技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

新規事業テーマの評価と中止/撤退判断の仕方

新規事業テーマの評価と中止/撤退判断の仕方

~経営資源が限られている中、中止の決断は避けて通れない / 企画担当者も納得できる中止、撤退基準をどのように作り、運用するか~
オンライン 開催

開催日

  • 2024年3月8日(金) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部 事業テーマの特性に沿った基準作り 「企画立案者も納得する中止、撤退基準の考え方と作り」

(2024年3月8日 10:00〜12:00)

 「新規事業推進テーマを中止する、撤退する」という決断は難しく、その基準作りは現在でも重要な課題となっています。たとえば、撤退基準として「3年で単年度黒字、5年で累損一掃」を設けている企業がありますが、その通りに運用されることはほとんどなく形骸化している例をよく見かけます。すなわち、そのような基準は実態に則していないということです。実態に則したものにするためのポイントのひとつは、すべてのテーマに共通する基準を作るという発想を捨てテーマの特性の違いによって基準を変えるというものです。
 本講座は、新規事業テーマの事業特性の分析方法と企画立案者も納得する中止、撤退基準の考え方と作り方について解説します。

  1. 新しい新規事業の中止、撤退基準が求められている理由
    1. 見込みが小さいならば早く見極めたい
    2. 企画テーマの中止基準と事業化テーマの撤退基準の違い
    3. 「3年で単黒、5年で累損一掃」の撤退基準の形骸化
    4. 企画担当者も納得できる基準が必要
  2. 新規事業、新市場が生まれるメカニズム
    1. 新規事業、新市場が生まれるメカニズム
    2. 何故、新しいテクノロジー、流行りのキーワードに注目するのか
    3. 新規事業開発は“置き換え”市場開発である
      1. C分析に潜む危険性
  3. 事業特性分析の重要性と分析方法
    1. あまり意識されていない事業特性分析とは
    2. 事業の本質的性質を知ることの重要性
    3. 事業特性の分析のやり方
    4. 事業特性分析の使い方
      • テーマ評価
      • 中止・撤退基準設定
      • マーケティング戦略等
  4. 顧客の価値判断のメカニズム
    1. 顧客価値を構造的に捉えて整理する
    2. 基本価値と付加価値と経済的価値に分ける意味
    3. ビジネスモデルのシンプルな体系
    4. もっとも重要な基本モデルの解説
  5. 新規事業の中止、撤退基準の考え方と作り方
    1. 新規事業評価のための事業の特性分類
    2. 新規事業テーマ評価のロジック
    3. 新規事業テーマ評価の3つの基本要素
      • 商品力評価のポイント (顧客に選ばれる商品・サービスなのか)
      • 事業性評価のポイント (目標の売上を達成できる需要ポテンシャルはあるのか)
      • 戦略力評価のポイント (事業に必要な業務機能、競争優位策は効果的か)
    4. 新規事業テーマの撤退基準の考え方と作り方
      • 事業特性分析から撤退基準作りまでの進め方
      • 企画立案者が納得する基準作り
      • 撤退基準作りの仕組み化
    • 質疑応答

第2部 事業撤退の意思決定と撤退基準の考え方

(2024年3月8日 13:00〜15:00)

 企業が長期的に成長・発展するためには、不採算で将来性がない事業から撤退し、経営資源を成長分野に振り向ける必要があります。ただ、事業撤退は経営者にとって気乗りのしないことで、なかなか意思決定をできないようです。
 この講演では、『戦略的事業撤退の実務』の著者が、事業撤退の考え方や意思決定の進め方、撤退基準の作り方・運用方法などを、自身のコンサルティング事例を交えて実践的に解説します。

  1. 企業の発展と事業撤退
  2. 事業撤退の3つの動機
  3. 戦略的事業撤退
  4. 事業撤退・再編の手法
  5. 撤退障壁
  6. GMのワンツー戦略
  7. PPMの「負け犬」をどう扱うか
  8. 管理会計と貢献利益
  9. EVA・ROICによる時価ベースの評価
  10. 事業撤退のプロセス
  11. 定量評価と定性評価の融合
  12. 撤退基準の実例
  13. 撤退基準の作り方
  14. 撤退基準の運用
  15. 意思決定の留意点
  16. 重層ライフサイクルによる長期的な発展
    • 質疑応答

第3部 出口戦略に基づく新事業開発テーマの評価と管理、GO/STOPの判断

(2024年3月8日 15:15〜17:15)

 出口戦略とは本来ベトナム戦争撤退戦略に起源した用語だが、開発ではそのテーマの無難な終了手法として用いられ始めている。これまで取り組んできた新事業開発テーマの成果実現が難しくなってきた時、それにどう対処すべきなのか?
 本講演では新事業開発テーマの出口の決め方、計画立案、そのマネジメントとGO/STOPの判断について述べさせて頂く。

  1. 新規事業開発テーマの出口について
  2. 出口の決め方
  3. 計画の立案
  4. マネジメント
  5. 出口戦略
    • 質疑応答

講師

  • 芦澤 誉三
    株式会社 リーディング・イノベーション
    代表取締役
  • 日沖 健
    日沖コンサルティング事務所
    代表
  • 宮永 俊明
    日鉄ケミカル&マテリアル 株式会社 経営企画部
    ゼネラルマネジャー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/1 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2024/5/10 IPランドスケープの取り組み事例と実施体制の構築 オンライン
2024/5/10 R&D部門での生成AI活用およびDXによる材料設計の加速化 オンライン
2024/5/14 研究・実験データ収集、管理への仕組み作りと蓄積データの活用 オンライン
2024/5/14 R&Dマーケティング「基本編」「実践編」2日間セミナー オンライン
2024/5/14 研究者・技術者が価値ある活動を行うために絶対に知っておかなければならないマーケティングの基本理論 オンライン
2024/5/14 化学プロセスのスケールアップ、コスト試算および事業採算性検討 オンライン
2024/5/14 間違いだらけの新規事業2024 東京都 会場・オンライン
2024/5/15 コア技術の明確な定義、設定プロセスと継続的な育成と強化手法 オンライン
2024/5/15 技術者・研究者に必要なマーケティングの基礎、知識と実践 オンライン
2024/5/15 企業間データ連携の推進・課題と材料開発への活用 会場
2024/5/15 エネルギービジネスの未来を読み解くための情報収集・利活用ノウハウ 東京都 会場・オンライン
2024/5/20 革新的新商品・技術、新規事業を生み出すアイデアが湧き出る発想法 オンライン
2024/5/21 Web3事業「αU (アルファユー) 」の最新取組と展望 東京都 会場・オンライン
2024/5/21 研究開発部門が真に価値ある成果を生み出すために実行しなければならない日々のマーケティング活動 オンライン
2024/5/22 新価値創造のための技術棚卸の進め方と戦略的技術マネジメント オンライン
2024/5/23 自社保有技術の棚卸しと新規事業テーマの創出 オンライン
2024/5/23 研究開発部門による3つの重要要素に基づいた「良い事業戦略」の構築と策定 オンライン
2024/5/23 技術者・研究者のための競合情報・市場情報の収集方法 オンライン
2024/5/23 新規事業を自走する組織に必要な10の観点とは オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/12/27 実験の自動化・自律化によるR&Dの効率化と運用方法
2023/10/31 出口戦略に基づく研究開発テーマの設定と事業化への繋げ方
2022/8/31 研究開発部門と他部門の壁の壊し方、協力体制の築き方
2022/4/28 研究開発部門へのDX導入によるR&Dの効率化、実験の短縮化
2022/3/31 研究開発部門の新しい "働き方改革" の進め方
2022/2/28 With・Afterコロナで生まれた新しい潜在・将来ニーズの発掘と新製品開発への応用
2021/10/29 “未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方
2021/8/31 研究開発の "見える化" によるR&Dテーマ評価、進捗管理と進め方
2021/3/31 研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方
2020/10/30 研究開発者のモチベーションの高め方と実践事例
2018/12/27 R&D部門の“働き方改革”とその進め方
2018/9/28 コア技術を活用した新規事業テーマの発掘、進め方
2013/7/16 「ロボット技術の用途、機能、構造等主要観点別開発動向と参入企業の強み、弱み分析」に関する技術開発実態分析調査報告書
2013/7/16 「ロボット技術の用途、機能、構造等主要観点別開発動向と参入企業の強み、弱み分析」に関する技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/5/10 文書管理システム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/5/10 文書管理システム 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/2 インドの食習慣・食品産業と日本企業の事業機会