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昆虫食のビジネス・市場予測と大量養殖、加工、品質管理

昆虫食のビジネス・市場予測と大量養殖、加工、品質管理

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、昆虫食を取り上げ、新たなタンパク源としての産業化への魅力、普及に向けた課題の両面から詳解いたします。

開催日

  • 2023年2月15日(水) 10時30分 16時00分

修得知識

  • 市場予測と昆虫食産業の全体像
  • 社会受容とそのためのファクター
  • 飼料や肥料としての可能性
  • 市場拡大を左右する各種規制 (家畜福祉、食物アレルギー、バイオセキュリティ等)
  • 食用昆虫市場の現状
  • 食用昆虫の栄養価
  • 食用昆虫に含まれる機能性成分
  • 食用昆虫に期待される栄養生理作用
  • 食用昆虫の利用に関する今後の課題
  • 食用コオロギの養殖における現状と課題
  • 食用コオロギの加工処理における現状と課題
  • 食用コオロギの品質管理における現状と課題

プログラム

第1部 昆虫食のビジネスと市場予測

(2023年2月15日 10:30〜12:00)

 タンパク質の安定供給源として、環境負荷が小さく、栄養豊富な昆虫は注目される。食用では、社会受容が課題である。見た目や食感の抵抗をなくし、GHG排出量削減や、価格・食味・入手可能性の追求が必要となる。社会受容されやすい飼料・肥料産業では、食品残さから家畜飼料等への循環経済を成り立たせる。一方、産業化には飼養・加工の技術と規制の発展が望まれる。例えば、反芻動物の肉を含んだ食品残さを飼料にするのは、BES関連の懸念払拭が重要となる。

  1. 昆虫食市場は拡大の見通し
    1. 市場見通し
    2. 畜産業と比較した環境負荷
    3. 栄養素等の魅力
  2. 昆虫食産業の全体像
    1. 食品原料
    2. 飼料・肥料原料
  3. 社会受容
    1. 見た目や食味等の抵抗感
    2. 社会受容性を高める各種対策
  4. 地域別の規制動向
    1. 日本
    2. EU
    3. 米国
    4. 日本以外のアジア
    • 質疑応答

第2部 機能性成分、栄養価からみる昆虫食の有用性

(2023年2月15日 12:45〜14:15)

 食用昆虫は、培養肉や植物肉と並び、将来の代替食糧質源として世界各国で期待され、市場規模の急成長が予測されている。しかし、昆虫を食用するためのハードルは高く、どの昆虫をどのようにして食用利用するか?についてはよく検討する必要がある。
 本講座では、食用昆虫 (中でも、トノサマバッタ、シルクワーム、コオロギ) に含まれる主要栄養素の組成および栄養素から期待される栄養生理機能、日本国内における昆虫食市場を発展させるための課題について講演する。

  1. 食用昆虫市場の現状
    • 食用昆虫に関する学術的な研究内容とマーケットの現状
  2. 食用昆虫に含まれる主要栄養素およびその特徴
    • タンパク質および脂質の量と質
    • 食物繊維の特徴
  3. 食用昆虫に含まれる機能性成分
    • α-リノレン酸を含む多様なリン脂質
  4. 食用昆虫に期待される生理作用
    • 脂質代謝改善作用
  5. 食用昆虫の利用に関する今後の課題
    • 安全性およびその他の生理機能に関する研究と機能性成分の調製法
    • 日本国内における昆虫食の普及に向けた課題
    • 質疑応答

第3部 食用コオロギの大量養殖、加工、品質管理の現状と課題

(2023年2月15日 14:30〜16:00)

 昨今、SDGs、サステイナビリティといった文脈において、昆虫食が注目を集めている。とりわけ食用コオロギは、家畜化の容易さ、食味の良さ、栄養価の高さから、近未来の動物性タンパク源の有力候補として、期待されている。
 本講座では、黎明期にある日本の食用コオロギ生産について、養殖、加工、品質管理の各観点から、現状と課題を報告する。

  1. 株式会社グリラスについて
    • 事業内容
    • 組織体制
    • これまでの歩み
    • 技術領域 等
  2. なぜ「コオロギ」なのか
    • 他の畜産物との比較
    • 他の昆虫との比較 等
  3. 食用コオロギの養殖
    • 一般的な養殖方法
    • 養殖方法の課題
    • 高効率養殖の可能性 等
  4. 食用コオロギの加工
    • 一般的な加工方法
    • 加工方法の課題
    • 今後の展開の可能性 等
  5. 食用コオロギの品質管理
    • 飼育工程における品質管理
    • 加工工程における品質管理 等
  6. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 小田 志保
    株式会社 農林中金総合研究所 食農リサーチ部
    主任研究員
  • 落合 優
    北里大学 獣医学部 動物資源科学科 栄養生理学研究室
    准教授
  • 市橋 寛久
    株式会社グリラス 生産本部
    本部長

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
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  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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