技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

反射防止材料・コーティングの作り方、塗布塗膜と応用、その評価

反射防止材料・コーティングの作り方、塗布塗膜と応用、その評価

~反射率のコントロール方法、素材やロットごとの反射率のムラの防止法 / 4K・8Kテレビ 、スマホやカメラ、ウェアラブル機器など、今後の用途展開~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年8月5日(水) 10時15分 16時45分

プログラム

第1部 光学機能性材料のトレンド、反射防止膜の重要性と今後の展望

(2020年8月5日 10:15〜11:45)

 光学機能性材料及びフィルムについて技術の基礎を把握したうえで、特に反射防止フィルムの技術動向・アプリケーション展開等について解説し、今後を展望する。

  1. 光学機能性材料のトレンド
    1. 光学フィルムを構成するフォトニクスポリマー
      1. 光学機能とフォトニクスポリマーの分類
        • PMMA
        • PC
        • PET
        • TAC
        • 透明PI
        • 全フッ素樹脂など
      2. フッ素系フォトニクスポリマーの活用
        • 反射防止加工剤
        • 指紋除去剤
        • インクジェット用バンク材
        • メタル配線形成材 など
    2. ディスプレイ光学フィルムの基礎と市場
      1. ディスプレイ及び光学フィルムの変遷
      2. ディスプレイ光学フィルムの種類・機能と市場動向
      3. ディスプレイ光学フィルムの原理・特徴 (個別紹介)
        • 反射防止フィルム
          • 反射率
          • 反射色調
        • 偏光板
          • 直線
          • 楕円
        • ナノリンプリント (ワイヤーグリッドなど)
        • 輝度向上フィルム
        • 複屈折制御フィルム
        • 量子ドット など
  2. 反射防止膜の重要性と今後の展望
    1. 車載用ディスプレイにおける反射防止
    2. 有機ELディスプレイにおける反射防止
      • 円偏光フィルム方式
      • カラーフィルター方式
    3. 反射防止膜の今後の動向
      • 新規な膜材料
      • モスアイ反射防止 など
    • 質疑応答

第2部 ナノインプリントによる反射防止加工フィルムの作製と量産化・耐久性向上技術

~ タッチパネル・太陽電池・有機EL照明への応用 ~

(2020年8月5日 12:30〜13:45)

 ナノインプリントは、ナノスケールの微細構造を製造する技術であり、注目度の高い応用先としてタッチパネル・太陽電池・有機EL照明などが挙げられる。反射防止加工において、数百nmサイズの凹凸を無数に配列したモスアイ構造は、蛾の目を模した生体模倣技術の応用であり、性能の面で優れた手法であると注目されている。
 本セミナーでは、光拡散の制御可能な拡散性モスアイフィルムと大面積金型を製造する干渉リソグラフィ技術、連続的なナノインプリント成型による量産化技術について紹介する。

  1. ナノインプリントの概要
    1. ナノインプリントとは
    2. 想定アプリケーション (タッチパネル、太陽電池、有機EL照明など)
  2. ナノインプリントによる量産化技術
    1. 量産化への課題
    2. Roll-to-Roll方式ナノインプリントによる量産
    3. 隠蔽性
  3. 拡散性モスアイフィルム
    1. モスアイ構造による反射防止機能
    2. 拡散性モスアイ構造による光拡散制御
    3. 干渉リソグラフィによる大面積化技術
    • 質疑応答

第3部 陽極酸化ポーラスアルミナを用いた反射防止膜の製膜技術

(2020年8月5日 14:00〜15:15)

 高圧ガスを発泡剤として用いる物理発泡成形法のについて解説するとともに、高圧ガス発生装置が不要で低コストの物理発泡成形技術「SOFIT」の装置構成、成形性能などを紹介する。

  1. 陽極酸化の基礎
    1. 陽極酸化ポーラスアルミナの形成
    2. 高規則性ポーラスアルミナの形成方法
    3. 高規則性ポーラスアルミナの構造制御
    4. 高規則性ポーラスアルミナを用いた機能的応用例の紹介
  2. 高規則性ポーラスアルミナを用いたナノインプリントプロセス
    1. ポーラスアルミナモールドの形成
    2. ナノインプリントによる規則パターン形成
    3. ロール状モールドを用いた連続インプリント
  3. ナノインプリントプロセスによるモスアイ構造の形成
    1. モスアイ構造形成用ポーラスアルミナモールドの形成
    2. ナノインプリントによるモスアイ構造の形成
    3. 突起形状制御による特性最適化
    4. 射出成型によるモスアイ構造の形成
    • 質疑応答

第4部 硬反射防止コートの設計と湿式法による作製

(2020年8月5日 15:30〜16:45)

 反射防止コートの種類と原理と設計方法および湿式法としてゾル-ゲル法による成膜技術について解説します。また、エクセルを用いて光学干渉による反射スペクトルのシミュレーションを実践します。

  1. 反射防止コートの種類
    1. アンチグレア (AG)
    2. アンチリフレクション (AR)
    3. AGとARの併用
    4. 無反射コート (モスアイ構造)
  2. 反射防止コートの原理と設計方法
    1. 光学干渉による反射防止の原理
    2. 光学干渉による反射防止シミュレーション
    3. モスアイ構造による反射防止の原理
    4. モスアイ構造による反射防止シミュレーション
  3. 反射防止コートの作製技術
    1. 乾式法と湿式法
    2. ゾル – ゲル法とは
    3. ゾル – ゲル法の応用例
    4. ゾル – ゲル法による成膜技術
    • 質疑応答

講師

  • 青崎 耕
    株式会社 FT-Net
    取締役
  • 井上 智晴
    株式会社 イノックス 機能性フィルム開発担当
  • 柳下 崇
    首都大学東京 大学院 都市環境科学研究科 分子応用化学域
    准教授
  • 羽山 秀和
    株式会社 KRI ナノ構造制御研究部
    主席研究員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 68,000円 (税別) / 74,800円 (税込)
複数名
: 63,000円 (税別) / 69,300円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 63,000円(税別) / 69,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 68,000円(税別) / 74,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 126,000円(税別) / 138,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 189,000円(税別) / 207,900円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/4 金属の表面処理技術 オンライン
2024/4/5 シランカップリング剤を効果的に活用するための総合知識 オンライン
2024/4/5 めっきの基礎および処理方法とトラブル対策 オンライン
2024/4/11 スパッタリング法による薄膜形成技術とトラブルシューティング オンライン
2024/4/12 高機能フィルム製造のための製膜・延伸技術と塗布・ラミネート技術 オンライン
2024/4/16 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン
2024/4/17 ディスプレイ向け光学フィルムの基礎・市場と高機能化技術トレンド オンライン
2024/4/18 ディジタルホログラフィによる産業応用計測 オンライン
2024/4/19 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2024/4/19 異種材料接着に向けた金属の表面処理技術と接着性の改善 オンライン
2024/4/22 電子機器の防水設計の基礎と応用・不具合対策 オンライン
2024/4/22 アノード酸化皮膜 (陽極酸化皮膜) の基礎と構造・特性制御および応用 オンライン
2024/4/22 高機能化、高性能化のための表面処理法の基礎と表面分析法 オンライン
2024/4/22 ホログラム技術の基礎および車載用ヘッドアップディスプレイ (HUD) への応用 オンライン
2024/4/22 溶融製膜/溶液製膜によるフィルム成形技術の基礎と実際 オンライン
2024/4/23 ポリマー表面へのタンパク質吸着制御と評価、表面設計 オンライン
2024/4/23 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策、摩擦制御法 オンライン
2024/4/23 めっき膜の密着性評価と剥離対策 オンライン
2024/4/24 スパッタリング法による薄膜形成技術とトラブルシューティング オンライン
2024/4/24 ディスプレイ向け光学フィルムの基礎・市場と高機能化技術トレンド オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2018/3/9 量子ドット・マイクロLEDディスプレイと関連材料の技術開発
2017/12/25 世界の有機ELディスプレイ産業動向
2017/10/31 フレキシブルOLEDの最新技術動向
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング
2015/9/1 マンガと写真でわかる初歩のシート成形
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/6/25 断熱フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/25 断熱フィルム 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2014/3/7 画像処理・画像符号化・画像評価法
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発