.高付加価値系リチウムイオン電池、技術とビジネスモデル

(2014年6月12日 13:00~15:10)

泉化研 (株) 代表
菅原 秀一 氏

  1. マートフォンと電池/生産販売動向、充電系の特徴と課題 電池の特性、規格と安全性 、電池事故と対策
  2. 電動工具と電池/生産販売動向、電池の種類と特性、急速充電、保存と安全性、回路と充電器
  3. アシスト自転車と電池 /生産販売動向、商品構成、電池の特性と寿命対策、安全性対策、海外動向と規格
  4. 電池 (セル) の高容量化と軽量化
  5. 電池製造とコスト推定
  6. ビジネスモデル (原材料から応用製品へ)

3.定置型リチウムイオン蓄電池市場の動向と展望

(2014年6月12日 15:20~16:30)

(株) 野村総合研究所 グローバル製造業コンサルティング部
藤田 誠人 氏

  1. 定置用市場のセグメンテーション
  2. 市場拡大のドライバー、阻害要因
  3. 近年の主なプレイヤーの動向
  4. 技術間競合
  5. 定置用市場の事業展開における留意点

※ プログラム充実のため内容が変更になることもあります。

講師

  • 田中 謙司
    東京大学 大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻
    准教授
  • 菅原 秀一
    泉化研株式会社
    代表
  • 藤田 誠人
    (株)野村総合研究所 グローバル製造業コンサルティング部

会場

中央大学 駿河台記念館

5F 500会議室

東京都 千代田区 神田駿河台3丁目11−5
中央大学 駿河台記念館の地図

主催

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