技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

再生医療を含めた国際共同治験の進め方と各ステージ毎における対応手法

再生医療を含めた国際共同治験の進め方と各ステージ毎における対応手法

~国際共同治験を進めるにあたって、中止すべき要因とは / 各国の規制当局の特徴とは~
オンライン 開催

視聴期間は2024年12月11日〜19日を予定しております。
お申し込みは2024年12月17日まで承ります。

開催日

  • 2024年12月17日(火) 12時30分 2024年12月19日(木) 16時30分

修得知識

  • 国際共同治験の全体像と特徴
  • 国際共同治験のメリット・デメリット
  • 各国の規制当局の特徴
  • 国際共同治験のデータ管理、マネジメント手法

プログラム

 国際共同治験とは、複数の国や地域で同時に行われる治験のことである。ICH-GCPを基盤とするため、英語での統一プロトコルを必要とする。迅速な新薬開発や症例数確保などのメリットがある一方、各国の規制や基準に従う必要があり、治験計画や実施方法の調整に難しさも伴う。近年、創薬技術の進歩により、民族的要因の検討を要する再生医療等製品や核酸医薬品等の創薬が進んでいる。この際、必要要件を考慮し、どのように国際共同治験を組んでいくかは戦略上重要なものとなっている。
 本講座では、このような新たなモダリティーを中心に、国際共同治験の実施方法を考察してみたい。

  1. はじめに
    1. 国際共同治験の意義
    2. 世界の創薬トレンドと新規モダリティーの特徴
  2. 国際共同治験 (グローバル治験) とは
    1. 国際共同治験の定義
    2. ICH-E7 (ICH-GCP) とは
      • 日本のGCPとの違い:
        • 契約の主体
        • 治験審査委員会 (IRB)
        • 副作用の報告
        • 治験薬の管理など
    3. CMC: 被験薬概要書 (Investigater’s Brochure) の作成と被験薬の管理
  3. 国際共同治験の特徴
    1. 主な特徴:
      • 統一プロトコル
      • 多国籍参加: 各国の規制当局の要件、患者の多様性
      • 英語の使用: 資料や会議での翻訳・通訳作業
    2. 国際共同治験のメリット
      • 迅速な新薬開発: 世界中で同時に新薬を開発・承認できる
      • 症例数の確保: 多くの症例を短期間で集める。特に希少疾患。
    3. 国際共同治験のデメリット
      • 調整の難しさ: 各国の規制や基準の違い、治験計画や実施方法の調整に難
      • 英語力の必要性
    4. CROの選定
      • 製薬会社とCROとの効率的な協業体制構築
      • プリファード契約
  4. 国際共同治験の手順
    1. 治験の実施可能性調査、治験計画書の作成
    2. 規制当局への申請と承認
    3. 治験実施機関の選定と治験実施契約の締結
    4. 治験審査委員会 (IRB/IEC) の承認倫理委員会の承認
    5. 治験の準備と実施
      • 被験者の募集と同意取得
      • 治験計画書
      • 治験薬の供給
      • データ管理システムの設置
      • 治験担当者のトレーニング、モニタリング
      • データ解析と報告・申請
  5. 国際共同治験実施のポイント
    1. 規制の遵守: ICH-GCP (国際的な臨床試験のガイドライン) の準拠国
    2. 民族的要因の考慮
    3. データの一貫性と記録の方法
    4. 症例数の設定:日本人を含む各地域の必要症例数
    5. 規制当局との連携:各国の規制当局との相談・コミュニケーション構築
    6. 監査 (Audit) 、査察 (Inspection) への対応
    7. FDA、EMAへの対応
  6. アジア治験の特徴
    1. 多様な人口構成:
    2. 規制環境の違い
      • 日本PMDA
      • 韓国MFDS
      • 中国NMPAなど
    3. 医療インフラの差異
    4. 民族差の研究
    5. 国際共同治験の推進
      • ATLASプロジェクト
      • 豪州治験
  7. 新規モダリティーの実施事例
    1. 日本のドラッグロス・ドラッグラグ
    2. 核酸医薬品
      • DMD治療薬「エテプリルセン」の事例
    3. 再生医療等製品
      • 細胞治療薬
        • DLBCL治療薬「キムリア」の事例
      • 遺伝子治療薬
        • SMA治療薬「ゾルゲンスマ」の事例
  8. まとめ
  9. 質疑応答、討論など

講師

  • 鈴木 聡
    合同会社 鈴木聡薬業事務所

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年12月11日〜19日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/18 GMP省令改正に対応した供給者管理の留意点 東京都 会場・オンライン
2024/12/18 SDS・ラベル超基礎講座 オンライン
2024/12/18 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2024/12/18 バリデーション入門講座 オンライン
2024/12/18 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2024/12/18 核酸医薬品の品質管理および分析・評価のポイント オンライン
2024/12/18 コンピュータシステムバリデーション (CSV) で要求される各規制・ガイドラインの理解 オンライン
2024/12/18 医薬品開発におけるマーケティングリサーチ手法およびデータの捉え方・活用のポイント オンライン
2024/12/18 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン
2024/12/18 標準品の品質試験法設定の基礎と注意点 オンライン
2024/12/18 造粒・打錠工程の基礎知識およびスケールアップ方法・トラブル対応 オンライン
2024/12/19 承認申請・メディカルライティングコース オンライン
2024/12/19 CTD/照会回答書作成のためのメディカルライティング オンライン
2024/12/19 失敗成功事例から学ぶ原薬の各ステージでのスケールアップ製造のポイント オンライン
2024/12/19 造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策 オンライン
2024/12/19 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン
2024/12/19 臨床試験を行う上で知っておくべき統計的知識 オンライン
2024/12/20 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2024/12/20 ソーシャルリスニングからの患者さんの声の事例紹介と活用のためのワークショップ体験 東京都 会場
2024/12/20 QA業務 (GMP監査・自己点検) 入門講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発