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触感・触り心地のメカニズムとその測定評価、製品設計や各種応用技術

触感・触り心地のメカニズムとその測定評価、製品設計や各種応用技術

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、触覚に着目した製品開発に必要な触覚・触感のメカニズムから、商品開発へ落とし込む時に必要となる官能評価法や物性値への結びつけ、更には定量化技術の最新動向や、自動車・情報機器用材料・スポンジや樹脂材料への応用事例までを解説いたします。

開催日

  • 2023年2月9日(木) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 触覚・触感・手触り感に関連する技術者、開発者、マーケティング、品質評価担当者
    • 衣料
    • 化粧品
    • 医療機器
    • 医療器具 (人工皮膚、人工指 等)
    • 自動車
    • 樹脂材料、スポンジ
    • ロボット
    • バーチャルリアリティなど

プログラム

第1部 「触感」、「触り心地」のメカニズムとその測定評価、その応用

(2023年2月9日 10:00〜11:40)

 しっとり、さらさら、べたべた等の触感は化粧品・医薬品・衣料から自動車・情報機器・ロボットまであらゆる商品の評価を左右す る重要な因子です。このセミナーでは、ヒトが触覚を認知するメカニズム説明したうえで、触覚センシングシステムについて解説します。 次に、講演者が取り組んできた人工皮膚・指モデルの開発やしっとり感・さらさら感の評価法について最新の成果を紹介します。

  1. なぜ触覚を研究するのか? 触覚に着目したものづくりの可能性
    • 触覚に着目したものづくりの可能性
    • 事例紹介:衣料・化粧品・自動車・情報機器
  2. ヒトの触覚認識メカニズム
    • 触覚受容器における情報処理
    • 脳における情報処理
    • 触覚センサと触覚ディスプレイ
  3. 手触り・触感の定量化技術の最新動向
    • ヒトはなぜ多彩な触感を感じるのか?
    • ヒト指モデル・人工皮膚を利用した触覚センシング
    • ヒトの触動作を模倣した触覚センシング
    • 高速カメラ・フォースプレートハイブリッドシステム
    • しっとり感・さらさら感の発現メカニズム
    • ヒト皮膚および毛髪の摩擦ダイナミクスと触感
    • メイクアップ化粧料の摩擦ダイナミクスと触感
    • 手術用ロボットのための触覚ディスプレイシステム
    • 質疑応答

第2部 時系列官能評価法による化粧品感触の動的評価と商品開発への応用事例

(2023年2月9日 12:30〜13:30)

 海洋プラスチックごみによる環境汚染等を軽減する新素材として、海洋生分解性プラスチックが注目されている。 本講座では、海洋生分解性プラスチックに関連する国際基準や認証制度 (OK biodegradable MARINE) の動向や課題、国内外の企業における技術開発の動向等について解説する。

  1. 時系列官能評価法について
    1. 時系列官能評価法の種類と特徴
    2. Temporal Dominance of Sensations (TDS) 法について
  2. 化粧品評価への適用
    1. 化粧品塗布場面に合わせた評価法の検討
    2. 異なる剤型の化粧品評価事例
  3. スキンケア製品開発への応用事例
    • 質疑応答

第3部 触感・風合い・温冷感の測定原理と評価方法

(2023年2月9日 13:40〜14:40)

  1. 「風合い」とは何か?その数値化とニーズ
  2. ヒトが「温感」・「冷感」を感じるメカニズム、その数値化とニーズ
  3. それぞれの測定方法の実際
    • 各種測定機器とその測定原理
    • 試料の設定や調整
    • 測定環境条件など
  4. 測定の進め方、応用事例など
  5. 今後の展望
    • 質疑応答

第4部 錯覚・クロスモーダル・マルチモーダルなどの人間の知覚特性を利用した触覚提示技術とその可能性

(2023年2月9日 14:50〜15:50)

  1. 触覚の構造と機能
    1. 触覚受容器の種類と特徴
    2. 各触覚受容器の時空間的役割
  2. 触覚における錯覚・クロスモーダル・マルチモーダル研究
    1. 錯覚の事例
    2. クロスモーダルの事例
    3. マルチモーダルの事例
  3. 効率化された触覚提示技術の可能性
    1. これまでの触覚提示技術が持つ問題
    2. 効率的な触覚提示への取り組み
    3. 触覚の効率化がもたらす未来
    • 質疑応答

第5部 感性工学を用いた自動車内装質感の定量化と設計技術

(2023年2月9日 16:00〜17:00)

 自動車内装に関して、視覚、触覚で捉え感じる感性の領域を定量化し、設計構造や仕様に繋げる取り組みを、試行錯誤しながら実際の開発の中で積み重ねてきた。これらの技術を量産車両への織り込み事例も交えながら紹介する。

  1. 自動車内装質感向上の取り組み事例
    1. 取り組みの基本的な考え方
    2. 内装質感の価値観分析
  2. 内装材の表面質感
    1. 感性工学を用いた表面質感の定量化
    2. 内装色が質感に及ぼす影響
  3. 加飾の質感
    1. 金属調加飾の本物感について
    2. 加飾の操作性への貢献
  4. 触感の質感・触感向上の研究事例
    1. ステアリングの触感
    2. 内装材の触感、他
  5. 操作感向上と統一感
  6. 表面質感メカニズムに基づくバーチャル技術
    1. バーチャル画像の作製フロー
    2. バーチャル活用事例紹介
  7. 量産車への織り込み事例紹介
    • 質疑応答

講師

  • 野々村 美宗
    山形大学 大学院 理工学研究科 バイオ化学工学専攻
    教授
  • 中野 詩織
    花王 株式会社 感覚科学研究所
    研究員
  • 河内 敬
    カトーテック株式会社 営業部
    部長 執行役員
  • 橋本 悠希
    筑波大学 システム情報系 知能機能工学域
    助教
  • 福井 信行
    マツダ株式会社 車両開発本部 車両実研部 クラフトマンシップ開発グループ
    マネージャ

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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