技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

諸外国との制度の相違点をふまえた治験補償の内容・範囲設定と関連文書作成法

諸外国との制度の相違点をふまえた治験補償の内容・範囲設定と関連文書作成法

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、日本と諸外国の補償制度の違い、特徴からアジア開発を行う際の留意点や、補償内容、範囲をいかに設定するのかなど知っておくべき知識や実務ポイントを解説いたします。

開催日

  • 2013年4月23日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 治験、臨床試験に携わる担当者、管理者

修得知識

  • 治験、臨床試験の補償に関する各種文書作成法
  • 治験、臨床試験の補償範囲設定・金額算定方法

プログラム

 省令GCPは補償責任履行確保措置として「保険その他の措置」を講じることを求めていますが、補償の内容や範囲については言及していません。そこで医法研の補償ガイドラインでは、患者さんを対象とする試験を医薬品副作用被害救済制度に準じることを推奨しています。
 本講座では、同制度に準じて健康被害補償を行う上で知っておかなければならない知識、解決しておかなければならない運用上の問題、さらには関連する社会保障制度について解説した上で、補償の実務を行う上でのポイントと留意点についてお話いたします。
 又、日本の補償制度の性格と特徴を踏まえて、諸外国における補償制度との違い、特にアジア開発を行う上でのポイントと留意点についてもお話します。

第一部:同意取得時、健康被害発生時の説明資料等の作成方法について

中外製薬 (株) 臨床業務推進部 鍋岡 勇造 氏
所用時間:1時間30分

  1. 同意取得時の健康被害補償に関する情報提供
    1. 健康人を対象とする治験
    2. 患者さんを対象とする治験
    3. 製造販売後臨床試験
  2. 健康被害発生時の説明資料等の作成方法
    1. 医療費支払についての説明文書・申請書
      • 「医療費支払の手続きにつきまして」及び「医療費等請求書」の記載内容
      • 「医療費等振込通知書」の送付
      • 障害補償金支払に関する各種文書作成法
      • 「医療費支払の手続きにつきまして」に追記すべき内容
      • 患者様ご家族へ「障害補償金申請手続きのご案内」の送付
      • 「障害補償金申請手続きにつきまして」及び「障害補償金請求書」の記載内容
      • 症状固定の際に転院先主治医へ提出する「診断書作成依頼書」の内容と依頼方法
      • 治験責任医師による「症状固定報告書」の記載内容
      • 「障害補償金振込通知書」の送付
      • 遺族補償金支払に関する各種文書作成法
      • 「遺族補償金支払の手続きにつきまして」に記載すべき内容
      • 「生計維持関係の判定結果につきまして」の作成方法
      • 「遺族補償金振込通知書」の送付
      • 「ご面談の件につきまして」及び「補償金が支払われる場合につきまして」の送付
      • 「補償金等受領証」の送付と受領
      • 保険会社への保険金請求時の書類と留意点

第二部:医薬品副作用被害救済制度等に準じて補償を行う場合のポイントと留意点

中外製薬 (株) 臨床業務推進部 西岡 義人 氏
所用時間3時間

  1. 日本と諸外国の補償制度の違いについて
    1. 日本の補償制度の性格と特徴について
    2. 医法研ガイドラインとABPIガイドラインの主な相違点について
    3. 諸外国における治験補償の実態
    4. 海外治験で保険を手配する場合のポイントと留意点について
  2. 医薬品副作用被害救済制度に準じて医療費支払及び補償金支払を行う場合のポイントと留意点
    1. 医療費等の支払のポイントと留意点
    2. 医療費支払に関しての現状と問題点
      1. 医療費支払のパターンとそれぞれのメリット・デメリット
      2. 限度額適用認定証の利用方法とメリット
      3. 原疾患の治療費と健康被害の治療費の切り分け
    3. 知っておかなければならない知識
      1. 公費負担医療制度
      2. 保険外併用療養費制度
      3. 高額医療費等貸付事業と高額療養費委任払い制度
      4. 健康保険使用の問題
    4. 「患者を対象とする試験」の補償金支払のポイントと留意点
    5. 知っておかなければならない知識
      1. 医薬品副作用被害救済制度設立当時の「救済給付の種類と水準設定」の考え方
      2. 何故、救済制度では、後遺障害を1級、2級に限定したか
      3. 救済制度・補償における1級、2級は政府労災の第何級までカバーしているか
    6. 解決しておかなければならない運用上の問題
      1. 後遺障害の認定基準
      2. 生計維持者/非生計維持者の判断基準
    7. 抗がん剤の治験における補償の内容・範囲について-
    8. 補償の範囲について
    9. 補償額について
    10. 障害の認定時期について
  • 質疑応答・名刺交換

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/27 医薬品品質システム実践のためのバリデーション文書/サイトマスターファイル作成時の必修事項と記載例 東京都 会場・オンライン
2024/11/27 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/27 バイオ医薬品の製造におけるプロセスバリデーションと注意点 オンライン
2024/11/27 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン
2024/11/27 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発に使えるタンパク質の理論的デザイン法とタンパク質のフォールディング予測法 オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/11/28 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/11/28 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/11/28 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/11/28 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/11/29 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2024/11/29 再生医療等製品における治験薬製造の進め方とトラブル対応 オンライン
2024/11/29 無菌医薬品 GMP入門 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策