技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

アクティブターゲティング型DDSの現状と展望

アクティブターゲティング型DDSの現状と展望

~肝実質細胞以外の組織・細胞を標的化するためには / 核酸医薬を実現するための細胞内動態制御法と標的化リガンドを用いた/用いないアクティブターゲティング~
オンライン 開催

視聴期間は2025年3月14日〜28日を予定しております。
お申し込みは2025年3月14日まで承ります。

概要

本セミナーでは、核酸医薬を可能とするための細胞内動態制御法、標的化リガンドを用いたアクティブターゲティング、標的化リガンドを用いないアクティブターゲティングについて解説いたします。

開催日

  • 2025年3月14日(金) 13時00分 2025年3月28日(金) 16時30分

修得知識

  • 1995年に上市されたDoxil®から、2020年に上市されたCOVID-19用mRNAワクチンの開発までの概論
  • 核酸医薬を実現するためには細胞内動態制御法という新しいDDS技術が不可欠であること
  • イオン化脂質は優れた細胞内動態特性を有していること
  • イオン化脂質の登場によりDDSの性能は飛躍的に進歩し、肝実質細胞を標的とするRNA医薬はゲノム編集を含めて高度なレベルに到達したこと
  • イオン化脂質のライブラリーのインパクト
  • 肝実質細胞以外の組織・細胞へのアクティブターゲティングの技術に関しては、学術レベルでは種々の報告があるものの、未だ臨床レベルには到達していない現状について
  • アクティブターゲティングの王道として、標的化リガンドを用いた送達法について、がん血管、肝臓血管、肺血管、脂肪血管、がん細胞などへのアクティブターゲティング法について
  • 新しいアクティブターゲティングの戦略として、標的化リガンドを用いない送達法について、肝実質細胞、肝臓血管、肺血管、脾臓B細胞、活性化星細胞、脳、腎臓などへのアクティブターゲティング法について
  • 今後の展望

プログラム

 イオン化脂質を用いた脂質ナノ粒子 (LNP) の登場により、DDSの性能にブレイクスルーが起こり (2010年) 、2018年の世界初siRNA医薬品オンパットロ®が登場し、2020年にはCOVID-19に対するmRNAワクチンが1年以内という超スピードで開発・承認に至りパンデミックを乗り越えることができた。現在、LNPの性能は日進月歩であり、肝実質細胞を標的とするLNPは完成の域に到達している。次の課題として、静脈内投与後に肝実質細胞以外の組織・細胞を標的化するための技術開発が競われている。
 本セミナーでは、1) 核酸医薬を可能とするための細胞内動態制御法、2) 標的化リガンドを用いたアクティブターゲティング、3) 標的化リガンドを用いないアクティブターゲティング、について解説する。

  1. 序論: パッシブターゲティングからアクティブターゲティングへ
  2. 細胞内動態制御法
    1. エンドサイトーシス
    2. エンドソーム脱出
    3. 膜融合性ペプチド
    4. イオン化脂質
    5. イオン化脂質ライブラリーのインパクト
  3. 特異的リガンドを用いたアクティブターゲティング
    1. アクティブターゲティングとパッシブターゲティング
    2. がん血管標的化
    3. 肝臓血管標的化
    4. 肺血管標的化
    5. 脂肪血管標的化
    6. がん細胞標的化
  4. 内因性リガンドを用いたアクティブターゲティング
    1. 肝実質細胞標的化
    2. 肝臓血管標的化
    3. 肺血管標的化
    4. 脾臓B細胞標的化
    5. 活性化星細胞標的化
    6. 脳標的化
    7. 腎臓標的化
  5. 今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 原島 秀吉
    北海道大学 大学院 薬学研究院 未来創剤学研究室
    卓越教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,400円 (税別) / 37,840円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,400円(税別) / 37,840円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年3月14日〜28日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/27 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン
2025/1/6 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2025/1/6 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2025/1/6 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2025/1/7 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2025/1/8 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2025/1/8 GMP教育とQuality Culture醸成のポイント オンライン
2025/1/8 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2025/1/8 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン
2025/1/9 注射剤の異物検査の方法と基準設定及び異物低減方法 オンライン
2025/1/9 承認申請・メディカルライティングコース オンライン
2025/1/9 CTD/照会回答書作成のためのメディカルライティング オンライン
2025/1/9 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/10 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2025/1/10 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2025/1/14 日米欧当局のプロセスバリデーションにおける要求事項と承認申請にむけた準備について オンライン
2025/1/14 承認申請パッケージにおける海外データ利用と開発戦略 オンライン
2025/1/14 承認申請にむけた個別症例安全性報告 (ICSR) の取り扱いと評価 オンライン
2025/1/14 QA業務 (GMP監査・自己点検) 入門講座 オンライン
2025/1/15 ファージセラピーの最新開発動向と次世代耐性菌対策への展望 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場