技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマーおよび添加剤の赤外吸収スペクトルの読み方 (2日間)

ポリマー編 + 添加剤編

ポリマーおよび添加剤の赤外吸収スペクトルの読み方 (2日間)

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、プラスチック・エラストマーおよび添加剤の分析法について、基礎から解説し、スペクトルの読み方のコツを詳解いたします。

開催日

  • 2019年10月15日(火) 10時00分 17時00分
  • 2019年11月29日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 高分子材料を用いた製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
    • プラスチック製品
    • 樹脂製品
    • フィルム
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 建築材料 など
  • 高分子材料の劣化防止、機能付与を行いたい技術者、開発者
    • 耐熱
    • 耐衝撃
    • 帯電防止
    • 難燃性
    • 透明性向上
    • 酸化防止
    • 光安定 など
  • 高分子材料の添加剤分析で課題を抱えている方

修得知識

  • 構造の違いとスペクトルとの相関
  • 構造類似のポリマーの識別法、どこに着目するか
  • 未知スペクトルの定性用ガイドの提供:「逆引きスペクトル事典」

プログラム

2019年10月15日「プラスチックおよびエラストマーの赤外スペクトルの読み方」

 赤外法はポリマーの定性のために最も多用されています。定性技術向上を目的として、対象は「プラスチックとエラストマー」に特化し、内容は「赤外スペクトルの読み方」に特化した講座となっております。
 そもそもは、コンピュータ検索を使用しない分析技術者に、スペクトルの定性を楽しみながら行う指針を伝授することを企図したが、コンピュータ検索を用いている場合でも、このような指針を併用すれば、コンピュータが選んだ候補の中から確信を持って正解が見つけられ、検索の精度・効率が飛躍的に向上します。
 一般論ではなく、講師が実測した多くのスペクトルを基に得た具体的な知見やノウハウを中心に解説いたします。
 説明に加え、そのまま活用できるマニュアル (「逆引きスペクトル事典」試作版) も提供いたします。

  1. 共通基礎 (1) : 赤外吸収の原理&基準振動
    1. 赤外吸収の原理:基準振動&グループ振動
    2. 基準振動の各論
    3. 吸収強度
    4. グループ振動のシフト
    5. 特性吸収帯のまとめ & 波数領域分割の勧め
    6. 倍音・結合音によるピーク
    7. 赤外スペクトルによる定性の基本
    8. 読む力が身に着きやすいスペクトルとは
  2. 共通基礎 (2) : 赤外スペクトルの眺め方
    1. 複眼的視点:スペクトルを多角的に眺めること
    2. 顕微鏡的視点:微妙な違いを見逃さないこと
  3. 赤外スペクトルによるポリマーの定性:基礎
    1. <総論> 主要ポリマーのパターン
    2. <部分構造の確認法> アルキル基の確認法
    3. <部分構造の確認法> シクロヘキサン環の確認法
    4. <部分構造の確認法> ベンゼン環の確認法
    5. <類似ポリマーの識別法> カルボニル含有ポリマーの識別法
    6. <類似ポリマーの識別法> 構造類似ポリマー内の識別法
      • ポリエチレンテレフタレート
      • ポリアミド
      • 環状オレフィンポリマー 等
  4. 実践ガイド:ポリマーの未知スペクトルの定性法:「逆引きスペクトル事典」の提案
    1. 未知スペクトルの定性法:基本的な考え方
    2. 前置き:「逆引きスペクトル事典」を支える思想
    3. 「逆引きスペクトル事典」の概要
    4. 定性に役立つ幾つかの認識
      • 演習:スペクトルの特徴の見つけ方
      • 別説明 「逆引きスペクトル事典」の使用法
  5. 混合物の解析法
    1. 混合物のスペクトルの解析法のコツ
    2. 解析例&演習問題
  6. ポリマーの定性:ラマンの効果的な利用法
    1. ラマン分光法::一般論
    2. ラマン分光:ポリマーの定性への応用
    • 質疑応答・名刺交換

2019年11月29日「プラスチック用添加剤の赤外吸収スペクトルの読み方」

 赤外法は添加剤の定性のために最も多用されています。定性技術向上を目的として、対象は「プラスチック用添加剤 (および若干のゴム用添加剤) 」に特化し、内容は「赤外スペクトルの読み方」に特化した講座です。
 そもそもは、コンピュータ検索を使用しない分析技術者に、スペクトルの定性を楽しみながら行う指針を伝授することを企図したが、コンピュータ検索を用いている場合でも、このような指針を併用すれば、コンピュータが選んだ候補の中から確信を持って正解が見つけられ、検索の精度・効率が飛躍的に向上します。
 一般論ではなく、講師が実測した多くのスペクトルを基に得た具体的な知見やノウハウを中心に解説いたします。
 説明に加え、そのまま活用できるマニュアル (「逆引きスペクトル事典」試作版) も提供いたします。

  1. 共通基礎 (1) : 赤外吸収の原理&基準振動
    1. 赤外吸収の原理:基準振動&グループ振動
    2. 基準振動の各論
    3. 吸収強度
    4. グループ振動のシフト
    5. 特性吸収帯のまとめ & 波数領域分割の勧め
    6. 倍音・結合音によるピーク
    7. 赤外スペクトルによる定性の基本
    8. 読む力が身に着きやすいスペクトルとは
  2. 共通基礎 (2) : 赤外スペクトルの眺め方
    1. 複眼的視点:スペクトルを多角的に眺めること
    2. 顕微鏡的視点:微妙な違いを見逃さないこと
  3. 赤外スペクトルによる添加剤の定性:基礎
    1. 添加剤各タイプの赤外スペクトルの特徴と識別法
      • フェノール系酸化防止剤
      • 亜リン酸エステル
      • HALS 等々
    2. 部分構造の識別法
      • アルキル基
      • ベンゼン環
    3. 類似添加剤の識別法
      • カルボニル含有添加剤
  4. 赤外スペクトルによる添加剤の定性:実践ガイド:「逆引きスペクトル事典」方式
    1. 未知スペクトルの定性法:基本的な考え方と「逆引きスペクトル事典」の提案
    2. 「逆引きスペクトル事典」を支える思想
    3. 定性に役立つ認識:波数領域別の特徴の整理
    4. 「逆引きスペクトル事典」の概要
      • 演習:スペクトルの特徴の見つけ方
      • 別説明 「逆引きスペクトル事典」の使用法
  5. 参考:微量試料の赤外スペクトルの測定法
    1. 微量試料の赤外スペクトルの測定法
    2. クロマトグラフィーとの連結法
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 高山 森
    スペクトラ・フォーラム
    代表

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 71,250円 (税別) / 78,370円 (税込)
複数名
: 35,000円 (税別) / 38,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 37,500円(税別) / 41,250円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 71,250円(税別) / 78,370円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 112,500円(税別) / 123,750円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/5 乳化重合・ソープフリー乳化重合によるポリマー微粒子の合成と粒子径・形状制御 オンライン
2024/12/6 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 東京都 会場
2024/12/9 FT-IR測定・同定の実務実践とアプリケーションテクニック・コツ オンライン
2024/12/9 高分子材料の末端基・構造解析テクニック オンライン
2024/12/9 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2024/12/9 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2024/12/10 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2024/12/10 高分子材料の劣化・変色技術の基礎と防止処方技術 オンライン
2024/12/10 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/11 FT-IRによる異物分析とサンプリングの基礎・スペクトルの読み方 東京都 オンライン
2024/12/11 低誘電特性樹脂の技術開発動向と設計手法 オンライン
2024/12/11 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/12/11 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2024/12/13 プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/13 高分子絶縁材料の劣化・絶縁破壊メカニズムと計測・データ解釈法 オンライン
2024/12/13 エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化 オンライン
2024/12/16 エポキシ樹脂の最新技術動向と設計技術および今後の課題 オンライン
2024/12/16 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/16 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/16 熱可塑性エポキシ樹脂の基礎と応用 オンライン

関連する出版物