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FT合成による液体燃料の製造とその触媒技術

FT合成による液体燃料の製造とその触媒技術

オンライン 開催

開催日

  • 2025年1月16日(木) 10時30分16時15分

修得知識

  • バイオマスエネルギー・BTL合成燃料の特徴・有用性
  • BTLプロセスの基本
  • BTL合成燃料に向けたFT合成触媒の開発状況
  • 産業排出CO2ガスから合成ガスを直接製造する触媒プロセス
  • FT合成によるCO2からの炭化水素燃料の製造と触媒技術

プログラム

第1部 BTL合成燃料に向けたFT合成触媒の開発

(2025年1月16日 10:30〜12:00)

 政府は2050年までのカーボンニュートラル実現のため、2030年代半ばに国内の新車をEVやFCV等に限定する目標を設定したが、蓄電池への給電時間や水素供給等の多くの課題が存在する。一方、自動車メーカーは基本的にガソリン車であるPHVやHV車の生産にシフトしている現実がある。この相矛盾する問題を解決するためには、再生可能エネルギー源である木質バイオマスからガス化を経由するBTL (Biomass to Liquid) プロセスで液体燃料を製造して、PHVやHV車の利用においてもカーボンニュートラルを実現することが重要となる。
 本講演では、バイオマスエネルギー・BTL合成燃料の必要性およびBTLプロセスの概要を解説するとともに、講演者によるBTL合成燃料に向けたFT合成触媒の開発状況を説明する。

  1. 緒言
    1. バイオマスエネルギーの必要性
    2. BTL合成燃料の必要性
  2. BTLプロセスの概要
    1. 合成ガスの製造
    2. ガス精製
    3. 合成燃料の製造
  3. FT合成触媒の開発
    1. Fe系触媒
    2. Co系触媒
    3. 革新的Fe系触媒
  4. 結言
    • 質疑応答

第2部 産業排出CO2ガスから合成ガスを直接製造する革新触媒プロセス

(2025年1月16日 13:00〜14:30)

  1. メタネーション技術の課題点と解決技術
  2. 排出CO2をe-メタンに高速で大量に物質変換
  3. 革新的な合成ガス製造技術
  4. 水素製造技術の課題点と革新化
    • 質疑応答

第3部 FT合成によるCO2からの炭化水素燃料の製造とその触媒技術

(2025年1月16日 14:45〜16:15)

 2050年カーボンニュートラルの実現に向け、化石資源に代わり二酸化炭素を炭素源として活用し燃料等を製造するカーボンリサイクル技術の確立が求められている。
 本講座では、CO2から液体合成燃料 (e-fuel) を製造する手法として、これまで開発されてきた手法や近年注目されている最新の研究開発状況について解説する。

  1. 合成燃料製造技術の概要
  2. CO2から合成ガスの製造技術
    1. 逆水性シフト反応
    2. 電解反応
  3. CO2から炭化水素燃料の製造技術
    1. FT合成反応とは
    2. FT合成触媒
    3. FT合成反応器
  4. 直接液化による合成燃料製造技術
    • 質疑応答

講師

  • 隈部 和弘
    岐阜大学 工学部 化学・生命工学科
    産学連携准教授
  • 福原 長寿
    静岡大学 学術院 工学領域
    教授
  • 望月 剛久
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 エネルギープロセス研究部門 エネルギー触媒技術グループ
    研究グループ長

主催

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: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
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アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

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