技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

GMP製造所の業務を進めるうえで担当者が理解すべき必須知識・GMP基礎

GMP製造所の業務を進めるうえで担当者が理解すべき必須知識・GMP基礎

~GMP担当職員が理解しておくべき省令改正のポイントであるPQSとQRMを具体的に分かりやすく解説~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合は、2022年3月22日ごろ配信開始予定 (視聴期間:配信後10日間)

概要

本セミナーでは、製造指図記録書について取り上げ、標準作業の設定内容、OJTの内容、製造指図記録書の簡素化程度、記録内容の不備等のリスク低減のために求められる製造指図記録書について、講師の経験を踏まえて解説いたします。

開催日

  • 2022年3月10日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • GMP制定の歴史
  • QRMとは
  • PQSとは
  • 実効性のあるPQSを実現するために必要なこと

プログラム

 2021年8月に施行された改正GMP省令を一言でいえば、ルールベースGMPからリスクベースGMPへの転換である。企業自らが主体的に「患者さんに健康リスクを負わさない」ために、製品ライフサイクル全域を通して品質リスクマネジメント (QRM) と知識管理を駆使し、潜在的なリスクの抽出、必要な是正/予防措置の実践が求められる。この活動を体系化したものが医薬品品質システム (PQS) であり、トップダウンとボトムアップの活動が必要である。
 PQSはQuality culture (企業体質) を示すものであり、Quality cultureの改善には、旧来の教育訓練の内容を見直し、QRMを身近な問題と理解させ、積極的に改善活動に努めるような職場環境に刷新することが必要である。
 GMP担当職員が理解しておくべき省令改正のポイントであるPQSとQRMを具体的に分かりやすく解説する。

  1. そもそも薬とは
    1. 医薬品、部外品、化粧品の違い
    2. 一般用医薬品、医療用医薬品の違い
    3. 新薬、ジェネリック薬の違い
  2. GMPの歴史
    1. 我が国の薬事法制化の歴史
    2. 米国の薬事法制化の歴史
    3. バリデーション概念の導入
  3. 我が国の薬事法体系
    1. 憲法の条文と薬機法
    2. 法、政令、省令、施行通知・事務連絡等の位置づけ
    3. 製販業者と製造業者の関係
  4. GMPはさらに進化
    1. Compliance culture (ルールベース) からQuality culture (リスクベース) へ
    2. VUCAの世界 (現実の世界) にはOODAループ思考が必要
    3. PDCAサイクルとOODAループでは求められる能力は違う
    4. 品質リスクマネジメント手法はOODAループ思考
  5. 変更管理の要請
    1. 継続的検証の要請
    2. 変更は「起きるもの」+「起こすもの」
    3. PIC/S GMPの「変更管理」には2つある (Change managementとcontrol)
    4. 行政は変更管理の支援へ (ICH – Q12ガイドライン)
  6. 医薬品品質システム (PQS) とは
    1. PQSの3つの目的
    2. 報告書だけに頼っている体質では
    3. PQSの不備例
  7. PQSはQuality cultureを具現
    1. Quality Cultureは「職員の顔 (笑顔) 」に現れる
    2. Quality Cultureは「品質指標」に現れる
    3. Quality Cultureは「KPI (重要業績指標) 」に現れる
    4. 適切なQuality culture
  8. 続く品質不正への対応
    1. 医薬品の適切な製造管理等の徹底について (課長通知)
    2. 結局は「実効性」の問題
    3. 総括製造販売責任者 (総責) の権限に問題があった (総責の要件見直し)
    4. 責任役員の責務
    5. 品質方針の確立とマネジメントレビュー
  9. 品質リスクマネジメント (QRM) とは
    1. リスクマネジメントの歴史
    2. 危機管理とリスクマネジメントは違う
    3. そもそも「リスク」とは
    4. QRMにはトップダウンとボトムアップの活動が必要
    5. 各種のQRM手法
    6. QRMの留意点
  10. リスクは現場に転がっている
    1. リスク抽出に有用なデータは現場にゴロゴロ
    2. 製品品質照査の目的とメリット
    3. 異常と逸脱は違う
    4. 逸脱と異常の定義が不明確なままだと
    5. 「異常」を常態化させないのが重要 (Heinrichの法則)
  11. 実効性のあるPQSにするには
    1. 開かれた企業風土の大切さ
    2. DIガイドは「Quality Culture」の重要性を謳う
    3. 職員全員にリスクマネジメントスキルが必要
    4. リスクベースGMPでの教育訓練の在り方
    5. 知恵を育むのは「情報の横展開」
    6. 「討議型」の教育訓練へ
  12. GMDP (GMP+GDP) の視点
    1. GDP制定の背景
    2. GDPの基本は「性悪説」
    3. 流通過程でのリスク例
    4. 欧米のGDP対応動向
    5. 医薬品の封に関する国内の規制
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

お申し込みの際、通信欄に「ライブ配信希望」の旨を記載ください。
ライブ配信セミナーをご希望の場合、以下の流れ・受講内容となります。

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただくか、メールにて送付いたします。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

お申し込みの際、通信欄に「アーカイブ配信希望」の旨を記載ください。
アーカイブ配信セミナーをご希望の場合、以下の流れ・受講内容となります。

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 後日(開催終了後から10日以内を目途)に、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は10日間です。ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただくか、メールにて送付いたします。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/5 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/2/5 医薬品CMC開発における治験薬GMP対応 オンライン
2025/2/5 NMPAをはじめとする中国医薬品開発の実施/申請プロセスおよび要求される法規と医療保険政策情勢 オンライン
2025/2/5 LBPs (Live Biotherapeutic Products) におけるCMC開発 オンライン
2025/2/5 薬機法の実務を考慮した医薬品特許戦略の新たな視点 オンライン
2025/2/6 治験薬GMPにおける品質システム運用と記録の残し方 オンライン
2025/2/6 インドネシアにおけるハラール認証BPJPHをふまえた医薬品・医療機器開発等の留意点とポイント オンライン
2025/2/6 中国市場における知財の特徴・現状/中国知識産権局からの審査の実態と対策及び裁判の実態と対策 オンライン
2025/2/7 GMP工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/2/7 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/2/7 PV・MA・マーケティング部門における医療情報データ (RWD) 活用の実践 オンライン
2025/2/7 医薬品工場の空調設備設計とバリデーション実施のポイント及びトラブル対策 オンライン
2025/2/7 薬価算定の基礎と希望薬価取得ノウハウ オンライン
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 再生医療等製品の商業生産に向けた技術移管、バリデーション オンライン
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/10 敗血症の病態/診断/治療の現状と医療現場が求める新薬像 オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -