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生分解性樹脂の材料設計と評価技術

生分解性樹脂の材料設計と評価技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年5月22日(水) 10時30分 16時00分

修得知識

  • バイオプラスチック及びポリ乳酸 (PLA) の基本的知識
  • 乳酸共重合体の合成と物性評価
  • PLAを主剤とした複合化材 (自動車内装材、古紙入り複合化材、フィルム用複合化材) の新規開発
  • 生分解性材料に関する一般的な知識 (種類、具体的な材料、展開分野)
  • 生分解性の評価法
  • 最近の海水生分解に関する論文の紹介と弊所における取組の紹介

プログラム

第1部 海水で分解する生分解樹脂の開発事例

(2019年5月22日 10:30〜12:00)

  1. 生分解性プラスチックとバイオマスプラスチックの必要性と背景
  2. 生分解性プラスチック (生物により分解するプラスチック)
  3. 生分解性発現機構
  4. 生分解性評価法
  5. 生分解性プラスチックの規格および認証
  6. 生分解性プラスチックの生分解性と構造との関係
  7. 海洋における生分解性プラスチック
  8. 生分解性プラスチック設計
    • 質疑応答

第2部 ポリ乳酸 (PLA) を主剤としたバイオプラスチックの新規開発と物性評価

(2019年5月22日 12:45〜14:15)

本稿では、バイオプラスチックの基本的知識の習得、ならびにPLAを主剤とした複合化材、即ち自動車内装材・安価な古紙入り複合化材・フィルム用途への展開などについて解説を行ないたい。

  1. バイオプラスチックとは
    1. グリーンプラ (生分解性プラスチック)
    2. バイオマスプラ (バイオマス由来プラスチック)
    3. ポリ乳酸 (PLA) の合成と特性
  2. 新規乳酸共重合体の開発
    1. 新規モノマーの開発
    2. 新規乳酸共重合体の合成
    3. 新規乳酸共重合体の物性と生分解性
  3. PLA複合化材の新規開発
    1. 自動車内装材への実用化
    2. 安価な古紙入り複合化材の開発とその物性
    3. フィルム及びシート材への展開
  4. 今後の展望
    1. 検討すべき課題
    2. 製造原料の問題 (可食から非可食原料へ)
    3. 石油由来プラスチックの生分解性
    • 質疑応答

第3部 生分解性樹脂の海水中での生分解性評価

(2019年5月22日 14:30〜16:00)

海洋プラスチックの削減が求められている中、海洋に流出し易い用途や浮遊プラごみとして多数を占める用途分野では既存樹脂から生分解性樹脂に置き換えることが有効な手段と考えられるが、海水中での生分解性を確認する必要がある。本講座では、どのような樹脂が海水中でどのような生分解の特徴を持つのか、海水分解に影響する因子としてどのようなものがあるのかを中心に紹介したいと考えている。

  1. 生分解性樹脂の現状
    1. 海洋プラスチック問題
    2. 生分解性プラスチックの種類とその特徴、生分解性
  2. 生分解に関する最近の研究 (論文から)
  3. 海水中での生分解性評価
    1. いろいろな生分解性評価法
    2. ラボ試験と実環境試験
    3. 陸域での実環境試験
    4. 海域での実環境試験
    5. ラボでの海水生分解性試験
      1. 試験水の採取、保存
      2. 生分解に関わる各種因子
      3. 深層水
      4. 淡水と海水
      5. 実環境試験とラボ試験
    • 質疑応答

講師

  • 粕谷 健一
    群馬大学 理工学府分子科学部門
    教授
  • 白浜 博幸
    西邦エンジニアリング株式会社 生分解性樹脂事業部
    開発技術部長
  • 中山 敦好
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門
    主任研究員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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