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コンピュータ化システムバリデーション (CSV) の基礎とデータ・インテグリティ確保

コンピュータ化システムバリデーション (CSV) の基礎とデータ・インテグリティ確保

~CSVとデータ・インテグリティの密接な関係 / CSVの具体的なプロセスを基礎から分かりやすく解説~
オンライン 開催

視聴期間は2025年2月26日〜3月7日を予定しております。
お申し込みは2025年3月5日まで承ります。

概要

本セミナーでは、CSVの基本プロセスから、Data Integrity確立のためのポイントについて解説いたします。
データ・インテグリティの確立を妨げているものについても検討し、ポイントを抽出し、それを打破する方法、手順について提案いたします。

開催日

  • 2025年3月5日(水) 12時30分 2025年3月7日(金) 16時30分

修得知識

  • コンピュータ化システムバリデーション (CSV) の基本概念とその重要性
  • データ・インテグリティ (DI) の基礎とALCOA+原則の理解
  • CSVとデータ・インテグリティの関係とリスク管理の方法
  • 規制やガイドライン
    • PIC/S DI
    • FDA 21 CFR Part 11
  • CSV実施手順の概要
    • VP
    • URS
    • FS
    • DS
    • TMX
    • IQ/OQ/PQ
    • SRA
  • データ
    • インテグリティ確保の具体的施策
    • ユーザ認証
    • 監査証跡管理
    • アクセス制御
    • バックアップ

プログラム

 本講演では、製薬業界における「コンピュータ化システムバリデーション (CSV) 」と「データ・インテグリティ」について、その基礎から最新の規制ガイドラインに至るまでを網羅的に解説します。
 CSVはシステムの信頼性とデータの完全性を確保するための重要なプロセスであり、法規制に従って実施することが求められます。
 また、データ・インテグリティの確保は製品品質とコンプライアンス維持に不可欠です。ALCOA+原則に基づくデータ管理や、適切なバリデーション手順 (IQ/OQ/PQ等) により、リスクを最小限に抑えながら業務の透明性を向上させる方法を説明します。

  1. コンピュータ化システムバリデーション (CSV) とは
    1. コンセプト
      • 「信頼できるシステムであることを証明するプロセス」
    2. 目的
      • 「システムが正しく動作し、データが正確かつ安全に保たれていることを保証します
    3. 適用範囲
      • 「生産管理、品質管理、ラボ情報システム (LIMS) など、さまざまなシステムに適用
  2. CSVの重要性
    1. 信頼性の基盤
      • 規制と品質を担保するための必須プロセス
    2. リスク管理
      • システム障害やデータエラーを未然に防ぐ
    3. コンプライアンスの遵守
      • GMPやGDPに準拠するための必須要件
  3. データ・インテグリティの基礎
    1. キーワード
      • 「データは完全で一貫していることが必要」
    2. ALCOA+原則
      • Attributable (誰が実施したか)
      • Legible (読みやすいこと)
      • Contemporaneous (同時性)
      • Original (元データ)
      • Accurate (正確)
      • 完全性、一貫性、永続性、可用性
    3. 重要な視点
      • データのライフサイクル全体をカバーするプロセスが必要
  4. CSVとデータ・インテグリティの密接な関係
    1. システムが守るべき最も重要なものはデータ。
    2. CSVによって、システムとデータの完全性と信頼性が保証される。
    3. データの透明性を確保し、重要なプロセスやリスクを可視化。
    4. CSAの視点
  5. 規制とガイドラインのポイント
    1. PIC/S DIガイドライン データ・インテグリティの基本要件
    2. FDA 21 CFR Part 11 電子記録と署名の要件
      • GAMP 5 CSVのリスクベースアプローチ
  6. CSVの具体的なプロセス
    1. バリデーション計画 (VP) 、リスクアセスメント (RA)
    2. URS/FS/DSの3仕様書とTMX
    3. IQ/OQ/PQの3ステップ
    4. バリデーションサマリーレポート (VSR) 実施結果の報告と評価
    5. リスクベースのアプローチ リスクを考慮した柔軟なバリデーションプロセス
  7. データ・インテグリティ確保のための実践
    1. 監査証跡の管理
      • 変更履歴をしっかり追跡し、定期的にレビュー
    2. アクセス制御
      • 権限を適切に管理し、不正アクセスを防止
    3. バックアップとアーカイブ
      • 長期保存と安全なデータ管理を確保
  8. 結論と次へのステップ
    1. CSVとデータ・インテグリティの重要性を再確認
    2. 持続的改善の必要性と、今後の取り組み
    3. Q&A

講師

  • 合津 文雄
    武田テバファーマ 株式会社 品質統括部 CS-QA課
    課長

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年2月26日〜3月7日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

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