技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品の連続生産を成功させるフロー合成技術の導入と製造コスト削減

医薬品の連続生産を成功させるフロー合成技術の導入と製造コスト削減

~製薬企業の成功ケースに学ぶフロー合成技術・スケールアップ・コスト削減 / フロー合成装置を医薬品製造に活用するには? 連続生産のためにはどのように装置を選ぶ?~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年6月27日(火) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部 医薬品・化粧品を中心としたワイエムシィにおけるフロー合成装置への取組

(2023年6月27日 10:00〜11:30)

  1. マイクロリアクタ事業紹介
    • マイクロリアクタとは
    • マイクロリアクタ三大特徴
    • KeyChem用ミキサの選択方法)
  2. マイクロリアクタ 反応の利用例
  3. マイクロリアクタ製品紹介
    • 液-液反応用システム KeyChem-L
    • 導入用システム KeyChem-Basic
    • 異相系フロー合成装置 KeyChem-Integral
    • 気-液反応用フローリアクタ
    • 光-液反応システム KeyChem-Lumino
  4. ラボからスケールアップへの実例
  5. GMP対応に向けたフロー合成装置の提案

第2部 連続生産における装置の選び方のポイント

(2023年6月27日 12:15〜13:45)

  1. 連続生産における考え方
    1. モノづくりのキーワード
    2. 連続生産における課題
    3. 運転 (装置) と生産 (操業プロセス) のバッチと連続について
    4. スケール (規模) について-ラボ
    5. ベンチ
    6. パイロット
    7. 商業 (コマーシャル)
  2. 要素技術 (主に下流工程について)
    1. 上流工程
      • 反応
      • 抽出
      • 濃縮
      • 溶媒置換
      • 晶析
    2. 下流工程
      • 固液分離
        • 濾過
        • 遠心分離
      • 乾燥
      • 充填
      • 固液分離装置の種類
      • 乾燥機の種類
      • 濾過と乾燥の連続化
      • 濾過、乾燥の影響因子
      • 濾過、乾燥の装置選定における注意点
    3. 全体として
      • サージ
      • 制御
      • 分析
  3. 連続生産装置の最新事例:iFactoryRの紹介)
    1. iFactoryRのコンセプト
    2. 目指す効果
    3. 開発体制と出口戦略
    4. 規模および生産能力 (目安)
    5. 開発状況
    6. 取組への評価

第3部 製薬企業におけるフロー合成導入と連続生産の成功ケース

(2023年6月27日 14:00〜15:30)

 早期承認取得および長期収益化を目的として医薬品開発期間は短くなっており、またより低コスト化も求められる。原薬生産におけるフロー技術はこれらを解決する手段の一つとして期待されている。
 本セミナーでは、フロー合成技術に対し、医薬品CMC開発の観点で本技術に期待すること、および当社のフロー技術を用いた研究、製造の事例を紹介する。また、フロー合成の中でも最もフロー化の特徴が活かされる。「フラッシュケミストリー」技術を用いたスケールアップ技術についても紹介する。

  1. CMC研究におけるプロセス化学
    • プロセス化学とは (創薬化学とプロセス化学)
    • プロセス化学の役割 (安全・安定・安価)
    • 実験〜製造
  2. 私たちが考えるフロー合成技術とは
    • 定義
    • 製法ルート設計におけるフロー合成のメリット
  3. Flash Chemistry Processの開発
    • フラッシュケミストリーとは
    • フラッシュケミストリー技術を用いたプロセス研究
    • フラッシュケミストリー技術を活用したライブラリ合成への応用
    • フラッシュケミストリー技術を活用したスケールアップ生産
  4. ナパブカシン製法開発におけるフロー合成技術の貢献
    • バッチでの製法開発と課題
    • 拡散と流路依存性の相関
    • マイクロミキシングによる高度な反応制御とプロセス開発
    • スケールアップ生産
    • プロセス強化 (Process Intensification) への貢献

第4部 フロー合成によるAPI製造コスト削減の取り組み

(2023年6月27日 15:45〜17:15)

 フロー合成技術は近年合成技術として浸透しつつある。フロー合成技術は文字通り流すこと (フロー) で反応を完結する技術であり、従来のバッチ反応と比較して全く違う概念での反応になる。反応液は反応が完結した時点で流れ出るため、次のStepに順次進めることが可能となり、連続反応が可能となるシステムである。
 本セミナーではフロー合成技術を連続生産に応用してAPI製造のコスト低減を検討した事例 (主にマルチパーパスコンテナラボ) およびフロー合成技術の自動合成に強い側面を応用して創薬研究の自動化を行い研究コストの低減を指向した事例を紹介する。

  1. 医薬品原薬製造 (API) における製造コスト低減のチャレンジ
  2. 連続生産とは
  3. 医薬品業界における検討状況
  4. 連続生産の規制当局の動向
  5. 原薬連続生産の方法論
  6. フロー合成を用いたcGMP下でAPIを生産した事
  7. CDMOでの活用事例と活用の方向性
  8. 製薬企業の連続生産を活用したLCM戦略
  9. 医薬品の研究開発のボトルネック
  10. オンデマンド合成へのチャレンジ
  11. 製法検討の自動化
  12. 創薬研究の自動化へのチャレンジ
  13. 展望 (まとめ)

講師

  • 前澤 真
    株式会社 ワイエムシィ 国内営業部
    次長
  • 細野 武彦
    三菱化工機 株式会社 機械事業本部 産業機械技術部
    主幹セールスエンジニア
  • 臼谷 弘次
    住友ファーマ株式会社 技術研究本部 プロセス研究所 プロセス研究第1グループ
    主席研究員
  • 高山 正己
    京都大学医学部附属病院 先端医療研究開発機構
    プロジェクトマネージャー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/7 リスク分析をした洗浄バリデーションの実施方法と残留許容限度値の設定 オンライン
2025/3/7 PMDA審査官から高評価が得られる非臨床領域のメディカルライティング オンライン
2025/3/7 マイクロバイオームの実用化にむけた課題と現状 オンライン
2025/3/10 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/3/12 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/3/12 データインテグリティの重要性とGMP文書への落とし込み方 オンライン
2025/3/13 Excelスプレッドシートを運用した効率的なCSVとデータインテグリティ オンライン
2025/3/13 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2025/3/13 半導体洗浄技術の基礎知識および技術トレンド オンライン
2025/3/13 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2025/3/14 薬物の消化管吸収について - 評価・予測 オンライン
2025/3/14 信頼性基準適用試験における運用への落とし込み・記録の残し方と (国内外) 委託時の信頼性保証 オンライン
2025/3/14 アクティブターゲティング型DDSの現状と展望 オンライン
2025/3/14 各種製剤におけるヒト経口吸収予測法と品質規格の設定 オンライン
2025/3/17 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 オンライン
2025/3/18 GLP省令:施設/試験で押さえるべき信頼性確保と最終報告書・生データの信頼性 オンライン
2025/3/19 塗工プロセスにおける乾燥技術の基本、実際と条件最適化、トラブルへの対策 京都府 会場
2025/3/19 バリデーション入門講座 オンライン
2025/3/21 リスク分析をした洗浄バリデーションの実施方法と残留許容限度値の設定 オンライン
2025/3/21 CAPAの具体的な実施方法セミナー オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/12/25 フロー合成、連続生産のプロセス設計、条件設定と応用事例
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/5/29 凍結乾燥工程のバリデーションとスケールアップおよびトラブル対策事例
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/12/27 押出成形の条件設定とトラブル対策
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発