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高電圧・大電流用途に向けたGaNパワーデバイスの開発動向

高電圧・大電流用途に向けたGaNパワーデバイスの開発動向

~縦型GaNパワーデバイスの性能や優位性、開発の現状と課題、普及に向けた新技術~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、次世代パワーデバイスの有力候補にあげられるGaNデバイスの現状と可能性について解説いたします。

開催日

  • 2024年2月15日(木) 13時00分 15時50分

受講対象者

  • GaN半導体、パワーデバイスに関連する技術者
    • 電気・エネルギー関連
    • 電力変換回路
    • 自動車
    • ハイブリッド車
    • 電気自動車
    • 電車
    • PC
    • 家電
    • エレベータ
    • インバーター
    • 無停電電源装置 など

修得知識

  • GaNという材料の特徴
  • 市販横型GaNパワーデバイスの現状及び性能
  • 縦型構造GaNパワーデバイスの他材料に対する優位性、差別化
  • 縦型構造GaNパワーデバイス開発の現状と展望
  • 次世代パワー半導体の動向、縦型GaNパワーデバイスの普及課題
  • 大口径な窒化ガリウムを提供するQST基板の特長
  • 縦型を接合で実現するCFB技術の特長

プログラム

第1部 「GaNパワーデバイスの特徴と横型・縦型パワーデバイスの開発状況」

(2024年2月15日 13:00〜14:40)

 近年、脱炭素・省エネルギー社会を目指した取り組みが盛んになり、電力変換における高効率化も重要な課題となっている。パワーデバイスはその基盤をなす技術で、より低損失性能が要求されている。GaNはSiCと並び、次世代のパワーデバイスと期待される材料で、開発が進められている。
 本講演では、すでに実用化されている横型GaNパワーデバイスの性能及び現状を説明するとともに、SiCの性能を凌ぐと期待される縦型GaNパワーデバイスの開発状況について説明する。

  1. GaNの物性と強み
  2. GaNパワーデバイスの特徴
  3. 横型パワーデバイスの現状
    1. 横型構造の特徴と課題
    2. メーカーとデバイス構造の実際
    3. 他パワーデバイスとの性能比較
    4. 今後の展望
  4. 縦型パワーデバイスの現状と課題
    1. 縦型構造とプロセス要素技術課題
    2. 要素技術の現状
      1. 結晶成長技術
      2. トレンチ加工技術
      3. ゲート絶縁膜とチャネル移動度
      4. イオン注入技術
      5. GaN基板開発の現状
    3. 縦型パワーデバイスの実際
      1. イオン注入を用いた終端構造
      2. Junction Barrier Schottky (JBS) ダイオード
      3. JFET
      4. MOSFET
    4. 今後の展望
  5. 期待される応用とまとめ
    • 質疑応答

第2部 「縦型GaNパワーデバイスの真の社会実装に向けたQST x CFBによる新技術」

〜QST基板からGaN機能層を剥離し、異種材料基板へ接合〜

(2024年2月15日 14:50〜15:50)

 カーボンニュートラル達成に向け、次世代パワー半導体は成長市場として注目されており、中でも縦型GaNパワーデバイスは、高い性能ポテンシャルのため期待されております。しかし、普及には課題があります。
 本セミナーでは、縦GaNの普及課題を明確化し、信越化学様のQST基板とOKIのCFB技術の共創による、縦型GaNの普及に向けた新技術をご紹介いたします。

  1. 次世代パワー半導体の動向
    1. 取り巻く環境
    2. 市場動向
    3. GaNの高い性能ポテンシャル
    4. GaNの課題
  2. QSTの紹介
    1. QST基板構造と特長
    2. 驚異的な特性の実現
    3. 普及可能な大口径化の実現
    4. GaNデバイス実績とCFBとの親和性
  3. CFBの紹介
    1. 歴史
    2. 量産実績
    3. 技術概要
    4. ビジネスモデル
  4. QST x CFBの課題解決
    1. 縦型GaNの課題解決
    2. 縦型GaNのプロセス提案
    • 質疑応答

※QSTは、Qromis Substrate Technologyの略。Qromis社 (US) の米国登録商標。GaN成長専用の複合材料基板技術。2019年に信越化学様がライセンス取得。
※CFBは、Crystal Film Bondingの略。OKIの日本登録商標。結晶膜やデバイスを成長基板から剥離し異種材料基板へ接合する技術。

講師

  • 加地 徹
    名古屋大学 未来材料・システム研究所
    特任教授
  • 谷川 兼一
    沖電気工業株式会社 イノベーション事業開発センター
    マネージャー

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 32,400円 (税別) / 35,640円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 32,400円(税別) / 35,640円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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