技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ヒト初回投与量設定・非臨床データ活用と第1相臨床試験での有害反応・予測とその判断

ヒト初回投与量設定・非臨床データ活用と第1相臨床試験での有害反応・予測とその判断

~初回投与量設定に重要なパラメーターと試験継続・中止判断~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、MABELを使用したヒト初回投与量の算出方法、非臨床データを活用して適正なヒト初回投与量を設定する算出法について解説いたします。

開催日

  • 2012年4月24日(火) 13時00分 16時15分

受講対象者

  • 臨床試験、ヒト初回投与量設定に関連する担当者

修得知識

  • ヒト初回投与量の設定
  • 第1相臨床試験における有害反応と予測

プログラム

第1部 ヒト初回投与量設定と非臨床データ活用

(2012年4月24日 13:00~14:30)

 医薬品の開発は非臨床試験から臨床試験へと進行しますが、第Ⅰ相試験はヒトへ開発化合物が最初に投与される試験であり、その後の円滑な開発に繋がる重要な試験です。第Ⅰ相試験に入る前には、開発候補品の非臨床データよりヒト初回投与量が設定されます。これまでは、主としてNOAELを使用して初回投与量が算出されてきました。しかしながら、2006年に実施されたTGN1412 (CD28に対する抗体) の第Ⅰ相試験において、重篤な副作用が初回投与後に発生したことより、これまでとは異なった概念 (MABELを使用) によるヒト初回投与量の算出方法が最近提唱されています。
 ヒト初回投与量の算出には非臨床データが使用されますので、非臨床データを活用して適正なヒト初回投与量を設定することはより安全な第Ⅰ相試験の実施に繋がります。本セミナーでは、非臨床データを活用したヒト初回投与量を算出する方法を紹介します。

  1. はじめに
  2. TGN1412事件のインパクト
  3. 非臨床試験 (ICH M3 (R2) ガイダンス)
    1. 申請までに実施する非臨床試験
    2. 第Ⅰ相試験までに実施する非臨床安全性試験
  4. 初回投与量設定に重要なパラメーター
    1. NOEL
    2. NOAEL
    3. MABEL
    4. HED
  5. ヒト初回投与量の設定
    1. 早期探索的臨床試験
    2. 臨床試験
      1. 一般医薬品
      2. バイオ医薬品
  6. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 第1相臨床試験における有害反応とその予測

~その有害反応は試験を中止すべきか~
(2012年4月24日 14:45~16:15)

 臨床試験中に発現した事象について、被験薬との因果関係があるのか、またその有害反応は試験を中止すべきかどうかの判断は難しいケースが多い。
 特にヒトにおける安全性プロファイルがないファーストインヒューマン試験の場合には判断の遅れが不可逆的な事象に陥る危険性を秘めている。
 本セミナーでは早期臨床試験における検査値異常や有害事象の具体例をあげながら、試験実施および継続の可否の判断について考えたい。

  1. 有害事象の判断
    1. 検査値異常の判断
    2. 自他覚所見の判断
  2. 副作用の経過予測
    1. 臨床検査値について
    2. 自他覚所見について
  3. 試験継続の可否の判断
    1. 症状の重症度、重篤度
    2. 継続の可否判断の基準
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 岩﨑 一秀 (岩崎 一秀)
    株式会社 新日本科学 薬物代謝分析センター
    担当部長
  • 蓮沼 智子
    北里大学 北里研究所病院 研究部 臨床試験センター
    センター長 / 教授

会場

連合会館

4F 404

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 42,000円 (税込)
複数名
: 33,000円 (税別) / 34,650円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/12/24 バイオ医薬品 (抗体医薬品) CTD-CMC記載の要点
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装