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LNP (脂質ナノ粒子) / 核酸DDS技術の実用化・製剤化

LNP (脂質ナノ粒子) / 核酸DDS技術の実用化・製剤化

~LNPの設計・評価方法と製剤開発にむけた品質特性・規制要件~
オンライン 開催

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開催日

  • 2022年8月30日(火) 13時00分 16時15分

修得知識

  • 脂質ベースDDSの設計理論、調製方法、評価方法
  • 脂質ナノ粒子製剤の製造工程の重要なパラメータと品質特性
  • 脂質原料及び新規添加剤の薬事規制上の要件

プログラム

第1部 核酸用DDS技術におけるLNPの設計と評価方法

(13:00〜15:00)

 mRNAワクチンに代表される核酸医薬の開発が加速しており、ナノサイズのキャリア型drug delivery system (DDS) が基盤技術として利用されている。特に脂質ナノ粒子 (lipid nanoparticle: LNP) は最も実用化が進んでいる核酸用DDSである。本講座では、LNPなどの脂質ベースのDDSの基礎的知識、設計時の考え方、調製方法を解説し、それらの評価方法を紹介する。

  1. 脂質をベースにしたDDSの基礎
    • 薬物送達学概論 DDSとは何か?
    • 医薬品開発からみたDDS技術の重要性
    • リポソームの基礎
    • LNPの基礎
  2. 設計理論
    • 体内動態制御と細胞内動態制御の重要性
    • 脂質分子の構造と脂質膜の流動性
    • pH応答性脂質
    • 細胞内動態制御技術
    • 体内動態制御技術
  3. 調製方法
    • リポソームの調製方法と物質封入方法
    • LNPの調製方法:アルコール希釈法
    • 核酸搭載LNPの調製方法
  4. 評価方法
    • ガイドライン・リフレクションペーパーを踏まえて
    • 粒子径・粒度分布・ゼータ電位測定
    • 薬剤の封入率測定
    • 脂質量測定
    • 安定性評価
    • 細胞内動態評価
    • 体内動態評価
    • 質疑応答

第2部 脂質ナノ粒子を用いたRNAデリバリー:製剤開発を成功に導く秘訣

(15:15〜16:15)

mRNAを用いたアプリケーションは、遺伝子治療、癌治療から、新型コロナウイルス (COVID-19) などの感染予防のためのワクチンにまで幅広く及びます。RNA治療のパフォーマンスは、その製剤の処方設計に大きく依存します。研究開発における重要な決定は、開発の早期で適切な薬物送達方法と新規の添加剤の選定を行うことがあげられます。本講演では、脂質ナノ粒子 (LNP) 製剤の開発を成功させるために考慮すべき重要な品質特性や製剤や添加剤に関する特定の規制要件に焦点を当てます。
  1. 序論 RNA治療に関する利点と留意点
  2. 脂質ベースの製剤の性能を定義する重要な品質特性
    • 製剤中の構成成分
    • 製剤に使用される脂質原料
    • 製剤化工程の違いによる安定性、性能への影響
  3. 薬事規制に関するケーススタディ
    • 脂質ナノ粒子/リポソーム製剤の薬事規制に関する観点
    • 脂質原料の品質特性と薬事規制に関する要求事項
    • 脂質原料 (新規添加物) の不純物管理
    • 製剤開発を成功に導く必要不可欠な留意点
    • タイミング、薬事対応、原料ソースの数、サプライヤーの選択
  4. まとめ
  5. メルクで展開するCDMOサービスの概要紹介
    • 質疑応答

講師

  • 中村 孝司
    北海道大学 大学院 薬学研究院
    准教授
  • 新鞍 正和
    メルク株式会社 ライフサイエンスサービス事業部
    ビジネスデベロップメントマネージャー

主催

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