技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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広く社会の電源インフラとして定着したリチウムイオン電池ではあるが、1991年の創出から現在まで、発火事故などが根本的に解決される状況は見えない。この10年の経緯を見るだけでも、大型化したスマートフォンの電池の充電中の発火、EVの路上火災、各種の電池組込み機器の安全性の危惧などが未解決のままである。
これに対して、JIS規格、IEC規格、UL規格 (認証) やUNの国連危険物輸送勧告など、それぞれの時点で安全性の規格や試験方法は、新たに制定され運用面の工夫も重ねられて来た。一方で左記の規格類は、一定レベル以上のリチウムイオン電池の基本設計と製造技術とその管理が前提になる。安全性を無視した“詰め込み設計”や製造工程での“異物混入”などはいくら安全性試験を繰り返しても何ら解決にはならない。
現在、リチウムイオン電池は一部の特殊技術ではなくなり、販売・流通までも含む広い業務範囲で、国内外の諸規制やガイドラインを遵守し、責任分担を果たさなければ、自社の業務の存続が危ぶまれる。実務担当者は、数多く存在する規格、規則や試験方法の中で、有効なアクションを模索する状況があろう。本書では6章に分けて、左記の問題解決に役に立つ情報提供と、問題解決へのヒントを多く紹介した。本書の内容の理解の為には、多少基礎的な電気化学や二次電池工学的な知識も必要とするが、各章の末尾に基礎解説の図表も入れてあるので、参考にして頂きたい。
現在2020年後半は、新型コロナウイルス禍の真っ只中にある。世界的にもEVの生産は大きく落込でいるが、一方でEVをコロナ禍後の産業再生の基幹に据える動きも大きい。リモートビジネスの普及はデジタル通信の拡大を求めているが、その多くはリチウムイオン電池電源に依存している。大中小のいずれのリチウムイオン電池においても、事故率を更に低減する有効策が不可欠である。本書がスピーディな安全対策の一助となることを期待したい。
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開始日時 | 会場 | 開催方法 | |
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発行年月 | |
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