技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

溶解度パラメータ (HSP値) の基礎から、計算・測定法、最新活用術

溶解度パラメータを理解し活用するための

溶解度パラメータ (HSP値) の基礎から、計算・測定法、最新活用術

~不良ゼロへのトライアル~
オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は2025年4月15日〜21日を予定しております。
  • ライブ配信を受講しない場合は、「アーカイブ配信」をご選択ください。

概要

本セミナーは、溶解度パラメータの基礎・求め方、溶解度パラメータの有効利用法、多様な複合材料開発への最新の応用事例、今後展開が期待される分野の応用事例まで、基礎から分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2025年4月8日(火) 10時00分 16時00分

受講対象者

  • 溶解度パラメータに関連する技術者、開発者、研究者
    • 粉体
    • 高分子
    • 塗料
    • インク
    • 機能性材料
    • 接着剤
    • エラストマー
    • 医薬品
    • 化粧品食品
    • サプリメント など
  • 溶解度パラメータの計算を習得したい方、活用したい方

修得知識

  • 溶解度パラメータの基礎と様々な求め方
  • 溶解度パラメータの有効利用法
  • 多様な複合材料開発への最新の応用事例
  • 今後展開が期待される分野の応用事例

プログラム

 溶解度パラメータの考え方は、“Like dissolves like”で表される、異なる材料間の親和性の尺度です。特に、分子間力の成分項に由来するハンセンの3DSP値、いわゆるHSP値は、化成品、電子材料、食品や医用材料などにおける材料開発/評価のツールとして広く採用されています。
 本セミナーでは、先ずSP値の求め方として、化合物の原子団寄与法による計算法や溶解/膨潤測定法、ならびに粒子材料の新しい測定手段であるIGC法や低磁場パルスNMR法を含む諸手法について説明します。次いで、様々な複合系材料の開発例、および今後の展開が期待される分野への応用事例について解説します。

  1. 溶解度パラメータの基礎
    1. ヒルデブランドのSP値と相互作用パラメータ
    2. ハンセンの3DSP値 (HSP値) と4DSP値
    3. SP値・HSP値の利用法
      1. ハンセン球とHSP距離
      2. 三角線図とてこの規則
  2. 溶解度パラメータの計算/測定法
    1. 化合物の原子団寄与法によるSP値・HSP値の数値計算
      1. フェドース法
      2. バンクレベレン・ホフテイザー法
      3. ステファニス・パナイオトウ法
      4. ソフトウェアの利用
        • HSPiP
        • SoluVision
      5. 数値計算の新しい流れ
        • COSMO
        • AIの利用など
    2. 化合物のHSP値・4DSP値の測定法
      1. 溶解・膨潤法
        • シングルハンセン球/ダブルハンセン球法
        • 拡張ハンセン法
      2. インバースガスクロマトグラフィー法
    3. 粒子のHSP値の測定法
      1. 凝集/沈降法
      2. インバースガスクロマトグラフィー法
      3. 低磁場パルスNMR法
  3. 溶媒・高分子応用材料の溶解性/相分離性の評価と制御技術
    1. 分離/反応操作における最適溶媒選択
      1. 溶媒混合の法則と最適混合割合の計算法
      2. 超臨界法による微小藻類脂肪酸の抽剤選択
      3. 有機合成における溶媒効果
    2. 高分子溶液における溶解性/相分離性と応用事例
      1. 相図と均一相/不均一相の形成
      2. 酢酸セルロースエアロゲルにおける最適溶媒混合比
      3. 光ファイバー型酸素センサーにおける溶媒選択
    3. 高分子ブレンドにおける相分離性と応用事例
      1. 相図とスピノーダル分解
      2. メンブレンコンタクターにおける多孔質膜の開発
      3. ポリマー改質アスファルトにおけるダブルハンセン球の利用
  4. 粒子分散系材料における付着性/分散性の評価と制御技術
    1. 高分子コンポジットのフィラー付着・分散化と応用事例
      1. HSP距離・ハンセン球間最短距離/体積重なり度による付着・分散性の評価
      2. コア/シェルナノ粒子コンポジットにおける最適樹脂の選択
      3. 三角線図を用いたレジンコンクリートにおける表面改質の評価
    2. 粒子分散液のぬれ分散・安定化と応用事例
      1. 粒子間相互作用力と分散安定化機構
      2. 粒子のぬれ分散化のための良溶媒の選択
      3. 高分子分散剤の選択指針
        • ブロック型とくし型構造
        • 相互作用パラメータと溶解/伸張性
        • 吸着特性とダブルハンセン球の利用
    3. キャピラリー懸濁液における二次流体の選択指針
      1. レオロジー特性を利用した二次流体の選択指針
      2. 3Dプリンター用グラフェンインクの開発
      3. 食品材料への応用例
  5. 今後の展開が期待される分野
    1. エネルギー分野
      1. ペレブスカイト太陽電池材料の貧溶媒晶析法
      2. 水素発生複合電極の開発
      3. Li電池複合電極材料における最適バインダーの選択
    2. 生体・医用分野
      1. 生体適合性溶媒の探索
      2. 刺激応答性材料の開発と医療用への応用
      3. 薬剤の皮膚への浸透性
    3. 環境分野
      1. 抽出操作におけるグリーン抽剤の選択
      2. 排ガス吸収における吸収液の探索
      3. 使用済み電線からの被覆樹脂と銅線の分離回収技術
  6. まとめ
  7. 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルを配布予定です。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年4月15日〜21日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/21 スプレードライヤ (噴霧乾燥) の基礎と実践および応用技術 東京都 会場・オンライン
2025/3/21 高分子劣化のメカニズムと添加剤による対策や材料分析技術 オンライン
2025/3/21 粘着の基礎と剥離のメカニズム オンライン
2025/3/24 ナノ粒子の分散・凝集メカニズムと評価 オンライン
2025/3/24 化粧品設計開発のためのレオロジーの基礎知識と実践的評価手法 オンライン
2025/3/25 高分子・ポリマー材料の重合、製造における研究実験から生産設備へのスケールアップ技術 オンライン
2025/3/25 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/3/25 顔料分散法と具体的利用法・応用技術 オンライン
2025/3/25 ナノカーボン充填による高分子系複合材料の高機能化 オンライン
2025/3/26 (ナノ) カーボン材料の分散制御と「マイクロ波による複合化」などの各種技術、その評価 オンライン
2025/3/26 プラスチックの疲労破壊と耐久性評価技術 オンライン
2025/3/27 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2025/3/28 シリカ微粒子・合成シリカの基礎と分散・凝集制御および表面改質 オンライン
2025/3/28 高分子材料のレオロジー (粘弾性) の基礎と動的粘弾性測定 オンライン
2025/3/28 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/3/31 ナノ粒子の分散・凝集メカニズムと評価 オンライン
2025/3/31 分散度と安定性を両立させるナノ粒子・微粒子分散の具体的方法と勘所 オンライン
2025/4/1 化粧品設計開発のためのレオロジーの基礎知識と実践的評価手法 オンライン
2025/4/2 分散剤の使い方、選択と配合技術 オンライン
2025/4/2 顔料分散法と具体的利用法・応用技術 オンライン