技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析

樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析

~硬化プロセスをレオロジーデータから把握する~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、レオロジーの基礎から解説し、レオロジーデータを反応硬化の評価と制御に応用する技術について詳解いたします。

開催日

  • 2020年2月7日(金) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 反応硬化を伴う材料を扱う技術者
    • 塗料
    • インク
    • 接着剤など
  • 反応硬化、粘度測定、粘弾性測定で課題を抱えている方

修得知識

  • レオロジー (動的粘弾性) の基礎
  • 反応硬化における粘弾性的現象論と分子論的メカニズムとの関係
  • 粘弾性測定におけるノウハウ
  • レオロジーを活用するためのコツ

プログラム

 液状の樹脂に化学反応を起こさせて硬化させる技術は、塗料、接着剤、印刷インクなど様々な分野に応用されています。この硬化過程は、有限の大きさの分子から分子量が無限大とみなせる三次元網目構造が形成される架橋反応です。一方、現象論的に見ると液体から固体への変化であり、その過程で系の粘弾性的性質は劇的に変化します。
 本セミナーでは、三次元網目構造が形成される架橋硬化過程における構造変化と粘弾性変化との関係を分子論に基づいてついて説明します。続いて、ケーススタディとしてUVインクと熱硬化性塗料を例に挙げ、三次元網目構造の形成とレオロジーとの関係を工業技術という観点から説明します。

  1. ゲル化過程のレオロジー
    1. レオロジー (動的粘弾性) の基礎
    2. 粘性液体から弾性固体へのレオロジー的性質の変化
    3. 重合硬化に伴う動的粘弾性の変化とゲル化点 (ゲル化点をどのように決めるか)
    4. ゲル化点における分子構造の特徴 (パーコレーション理論とフラクタル構造)
    5. 三次元網目構造とゴム弾性
  2. 硬化反応と温度
    1. 高分子の分子運動とレオロジー
    2. ガラス転移温度
    3. 時間 – 温度換算則
    4. 硬化反応の速度論と温度の効果 (硬化はどこまで進むか)
  3. UVインキの硬化と粘度挙動 (UVの吸収・散乱と硬化)
    1. 粘度測定による感度評価
    2. 吸光性の大きい顔料を分散したインキ
    3. 白色顔料を分散したインキ
    4. UV硬化によるパターン形成とパラメータ特許
    5. UV硬化と相分離
    6. 不均一構造の特徴
  4. 塗料の昇温過程における架橋硬化とレオロジー
    1. 熱硬化性塗料の昇温過程における粘弾性挙動
    2. 昇温硬化過程における粘度挙動と塗膜の平滑性 (レベリングとたれ)
    3. 昇温硬化過程における粘弾性挙動の解析 (スケーリング則の適用)
    • 質疑応答

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,800円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/25 プラスチック廃棄、海洋汚染防止、再生プラスチック、PFAS問題に関する国内外規格規制の動向と対応 オンライン
2024/12/25 加工の基礎と機械加工技術 オンライン
2024/12/25 フィルムの延伸・分子配向の基礎、過程現象の解明と構造形成、物性発現、評価方法 オンライン
2024/12/26 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2025/1/6 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/1/7 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2025/1/8 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2025/1/8 UV硬化型接着剤の設計・開発と技術動向 オンライン
2025/1/10 ゴム材料のトライボロジー入門 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/15 高分子重合反応の基礎とモノマー・開始剤の選定、プロセス最適化 オンライン
2025/1/16 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2025/1/20 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン
2025/1/20 プラスチックのリサイクル促進に向けた材料設計・成形加工の技術と知識 オンライン
2025/1/21 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基本特性と製造・加工技術および高機能化 オンライン
2025/1/22 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/27 増加する廃棄CFRP/CFRTPにおけるリサイクルの課題と炭素繊維回収の最先端およびRCF活用法と産業確立への指針 オンライン
2025/1/28 車載用プラスチック材料や成形法の基礎から最新活用法まで オンライン