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リサイクル対応に向けたプラスチックの材料設計および成形加工技術

リサイクル対応に向けたプラスチックの材料設計および成形加工技術

~モノマテリアル化の要素技術 / リサイクルレジン使用の注意点 / ポリマーブレンド / 構造制御など~
オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2026年2月20日〜27日を予定しております。
  • ライブ配信を欠席し、アーカイブ配信のみ受講をご希望の場合は、通信欄に「ライブ欠席、アーカイブのみ受講」とご記入ください。

概要

本セミナーでは、プラスチックリサイクルについて取り上げ、モノマテリアル化においてポイントとなりやすいフィルム物性と機能性向上の知識に、非相溶系ブレンドにおける相分離構造の決定因子など、リサイクル製品の質を左右するポリマーブレンドの知識、さらには、加工履歴の影響や、成形時のシルバーストリーク、目ヤニ、フィッシュアイといったリサイクルレジン使用時により生じやすい不良や注意点、対策・未然防止策について解説いたします。

開催日

  • 2026年2月19日(木) 10時30分16時00分

受講対象者

  • リサイクルレジンの使いこなしを目指している方
  • 相容化剤などの研究開発に携わっている方
  • モノマテリアル化に取り組まれている方
  • 現場で製造、加工などの業務に携わっている方
  • プラスチックの高性能化やポリマーブレンドの技術開発に携わっている方

修得知識

  • 環境対応ポリマー材料の開発に必要となる高分子物性・加工の基礎
  • ポリマーブレンドの構造制御技術および高性能化の手法
  • リサイクル樹脂を使いこなすための基本的な知識

プログラム

 環境問題への意識の向上、さらには国内外における法規制の強化により、プラスチック製品のリサイクルに対するニーズが高まりつつあり、リサイクルレジンの使用が必須となりつつあります。また、マテリアル・リサイクルを容易にするために、モノマテリアル化による製品開発も急速に進んでいます。
 本セミナーでは、プラスチックの環境対応技術に取り組むために必要となる知見を、材料設計技術/成形加工技術の両面から解説します。

  1. 環境対応プラスチックとは?
  2. モノマテリアル化に必要となる要素技術
    • ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートにおけるモノマテリアル化の課題と技術
      1. 積層フィルムの構成と必要な物性 (3材料の特性比較)
      2. ポリプロピレン (種類と特徴)
      3. ポリエチレン (一次構造と物性の関係)
      4. ポリエチレンテレフタレート (性能決定因子)
      5. 水蒸気・ガスバリア性の決定因子と改質法
      6. ヒートシール性の付与
      7. 剛性向上のアプローチ
  3. マテリアル・リサイクルに必要となるポリマーブレンドの基礎知識
    • 非相溶なポリマーブレンドの構造制御技術
      1. ポリマーブレンドの基礎と混和性の予測
      2. 流動場・圧力の影響:最新の研究内容の紹介
      3. 相互作用パラメータと界面張力
      4. 非相溶系ブレンドにおける相分離構造の決定因子
      5. 界面での滑りを利用した高流動化:最新の研究内容の紹介
      6. 三成分系ブレンドの相構造
      7. 相容化剤とその役割
      8. 反応性相容化剤による構造制御
      9. ポリオレフィン系ブレンドの相溶性と構造制御
      10. 長鎖分岐ポリマーのブレンドによる成形性向上:最新の研究内容の紹介
      11. ポリマーブレンドの流動誘起結晶化:最新の研究内容の紹介
  4. リサイクルレジン使用の注意点
    • 使いこなすために必要な知識と技術
      1. リサイクルレジンに対する考え方
      2. マテリアル・リサイクルにおける加工履歴の影響
      3. 固体輸送部での注意点
      4. 分散性向上のための混合の基礎と加工機の選択
      5. スクリーンメッシュの選択と考え方
      6. 劣化対策と安定剤処方
      7. リサイクル・ポリエチレン使用時の注意点
      8. リサイクル・ポリプロピレン使用時の注意点
      9. リサイクル・ポリエステル使用時の注意点
      10. その他のリサイクル樹脂使用時の注意点
      11. 射出成形での注意点 〜シルバーストリークなど
      12. 押出成形での注意点 〜目ヤニ、フィッシュアイなど
    • 質疑応答

講師

  • 山口 政之
    北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 マテリアルサイエンス系 物質化学フロンティア研究領域
    領域長 / 教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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