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早期承認取得のために必要なメディカルライティングテクニックのノウハウ

PMDA公開のCTDと審査報告書から学ぶ

早期承認取得のために必要なメディカルライティングテクニックのノウハウ

~CTD2.5、2.7.3、2.7.4、2.7.6の作成において配慮すべきポイント / 「臨床的位置付け」を照会事項で問われないCTDの作成方法~
オンライン 開催

開催日

  • 2025年7月10日(木) 13時00分16時00分
  • 2025年7月24日(木) 13時00分16時00分

修得知識

  • 照会事項を招かないための客観的で論理的な文章作成のノウハウ
  • 承認取得に際して求められるCCDPの概念の理解
  • 「臨床的位置付け」を照会事項で問われないCTDの作成方法
  • 承認審査における当局のスタンスの本邦と海外の違い
  • CTD2.5、2.7.3、2.7.4、2.7.6の作成において配慮すべきポイント

プログラム

 PMDAのサイトに公開されたCTDとその審査報告書を検討すると、どのような照会事項のやり取りが行われたのか推察できるものがあります。そこからは早期承認取得のためにはCCDP (Complete clinical data package) の概念を満たす開発戦略の策定が極めて重要であり、また、この開発戦略に基づいて実施された臨床試験結果を的確に示せるメディカルライティングの技量が必須であることが考察されます。
 本講座では、弊社が過去20年近くにわたり経験した照会事項を基に、求められる開発戦略およびCTD作成時の留意点について丁寧に解説します。なお、最近はPMDAに申請されるCTDの原本は海外で作成される場合が多く、これに伴い従来の照会事項にはみられなかった特徴的な照会事項が散見されるようになりました。このことも踏まえて、海外で作成されたCTDをたたき台として本邦で申請する場合は、どのような照会事項対策を講じておいたら良いかについても解説します。
 本講座では新たな試みとして、従来対面形式で行っていたセミナーと、通信教育講座で行っていた演習を兼ね備えた形式とします。初回の講義終了時に演習問題を出しますので、2週間後の講義までの間に答案を提出していただきます。すべての答案は評価して返却致しますが、その過程で見受けられた陥り易い問題点等があれば、それらについても2回目の講義時に言及する予定です。このため本講座では、従来の対面セミナーで行っていた照会事項事例の解説は致しませんが、ご自身が考えた問題の解説を聴講することで、より具体的で理解し易いセミナーになるのではないかと思います。
 本講座の内容はCTD作成経験が豊富な方の要求レベルを満たすものと考えますが、これからメディカルライターを目指す方にもぜひ知っておいて頂きたい内容でもありますことより、初心者の方でも理解できる平易な解説に心掛けますのでご参加をお待ちします。

  1. メディカルライティングとは
    1. 文章事例から学ぶメディカルライティング
    2. メディカルライティングの基本
    3. 客観的で説得力のある文章とは
    4. メディカルライティングに求められる本質
  2. 開発戦略策定時の留意点
    1. 用法・用量の設定根拠に関するPMDAの見解
    2. 用法・用量の設定根拠作成手順
    3. 臨床試験成績を設定の根拠として引用する際の化学的価値
    4. 設定の根拠として資料を用いる際の留意点
    5. 有効性評価項目の設定根拠
    6. 目標症例数の設定根拠
    7. CTDにおける根拠の書き方
  3. 海外で作成されたCTDを基に本邦で申請する際の留意点
    1. 被験者背景について
    2. 日本人における至適用法・用量について
    3. その他の留意点
  4. 海外臨床試験結果を評価する際の留意点
    1. ガイドラインに見るCCDPの概念
    2. 海外のClinical data packageが受け入れられる条件
    3. 新地域における比較試験が通常必要となる例
    4. 新地域における安全性に関するブリッジング試験
    5. 承認取得に向けての理論構築について
  5. 「臨床的位置付け」を考察する際の留意点
    1. 臨床試験結果における統計学的有意差の臨床的意義について
    2. 製剤の特徴もしくは 臨床試験結果に基づく有効性の考察が論理的に構築されているか
    3. 本邦の医療現場における必要性から見た当該薬の開発意義はあるか
    4. リクク&ベネフィットが客観的に考察されているか
  6. CTD2.5、2.7.3、2.7.4、2.7.6作成のポイント
    1. 公開されているCTDを比較検討してみよう
    2. 2.7.3および2.7.4作成時の留意点
    3. 2.5作成時の留意点
    4. 海外臨床試験の2.7.6作成時の留意点

講師

  • 幕田 尚幸
    株式会社メディライト
    代表取締役

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

演習について

2025年7月10日の初回講義時に演習問題を配布します。
自身が作成した解答の評価を希望される方は、2025年7月16日までに解答を提出して頂ければ評価して返却いたします。
なお、演習は文章を推敲するノウハウに関するものであり、2025年7月24日の講義の際に解説いたします。

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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