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研究開発の見える化による効果的なR&Dテーマ設定、進捗管理と進め方

研究開発の見える化による効果的なR&Dテーマ設定、進捗管理と進め方

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年11月27日(水) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部. R&D人材の“見える化”と開発テーマの推進、配置転換への活用

(2019年11月27日 10:00〜11:30)

 研究開発は一般的にテーマ探索・選定→研究開発→事業化とステージが進みますが、開発テーマを適切に推進するためには人材の適切な配置が重要なポイントの一つです。また、人材の適切な配置のためには、研究開発のステージとその性格を考慮したうえで、人材それぞれの特徴を踏まえて配置することが大切です。
 今回は、これらのことについてお話するとともに研究開発に携わる方々にとって重要と考えている洞察力の鍛え方などについても述べたいと思います。さらには、AIの活用の可能性、再配置時の注意点なども簡単に述べたいと思います。

  1. 研究開発のステージとその性格について
    1. 事業化までのステージ分類
    2. アンゾフモデルを用いた研究テーマの性格付け
    3. MOTとMBA
    4. 新規事業の分類
  2. 人材について
    1. どのようにして特徴を見分けるか?
    2. どのようなチームなら研究開発を推進しやすいか?
    3. リーダーとビジョン
    4. 配置転換の考え方
  3. そのほか
    1. AIは活用できるのか?
    2. 洞察力の重要性とその鍛え方
    • 質疑応答

第2部. 進行中の研究開発テーマの進捗度評価のポイントと“見える化”

(2019年11月27日 12:15〜13:45)

 新商品の創出からスタートする研究開発活動は、販売までに大きく4つのステージで進捗管理することができます。各ステージでは、活動内容や担当者が入れ替わるばかりではなく、継続可否の判断基準も変わってきます。さらに、この通過基準を定量化して、研究者の誰もが納得できる仕組み作りが大切です。全ての開発品が商品化や量産化まで到達できるとは限りません。むしろ、ほとんどが開発半ばで中止や中断を余儀なくされます。この時の研究者のモチベーションの維持や成果物の棚卸も進捗管理の一環として重要です。
 本セミナーでは、研究開発部門責任者として20年余り実践しました経験を皆様と議論の場としてお伝えできればと思います。

  1. 自己紹介
  2. 研究開発活動で大切なこと
  3. 社内体制作りと運用方法の見直し
  4. 研究開発活動とマーケティング活動との併用
  5. ステージゲート法による研究開発の進捗
  6. 研究開発テーマの評価と基準
  7. 研究開発テーマの中断・中止・撤退のルール化
  8. 新商品事例紹介
    • 質疑応答

第3部. 研究開発テーマ評価の“見える化”とその運用、進め方

(2019年11月27日 14:00〜15:30)

 キユーピーは今年、創業100周年を迎えた。本年から始まる9次中期経営計画を策定するにあたり、12年後の2030ビジョンを策定し、バックキャストで中計策定を行った。キユーピーの事業は、マヨネーズやドレッシング等サラダ調味料を主力事業とし、そこからタマゴ事業やサラダ・惣菜事業に発展してきた。また、パスタソース等の調理ソースや育児食、高齢者食の加工食品領域も手がけ、「内食、中食、外食」と「世代・年代層」のマトリクスを網羅する広い事業領域を手がける。また、ファインケミカル事業では機能性食品素材から医薬・化粧素材並びに医療機器を製造販売する。この事業領域に、効果的に直近の事業成果並びに近未来への技術蓄積を行うため、限られた研究開発リソースを効果的に配置し、研究開発体制のあり方を工夫している。また研究テーマの選定において、テーマ群を4つに分類し、またそれがKPIに関連したテーマであるか否かより、研究リソース配分比率を決定し、重要テーマに資源を投入するシステムを運用している。社会課題に向き合うとともに、更なる付加価値創出を目指すと共に未来への布石を打っていく。また、研究員がモチベーションを高く持ち、働きがいをしっかり抱くよう、理念である社是社訓をあらためて議論し、創業の志を振り返る機会とする。本日は、その取組みと成果について解説いたします。

  1. キユーピー創業100周年を迎えて
  2. キユーピーグループ2030ビジョン
  3. ビジョン実現に向けたグループR&Dのめざす姿
  4. R&D組織と人材育成
  5. 変革と価値創出に拘り抜くR&Dマネジメント
  6. R&Dにおける知財戦略の重要性
  7. 最後に
    • 質疑応答

第4部. 中長期研究開発テーマの“見える化”と進捗管理の工夫

(2019年11月27日 15:45〜17:15)

 本講演では、最初に「中長期テーマ」の「中長期」の捉え方にに触れる。テーマ取り組みにおける実現時期までの「長さ」や「達成度」は企業・業種によって異なる。まずこのことを考える。その上で、テーマ設定に際して、取り組みの前に考えておきたいこと、設定テーマの位置づけ等の考え方について述べ、その上で開始した開発テーマの進捗方法の工夫(見える化)について述べる。私論にはなるが、大事なことは「見える化」によって見えた時に「どうするのか?」ということである。これらも含めて、最後に、これまでに筆者が経験して感じたテーマ設定と運営における課題を述べさせて頂く。

  1. 中長期とは?
  2. 初めに考えておきたいこと
  3. 見える化 (テーマの設定に際して考えるべきこと)
  4. 進捗管理の工夫
  5. 最後に
    • 質疑応答

講師

  • 宗像 基浩
    メルクエレクトロニクス株式会社 セミコンダクターマテリアルズ 薄膜ソリューションズ SOD開発部
    部長
  • 外谷 栄一
    サーマルセミコンデザイン株式会社
    代表取締役
  • 濱千代 善規 (浜千代 善規)
    キユーピー 株式会社 研究開発本部
    取締役 上席執行役員 研究開発本部長
  • 宮永 俊明
    日鉄ケミカル&マテリアル 株式会社 経営企画部
    ゼネラルマネジャー

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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