技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高熱伝導材料の基礎技術とフィラーの活用方法

高熱伝導材料の基礎技術とフィラーの活用方法

~高熱伝導化の理論・技術動向と高熱伝導フィラーの基礎、分散技術~

概要

本セミナーでは、高熱伝導材料の概要とフィラーの活用法を中心に、高熱伝導化の理論から実際の配合の仕方まで基礎から解説いたします。

開催日

  • 2023年7月6日(木) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 高熱伝導材料・フィラーの混練・分散技術に関心のある方
  • 高熱伝導材料・フィラーの設計・技術・評価・試験などに携わる方

修得知識

  • 高熱伝導材の理論と技術動向
  • 高熱伝導フィラーを使用した材料の用途、特徴
  • 基礎となるフィラーの特徴、特性
  • フィラーを使用した材料の混練、分散技術

プログラム

 近年、電子材料の高出力化、高密度化が進んでおり、それに対応した高熱伝導材料が求められています。特に、軽量化や絶縁性などの用途向けに樹脂材料の高熱伝導化の製品開発は活発化しており、樹脂を高熱伝導化するために高熱伝導性フィラーの添加が必須となっています。フィラーを用いて期待する機能を発現するにはその特徴や性質を理解する必要があり、また分散手法によっても物性は変化します。
 本講座は高熱伝導材料の概要とフィラーの活用法を中心に、基礎から学べる講座としています。

  1. 高熱伝導材料の概要と理論
    1. 高熱伝導材料の位置づけ
    2. 高熱伝導性コンポジット材料の必要性
    3. 高熱伝導材料の種類
      • 接着剤
      • 封止材
      • 熱伝導性シート
      • その他
    4. 高熱伝導化の理論
      • フィラー最密充填理論とパーコレーション
      • フィラー充填系の熱伝導率予測
        • 予測式と精度
      • 放熱の考え方と熱伝導率測定法
        • 熱伝導率測定法の違いと特徴
    5. 樹脂による高熱伝導化
      • 樹脂高熱伝導化の有効性
      • 樹脂の高熱伝導化の研究
        • 延伸
        • 自己配向
        • 磁場配向
        • 高熱伝導有機粒子
  2. フィラーの活用方法
    1. フィラーの種類とその特性
      • フィラーの分類
        • 無機性
        • 有機性
        • 有機・無機ハイブリッド
        • ナノ粒子
      • フィラーの機能
        • 増量
        • 補強
        • 特殊機能
          • 導電性
          • 熱伝導性
          • 難燃性他
      • 主な絶縁系無機フィラー
        • 窒化ホウ素
        • 窒化アルミ
        • アルミナ 等
      • 高熱伝導材におけるフィラーの選択基準
    2. 高性能化のためのフィラーの活用方法
      • フィラーの界面制御
        • 界面制御の例と評価方法
      • フィラーの形状制御
        • 形状と流動性
    3. ポリマー/フィラー界面処理技術
      • 表面処理の目的と表面処理剤の役割
      • シランカップリング剤の用法
      • グラフトポリマーによるカプセル化
      • 透明熱伝導樹脂へのアプローチ
    4. 酸化グラフェンによる樹脂複合材の熱伝導性改善のアプローチ
      • グラフェン化合物の分類と製法
      • 酸化グラフェンによる窒化ホウ素 (BN) の表面改質方法
      • 表面改質BNの分析方法
      • 表面改質BNを用いたコンポジットの物性
      • 他のフィラーへの展開
        • ALN
        • MgO 等
      • 高熱伝導フィラーの磁場配向
  3. まとめと今後の展開

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/6 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/1/7 高品質スラリー調製のための分散技術とその安定化、評価方法 オンライン
2025/1/10 撹拌装置の設計/スケールアップの基礎とトラブルシューティング オンライン
2025/1/15 スラリー中粒子の分散・凝集状態の制御に向けた評価技術 オンライン
2025/1/15 実例を踏まえたスプレードライ技術の基礎とスケールアップ手法 オンライン
2025/1/16 負熱膨張材料のメカニズムと複合化技術 オンライン
2025/1/17 化学工場配属者が知っておきたい現場の装置・化学工学必須知識 (2日間) オンライン
2025/1/17 化学工場配属者が知っておきたい化学工学必須知識 オンライン
2025/1/17 電子機器における実践的な熱設計・熱対策技術 オンライン
2025/1/23 粉体・微粒子の表面処理と機能性ナノコーティング技術 会場・オンライン
2025/1/24 トラブルのない上手な粉体装置・設備のエンジニアリング オンライン
2025/1/24 化学工場配属者が知っておきたい化学工学必須知識 オンライン
2025/1/24 実例を踏まえたスプレードライ技術の基礎とスケールアップ手法 オンライン
2025/1/27 熱に関するメタマテリアルの原理、設計の効率化、応用、評価 オンライン
2025/1/28 Excelでできる熱伝導のシミュレーション 会場・オンライン
2025/1/28 微粒子の分析技術、磁化率測定の基礎、粒子の開発・評価・品質管理への活用 オンライン
2025/1/29 フォノンエンジニアリングの基礎と熱電変換応用事例 オンライン
2025/1/29 コナ (粉体) の固結メカニズムと評価・対策法 東京都 会場
2025/1/29 カーボン材料の分散制御技術と評価法 オンライン
2025/1/30 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/8/30 塗工液の調製、安定化とコーティング技術
2023/8/31 分散剤の選定法と効果的な使用法
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2021/12/16 カーボンニュートラルに向けた中低温産業排熱の最新利用技術と実践例
2021/10/29 金属ナノ粒子、微粒子の合成、調製と最新応用技術
2021/2/16 ポリマーアロイ/ブレンドにおける相溶性・分散条件の最適設計、評価応用の最新技術
2020/1/31 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の求め方と微粒子の分散安定化への活用術
2019/2/28 伝熱工学の基礎と熱物性測定・熱対策事例集
2018/12/27 押出成形の条件設定とトラブル対策
2018/3/30 熱利用技術の基礎と最新動向
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2016/11/29 二軸押出機
2016/3/31 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方
2015/7/31 最新フィラー全集
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング
2014/4/30 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/3/21 目からウロコの熱伝導性組成物 設計指南
2013/2/20 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御